毎年うだるような日差しの中や、歯が揺れるような寒さの中で過ごしていると、年中春先みたいな気温だったらいいのに!などと、愚痴をこぼしてしまうことはありますね。
動物たちも私達と同じように、季節を感じながら生活をしていることでしょう。
私は昔2匹のゴールデンハムスターを飼っており、ガキ大将の「ターボ」、おてんばの「マーブル」という名前の暴れん坊でしたが、とても楽しかった思い出を残してくれました。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
それはもう家族のような存在でしたので、当然暑い夏は涼しくしてあげよう、冬は寒いから少しでも暖かくしよう、などと色々気を使っていたことは覚えています。
私が子供の頃はエアコンがそこまで普及しておらず、まして今のように「冷暖房完備」「タイマー付き」「温度調整可能」「風量・風向きは自由に調整」「なんならエアコン自らが適温にしてあげる!」なんて高性能なものはありませんでしたし、当然エアコンが無い家庭も多かったのです。
我が家は幸いクーラーが1台ありましたが、実際に冬はエアコンが無いという状況でしたが、オスの「ターボ」はちゃんと天寿を全うしました。
今回はエアコンを使用しなくてもハムスターは大丈夫なのか?という疑問をテーマとして、その対策などについてのお話をしていきたいと思います。
まずはハムスターの適温について触れていきます。
Contents
ハムスターはエアコンなしでも夏冬を乗り越えられるの?
まずは理想をお話ししますが、ハムスターに理想の環境としては当然エアコンがあった方が絶対にいいです。
ボタン1つで、暑い時は涼しく寒い時は暖かくできるエアコンがあれば、暑い夏も寒い冬もハムスターは温度の上がり下がりで命を落としたり病気になったりするリスクは激減します。
しかし理想はそうであっても、さまざまな状況の方はいると思います。
経済的な理由や建物の構造上、エアコンを取り付けることができないとか、あるいはエアコンがあるんだけど急に故障して使えなくなってしまってすぐには修理できないとか・・・。
そのような状況の方のために、せめてもの対策方法をこの記事を書いているのであって、決して「エアコンなしでもハムスターちゃんは大丈夫だぜー」という気はさらさらないので、その点はご了承ください。
ハムスターにとっての適温とは
まずハムスター達にとっての適温ですが、数値でいうと20℃から26℃の間とされています。
参考文献によって多少の前後はありますが、このくらいの温度を保てるような環境を作りましょう。
次に湿度ですが、おおよそ40%から60%とされています。
もともと乾燥した地域に生息しているハムスターにとって日本は湿度が高い環境にあるといえます。
温度は変化しますが、湿度は年間高めです。
エアコンがあれば、いずれも調整が可能ですが、無ければそれなりの対策は必要です。
ハムスターにとって過ごしやすいのは、春先の5月から6月・秋の9月から10月ごろで、それ以外は寒暖差の影響を受けてしまうので、気をつけましょう。
ちなみに私は湿度なんて全く考えておりませんでした(笑
いや、笑い事ではありませんね…
ハムスターにとっての快適な環境作り
エアコンを使用せずにハムスター達を快適に生活させるためには、まずは快適な環境作りをしておくことが一番の対策です。
まずはゲージの場所の選定です。
そこがハムスターの生活の拠点となるため、適当に選ばないようにして下さい。
まず部屋は「温度が極端に上下しない」「通気性がよい」「日光が当たっている」という条件を満たしていることが理想です。
理想なのは、人がよくいる場所がいいと思います。
リビングなどがいいかもしれませんね。
因みに我が家では、日中は縁側に置いてなるべく誰かが様子を見られるようにしていましたが、夜間はゲージを適した場所に移動させるという方法をとっていました。
そのほうがハムスターの異変には気がつきやすいですしね。
次にゲージを部屋のどこに置くか?という点にも注意が必要です。
日光が直接当たる、エアコンが無かったとしても扇風機などの空調の風が直接当たるなど、温度の急激な変化を促すような場所は避けましょう。
そういった意味では、我が家が置いていた「縁側」は結構いい場所だったのかもしれません…
ハムスターにエアコンなしでもいけるの
近年は異常気象の傾向があり、特に夏場の暑さは尋常ではありません。
エアコンなしで乗り切るための対策は、本当に重要なものと考えていいでしょう。
ハムスターをエアコンなしで暑い夏場を乗り越えるための対策
・凍らせたタオルを巻いたペットボトルや保冷剤をゲージの上に置くと保冷効果がある
・扇風機は暑さ対策にはならないので、直接当てず壁などに向けて部屋の空気を動かす
・風通しのよい場所に置く
・遮光カーテンを使用して室温が上がらないようにする
ハムスターをエアコンなしで寒い冬を乗り越えるための対策
・ハムスター用の電熱マットを使用する(まさに文明の利器)
・ゲージの下に段ボールを敷いておくと床からの冷気を遮断できる
・ゲージをタオルなどで覆っておく(空気が通る部分を残して覆うこと)
・ペットボトルにお湯を入れて湯たんぼ代わりに!
ハムスターをエアコンなしで乗り越える夏冬共通
・ゲージはアクリル製・プラスチック製のものを使用(通気性があり、保温性も高い)
ハムスターは30℃を超えると熱中症に、10℃を下回ると疑似冬眠に入ってしまい、危険な状態となってしまいます。
温度計などを使用して定期的に温度をチェックするなど、日頃から気にかけてあげましょう。
ハムスターはエアコンなしでも大丈夫?【まとめ】
今回はハムスターがエアコンなしでも快適に過ごすための対策についてのお話でした。
現代はほとんどの家庭でエアコンが完備されておりますので、昔と比べるとそこまで神経質にならなくてもいいのかもしれません。
ただエアコンで気温を調整しているから完璧だというわけではありませんので、今回お話した対策も是非頭に入れて頂き、ハムスターが私達と同じように快適に過ごせるよう、見守ってあげましょう。
おわり