お店で入れてくれた簡易キャリーの中で、「はやく出して!」と、ベビーが元気にアピールしています。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
ワクワクドキドキな毎日の始まりです。
初心者のフェレットパパさん、ママさんへ、今日から役に立つ飼い方をお話しします。
部屋の温度、しつけ、飼育にかかるお金など、参考にしてもらえると嬉しいです。
Contents
フェレットの飼い方!夏場の部屋の温度に注意
今、部屋の温度はどのくらいですか?
フェレットが快適に感じる温度は、20〜22℃くらいです。
*暑さと寒さ、どちらが強い?
圧倒的に寒さに強いです!逆に暑さにはとても弱いです。
もしも今、フェレットがいる部屋が27℃以上あるなら、まずはエアコンを入れてから、この先を読んでくださいね。
フェレットの祖先は、ヨーロッパケナガイタチと言われています。
ヨーロッパケナガイタチは、北ヨーロッパに生息する動物です。
寒い地域で生活する動物は、被毛がダブルコートになっています。
硬くしっかりしたオーバーコートと、断熱効果のあるアンダーコートの二層になっており、雪の中でも元気に過ごせるのです。
フェレットもダブルコートを持つ動物です。
そのため、寒さには強い特徴があります。
以前住んでいた部屋は、冬になると室温が13℃くらいまで下がりましたが、フェレット達は震えることはありませんでした。
暖かいハンモックや敷物をケージにセットしておけば、あとは自分達で温度調節をして元気に過ごしていました。
そうは言っても、室温13℃では、人間も寒いしフェレットも快適だとは言えません。
20℃くらいまではエアコンで暖めてくださいね。
*フェレットは汗をかけない
逆に夏場は注意してください。
換毛して多少被毛は薄くなるものの、汗腺が未発達のフェレットは、暑くても汗がかけず、27℃以上に室温が上がると、熱中症で命を落とすことがあります。
必ず夏場はエアコンを使ってくださいね。
「扇風機を回せば大丈夫じゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、これは人間が汗をかけるから涼しく感じることをご存知でしょうか。
風が汗を気化させる時に、体温を奪います。
この気化熱が涼しさを感じさせるのです。
しかしフェレットは汗をかけません。
フェレットにとって扇風機の風は、人間がドライヤーを当てているのと同じ状態になります。
エアコンを嫌いな方でも、フェレットと暮らすためにはエアコンで室温を下げることが必要なことを理解してあげてくださいね。
フードと水と朝日と遊びが初心者さんの飼い方ポイント!
フェレットは、寝る、トイレ、ご飯、遊びのサイクルを、5時間くらいの間で繰り返す動物です。
そのため、常にフードと水は切らさないようにしてください。
トイレも3、4時間周期で排泄するため、最低でも1日2回は掃除が必要です。
*ケージの置き場所
たいていの方はリビングにケージを設置することになると思いますが、理想の設置場所は、直射日光の当たらない明るい室内で、家族の方たちが横を通ることの少ない場所が良いでしょう。
しょっちゅう人が出入りする場所だと、フェレットも落ち着きません。
また、朝日が浴びられる場所である、もしくは室内で遊ばせている時に朝日が当たる環境であるとベストです。
朝日はフェレットの健康にとても重要な役割を持ちます。
ぜひ、明るい日差しを浴びさせてあげてください。
*フードの選び方と与え方
フェレットは楽天的な性格ですが、なぜか食べ物には意外なほど頑固な一面があります。
「質の良いフードを食べさせたい」と、私も何度もフードチェンジに挑戦しましたが、オスのフェレットにはことごとく拒絶されました。
メスのフェレットは気が向けば食べてくれたので個体差はありますが、初めてフェレットを迎えたら、まずはお店で食べさせていたフードを与えるのが無難です。
ベビーはこのフードをぬるま湯でふやかした、「ふやかしフード」を与えます。
熱湯を使った方が早くふやけますが、栄養分を破壊してしまうので、必ずぬるま湯でふやかしてください。
生後5ヶ月ほどに成長したら、ウンチの様子を見ながら、ふやかしフードから少しずつドライフードに切り替えていきます。
消化がうまくいかないと下痢になることもあるので、フードの切り替えは慎重に行ってください。
また、ベビーは消化器官が未発達なので、いきなりドライフードに替えると脱肛を起こしやすくなります。
直腸脱と言われる「脱肛」は、直腸が外に飛び出してしまうことで、自然に治る場合が多いものの、ひどくなると肛門を縫い合わせる手術が必要になります。
痛みもあるので、注意してあげてくださいね。
フードは、最低でも1日2回、ふやかしフードならそれ以上に新しいものに替えてください。
唾液や酸化で、フードはとても傷みやすくなっています。
余ってしまってもったいないと思うこともありますが、半日以内で潔く交換しましょう!
