小さな頭をブルンと大きく振りながらくしゃみをする姿は愛らしくもありますが、何度も何度も続くと何だか心配……
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
くしゃみが多いフェレットは、何に反応しているのでしょうか。
でもそのくしゃみ、もしかしたら病気が原因かもしれません。
フェレットの身体に起こるくしゃみの原因についてご紹介します。
Contents
フェレットが起きた瞬間にするくしゃみの意味とは
フェレットは、目を覚ました時にくしゃみをすることが多いと思いませんか?
うちのフェレット達は必ずしていました。
我が家のケージは3階建で、3階から出ることもできたので、抱っこして外に出そうとすると、手の中で「ブシュン!」と、くしゃみをします。
この時、私の手や顔に鼻水らしきものが飛び散ります。
実はこれ、フェレットが鼻を濡らすための整理現象のようです。
フェレットの鼻は、起きている間は適度な湿り気がありますが、寝ている時はカサカサに乾いているのです。
試しに寝ているフェレットの鼻を触ってみると、起きている時とは全然違います。
これは異常ではないので、心配は要らないくしゃみです。
フェレットが遊んでいる最中や寝ている間のくしゃみの原因
では、完全に目覚めて動き回っている時のくしゃみの原因はどうでしょうか。
多い原因を挙げてみます。
ハウスダストに反応している
フェレットの身体はとても小さいので、床やカーペットのすぐ近くで動きます。
また、チェストやクッションの下など、潜れるところは、どこにでも頭を突っ込んで遊ぶのが大好きです。
そのため、なかなか掃除が行き届かない場所では、ハウスダストに反応してくしゃみを連発することがあります。
一時的なものであれば心配要りませんが、できればフェレットが遊ぶ場所は小まめに掃除してあげたいですね。
強い匂いもくしゃみの原因になる
タバコや香水など、強い匂いを感じた時にも、フェレットはくしゃみをします。
鼻が敏感なので、刺激臭に反応してしまうのです。
その他、食べ物の香辛料や、ネイルカラーや除光液の臭いでもくしゃみを連発することがあります。
私も以前はネイルカラーを塗っていたのですが、塗った後におやつをあげようとしたら、フェレットがくしゃみをして、変な顔をしていたことがあります。
しっかり乾いていても、カラーの臭いはなかなか取れないですよね。
同様に、ヘアカラーの後も反応するフェレットがいるようです。
フェレ友(フェレット友達)で、「フェレットの前では絶対にタバコは吸わない」を徹底している人がいました。
私も、フェレットを飼うようになってから、ネイルカラーをやめて、今では爪も伸ばさなくなりました。
フェレットって人間の手で遊ぶ子も多いですよね。
臭いの問題もありますが、カラーが剥がれて飲み込んでしまったら良くないなぁと思い始めたら、気になって塗ることができなくなりました。
爪のおしゃれは楽しいし私も好きだったので、「やめましょう」と言うつもりはありませんが、臭いや剥がれなどには、十分ご注意くださいね。
病気でフェレットがくしゃみをすることもある!?
生活の中で発生するものが原因でフェレットがくしゃみをすることが多いのですが、それ以外にも少し心配な原因でくしゃみが発生することもあります。
アレルギー反応で起こるくしゃみ
トイレ砂を操って新しくした時に、アレルギーを起こすフェレットもいます。
トイレ砂の細かい粉が鼻に入ってくしゃみをするだけでなく、成分自体が身体に合わなくてくしゃみを起こしてしまうこともあります。
まれに、花粉症のフェレットもいます。
人間が平気であっても、フェレットが反応してしまう場合は、空気清浄機などで対処し、少しでも快適に過ごせるようにしてあげたいですね。
風邪やインフルエンザが原因になることも
フェレットって人間とは全然違う姿なのに、中身は人間そっくりなところがたくさんあります。
花粉症にもなれば、風邪もひくのです。
くしゃみや咳、発熱など、その症状もほとんど同じなのですが、発熱すると、汗で体温を下げることができないフェレットは、とても危険な状態になります。
また、まれではありますが、くしゃみ、鼻水が長引くと、鼻の軟骨が溶けて、鼻が曲がってしまうこともあるようです。
鼻が曲がった場合、呼吸に影響を及ぼすことも考えられます。
手術で鼻の整形手術ができる場合もありますが、緻密さと正確さを求められる高度な手術になるため、その分費用も高額になります。
そうなる前に、早めに病院で治療してもらうことをおすすめします。
間違っても、人間の風邪薬は与えないでくださいね!
アリューシャン病について
パルボウィルスが原因でイタチ科の動物に発症しやすいと言われる、アリューシャン病。
聞き慣れない病名ですが、実際にこの病気になるフェレットも少なからずいます。
パルボウィルスは、感染している動物の排泄物、血液、唾液からうつるとされています。
初期症状として、麻痺や、くしゃみ、咳などが見受けられます。
末期になるまで重い症状が出ないらしく、診断された時には効果的な治療法が見つからないことも多いため、この病気は早期発見、早期治療が望まれます。
友人のフェレットがこの病気で亡くなったのですが、くしゃみで気づいたわけではなく、全身が麻痺して初めて異変を感じたそうです。
くしゃみだけで病院なんて大袈裟から、と感じるかもしれませんが、「念のため病院へ行く」ということも必要かもしれませんね。
この病気はワクチンも開発されていないというのが、残念なところです。
フェレットがくしゃみを連発!【まとめ】
・くしゃみの原因はハウスダスト、刺激臭などによるものが多い
・風邪やインフルエンザに罹るとくしゃみを連発することも
・トイレ砂や花粉症などのアレルギー反応でくしゃみをすることもある
・アリューシャン病にも注意
フェレットはとても鼻が敏感な動物です。
さらに低い場所で動き回るため、人間よりもハウスダストなどにも反応しやすくなります。
大きな病気でなくとも、くしゃみを連発するとフェレットの身体にも負担がかかりますので、フェレットをお迎えしたのを機会に、掃除を小まめにする習慣が身につけると良いかもしれませんね。
とはいえ、生き物が抵抗力や免疫力を保つには、自然な不潔さも必要だと言われています。
あまり神経質になりすぎず、適度な環境を整えてあげられるようにできると良いですね。