*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
こんな仕草をしたら、飼い主さんは注意してあげてください。
意外な病気が潜んでいることがありますよ!
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フェレットが口をくちゃくちゃする時に考えられる理由とは
言葉だけで想像すると、猫が自分の顔を前足できれいにしている時のような愛らしさを感じるかもしれませんが、実際にフェレットが口をくちゃくちゃしながら前足で顔を掻きむしるような仕草は、一目で「何かおかしい」と気づくはずです。
こんな時、どのようなことが起きているのでしょうか。
*ゴムなどが口に入っている
おもちゃや電気コード、ボールペンのペン先など、部屋にはゴム製品などがたくさんありますよね。
フェレットはゴムが大好き。
見つけると夢中で噛んでしまうことがあります。
フェレットの歯は鋭く、噛む力も強いので、時々噛み切って口に入ってしまったり、ゴムなどが歯に刺さって取れなくなったりすることがあります。
吐き気がなさそうなのにくちゃくちゃし始めたら、口の中を見てみましょう。
ボールペンのサック、携帯ストラップの飾りが入っていませんか?
誤食してお腹に詰まってしまうと、開腹手術が必要になることもあります。
普段からこうしたものを放置しないことも気をつけてくださいね。
*吐き気がある
これはうちのフェレット達にも起こりました。
初めは口にゴミでも付いて、慌ててそれを取ろうと前足をバタつかせているのかと思ったのですが、やがてお腹が波打ち始め、「オエッオエッ」とえづきだし、嘔吐していました。
吐いてスッキリした顔をして元気にしているのなら、一時的なものなので心配いりませんが、続くようなら誤食や胃腸の病院の可能性もありますので、病院で診てもらってください。
この時、下痢をしていないかも気にしてみてくださいね。
*歯肉炎になっている
吐き気と同様に口をくちゃくちゃさせる時の原因に、歯肉炎があります。
フェレットは口の中に痛みがあっても、いつもと変わらずにドライフードをバリバリ食べていたりするので、飼い主さんは気づき辛いかもしれません。
歯肉炎ではありませんが、うちのオスのフェレットが、肉芽腫という歯茎に炎症を起こす病気になったことがあります。
左の頬が腫れていることに主人が気づいて触ってみたら、初めて痛がるようにうめいたという状態でした。
よく見たら、左の奥歯の歯茎が真っ赤に変色し、腫れていました。
恥ずかしながら、毎日お世話をしていた私は一切気づけませんでした。
肉芽腫の場合はありませんでしたが、もし歯肉炎だった場合、口臭が強くなる傾向があります。
時々、お口の状態を確認してあげてくださいね。
インスリノーマに注意!早急に対策を!
口をくちゃくちゃする理由で一番怖いのは、インスリノーマです。
*インスリノーマはこんな病気
インスリノーマとは、膵臓に存在する細胞が腫瘍化し、インスリンを多量に作ってしまう病気です。
インスリンは身体の血糖値を下げる機能があります。
そのため、インスリンが増えすぎることで血糖値が異常に下がり、低血糖を起こすのです。
*インスリノーマの症状
血糖値が下がると、後ろ足がふらついたり、口をくちゃくちゃして吐き気をもよおしたり、寝ている時間が長くなるような症状が見られます。
うちのメスのフェレットも、元気に遊んでいたのに、突然床にペタンとして、動かなくなることがありました。
そして、低血糖になると、身体は血糖値をあげようとしてがんばります。
これがエスカレートすると、心臓がドキドキして苦しそうに口呼吸をしたり、よだれを垂らしたりする異常が見られることもあります。
うちのフェレットの場合は、倒れ込むことが多かったです。
グッタリしてヨロヨロし、明らかにおかしいとわかりますので、その時はすぐに獣医さんに連絡を取り、指示を仰ぎました。
応急処置として、ふやかしフードやブドウ糖を与えるのが効果的ですが、治らない場合はステロイドを0.5〜1ml飲ませることもあります。
口のくちゃくちゃと共にふらつきなどがある場合は、すぐに動物病院で診てもらってくださいね。
くちゃくちゃしなくなる対策はあるの?
同じ「くちゃくちゃする」動作でも、その理由によって対策はかわります。
吐き気の場合、誤食や胃腸の具合が悪いなどの理由以外に、フードの形状が合わないことで、口の中にへばりついたり、喉に引っかかったりすることがあります。
それがくちゃくちゃや吐き気の原因になることも考えられます。
フードを食べている時に不自然な動きをしたら、上顎などにフードが付いていないか見てみるのも一つの方法です。
うちのフェレットは時々ありました。
ドーナツ型や薄い形のフードが付きやすいようです。
それからはすりこぎで少しフードを崩してから与えるようにしました。
歯肉炎の予防は、定期的にガーゼなどの柔らかいもので歯磨きをしてあげると良いでしょう。
ホームセンターなどで犬用の歯磨きグッズが売られています。
薄手の軍手のような素材で、指にはめて使うタイプであれば、小さな口のフェレットでも歯磨きができます。
歯磨きで同時に歯茎のマッサージができるので、おすすめです。
ふやかしフードなどの水分が多いご飯をあげているようなら、歯肉炎は特にご注意ください。
ふやかしフードが歯に残り、歯石が付きやすくなります。
2日に一度くらいは、歯磨きをしてあげてくださいね。
インスリノーマの予防対策は、正直なところ難しいと思います。
動物病院に行った際に、副腎の大きさの検査とともに、年に一度は血液検査を受けて血糖値を把握するようにするのが一番確実な対策かもしれません。
普段からふらつきや動きの変化などにも注意してあげてくださいね。
フェレットが口をくちゃくちゃ!【まとめ】
・口の中にゴムなどのカケラがないかも注意
・口臭が強ければ歯肉炎の可能性も
・ふらつきなどが伴えばインスリノーマも疑ってみよう
・フェレットが噛みたくなるゴム製品を放置しないなどの対策も必要
むやみに怖がる必要はありませんが、くちゃくちゃを頻繁繰り返すようであれば、普段の観察をしっかりして、異常がないか確認してあげてください。
原因によって対策は変わります。
はっきりと原因がわからない時は、病院で診てもらうようにしてくださいね。