フードボールも、水洗いして唾液やフードのカスを洗い流すことが大切です。
いつもきれいで美味しく食べられるようにしてあげてくださいね。
*水は水道水でOK
水は無理に良いものを与えなくて大丈夫です。
水道水の方が傷みにくいので、むしろおすすめです。
水の質にこだわるよりも、衛生的で新鮮な水を提供することが必要です。
ケージの中には、必ず給水ボトルか水入れをセットし、留守中でもなくならないようにしてください。
私は給水ボトルと水入れを併用していました。
水入れはフードが入ったり掻き出されたりすることもあるので、給水ボトルで上手に水が飲める子であれば、それだけでも良いのですが、時々ボトルの先のボールがうまく動かずに飲めなくなることがあります。
水が飲めなくなるとフェレットがフードを食べなくなるので、万が一のことを考えるとボトルと水入れの併用が安心です。
*トイレは大きめのものがベスト
フェレットは3、4時間おきに排泄します。
身体の割に立派なウンチを量産するので、ケージ内のトイレは大きめのものをおすすめします。
フェレットのしつけは「呼び戻しの合図」が重要
犬のように、お手、お座り、待て、などを覚えさせるのは、フェレットには向きません。
というよりも、足が短くて胴が長いフェレットがお座りやお手をしても、あまりビジュアル的に映えないし、フェレットも楽しくないと思います。
「待て」も同じです。
フェレットは犬や猫に比べて短命で、シニアになると食が細くなりがちです。
意味のないしつけでフェレットを混乱させるよりも、食べ物はしっかり食べさせてあげてほしいと思います。
おやつを使うなら、呼び戻しのしつけをした方が効果的です。
おやつをあげる時に、毎回決まった言葉か音を出します。
私は、しつけるつもりはなかったのですが、毎回舌で「チッチッチッチッ」と音を出していたら、フェレット達がその音を覚えました。
部屋の中で寝てしまって行方不明になった時にその音を出すと、フェレット達はおやつがもらえると思って、起きて出てきます。
しつけるのであれば、役に立つ「合図」を教えると良いですよ。
フェレットの飼育、年間でこのくらいお金がかかる
フェレットの飼い方が少しわかったところで、今度は1年間でどのくらいお金がかかるかを見てみましょう。
フェレットもフィラリア予防や、混合ワクチンなどが必要な動物です。
その他にフードやトイレ砂、毛玉取り、イヤークリーナー、シャンプーなども買う必要があります。
・フード:20,000
・トイレ砂:15,000円
・毛玉取り:6,000円
・おやつ:15,000円
・混合ワクチン:8,000円
・フィラリア予防薬:25,000円
・イヤークリーナー、シャンプー:6,000円
合計:105,000円
これに、ハンモックやおもちゃを買うと、大体年間で12万円前後ではないでしょうか。
さらに保険や病院代がかかることもあります。
小さい動物でも、少しまとまったお金がかかります。
毎月2〜3万円くらいを、「フェレット用」として余裕を持たせておくと、いざという時に困らずに済みますよ。
初心者必見フェレットの飼い方!【まとめ】
・扇風機ではなくエアコンで部屋を冷やして
・27℃以上はフェレットの命が危険にさらされます
・フードと水は24時間切らさないように
・1日2回以上部屋で遊ばせて
・しつけは「呼び戻し」の合図を教えればOK
・年間でかかるお金は10〜12万円前後
気をつける点はいくつかありますが、ペット初心者の方でもフェレットを飼うのはそれほど難しいものではありません。
年間にかかるお金も、犬と比較するととても安く済みます。
フェレットはとても陽気で、飼い主さんを楽しませてくれる動物です。
ぜひ、フェレットとの生活を満喫してくださいね!