そんな動物達の中で、フェレットは一番遊ぶのが好きな動物ではないかと思います。
フェレットの毎日は、全てが遊び!
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
目に映るもの全部がおもちゃで、好奇心のおもむくままに、頭からグイグイ突撃していきます。
フェレットの遊び方は、色んな意味で目が離せません。
今回はフェレットがどんな遊び方をしているのか、ご紹介したいと思います。
Contents
フェレットの遊び方は「挑戦・冒険・お宝集め」!
とにかく目新しいものに飛び付くフェレット。
かなりのミーハー気質です。
毎日同じ部屋で遊んでいるのに、フェレットにとっては常に新たな発見に満ちているのです。
そこに登れるところがあるから
山登りが好きな人に、「どうして大変な思いをしてまで登山をするの?」と、訊ねると、こんな答えが返ってきます。
「そこに山があるから」
フェレットも同じです。
降りられないのに、カーテンやケージ、イスに平気でよじ登ります。
うちのフェレットは植木をほじくり返す癖があったので、高い位置に植木を避難させていたのですが、ある日そのことにフェレットが気づきました。
背後が騒がしくなったので振り向いたら、近くの家具から大ジャンプして、植木にたどり着き、植木を引っこ抜いていました。
好奇心に駆られたフェレットの力は想像以上です。
どこでも潜り隊!
スーパーのビニール袋、フライパン、お菓子の空箱、布団、雑誌など、身体が入るものなら何でもおかまいなしに潜って遊びます。
特にビニール袋は大好き。
ガサガサする音が楽しいのか、袋の中で大暴れして、クッククックと鳴きながら遊びます。
部屋にあるもの全てがおもちゃで、遊ぶものにあふれているのです。
うちのフェレット達の中には、雪平鍋に入り込むのが好きな子もいました。
雪平鍋とは、直径15cmほどの小さな深めのフライパンのようなものなのですが、そこに無理矢理身体をねじこんで丸まって喜んでいました。
1匹でも窮屈なのに、見ていた別のフェレットがさらにそこに入り込もうとするので、バトルです。
後から来た子は、先に入っていた子にお尻で追い出されていました。
余談ですが……
「フェレットが来てから、ゴ○○リを見なくなった」という飼い主さんの話をよく聞きます。
我が家も、フェレット達が若い頃はそうでした。
チョロQを追いかけ回すことも大好きなフェレットのことなので、飼い主が見えないところで、もしかしたら……
それ以上は誰も考えたくないのか、いつも会話はそこで終わります。
トンネル大好き!
フェレット用に売られているジャバラ式のプラスチックのトンネルは、フェレットが大好きなおもちゃです。
カラフルで見た目も楽しいので、飼い主さんにも人気があります。
これをいくつかつなげると、フェレットは大興奮!
一心不乱に潜って駆け抜けます。
そしてなぜか、急に立ち止まり、後から入ったフェレットにお尻を突かれたりしています。
それでも動こうとしないと、後から来た子は後退してトンネルを出て、今度は前から突入します。
いじけることも諦めることもないフェレットは、どんな時でも遊べてしまうのです。
でもたまに、全力すぎて力尽き、トンネルで寝てしまうこともあります。
緩衝材プールは最高!
ネットで買い物をした時などに入っている緩衝材。
プチプチや、粒状のものなど色々なものがありますが、商品を取り出して、箱の中に緩衝材だけ残してフェレットに見せると、フェレットは大喜びで遊び始めます。
万が一誤食しても安全な材料で作られている専用の緩衝材が売り出されているほど、フェレットに人気のアイテムです。
箱に入る楽しみあり、ガサガサした感触の楽しみありで、嬉しくて仕方ない様子ですよ。
趣味はお宝集め!
スーパーのビニール袋や、ゴムのグリップが付いたボールペン、ハンカチ、ポケットティッシュなど、小さいものが、我が家ではよく紛失しました。
犯人はフェレット達です。
見つけると猛スピードで飛んできて、お宝をくわえた瞬間ダッシュで秘密基地に運びます。
怪しいほどのスピードで走って行った時は、よく秘密基地に手を突っ込んで探していました。
秘密基地はたいていチェストの下なので、なかなか手が届かない上に、私に宝物を取られまいとフェレットも攻撃してくるので、しょっちゅう人間とフェレットのバトルが繰り広げられていました。
でも今思えば、これもフェレットの遊びだったのでしょうね。
完全に私もフェレットの遊び道具にされていたのだと思います。
この他にも、玉子が入っているケースや、猫じゃらしのようなおもちゃでも、フェレットは楽しそうに遊びます。
遊び方を挙げるとキリがありません。
フェレットにとっては、何もかもがおもちゃなのです。
フェレットに遊ばせる場所を決めよう
お話ししたとおり、フェレットはどんな場所でも遊べる動物です。
ただし、何でも遊べる代わりに、誤食をしてしまったり、危険な場所で動けなくなったり、遊び疲れるとどこででも寝てしまいます。
ボタンやキーホルダーの小さな部品などは、フェレットの目につかないように注意してください。
遊んでいるうちに飲み込むと、最悪の場合、開腹手術をしなくてはならなくなります。
慣れないうちは、部屋や場所を決めて遊ばせるのがおすすめです。
ペットガードやサークルを利用する
ある程度の大きさで中におもちゃを入れてあげると、フェレットはその中で元気に動き回ります。
サークルは床と壁が一体化したものがおすすめです。
ペットガードであれば、フェレットが潜ったりよじ登ることができない頑丈なものをおすすめします。
ポリカーボネートの板をつなげて使うタイプのものを我が家で購入したことがあります。
高齢でケージの出入りができなくなり、ペットガードの中をすみかにしていたのです。
しかし友人のフェレットを4匹預かった時にこのペットガードを使ってみたら、一瞬で脱走されました。
フェレットは柵があると、まず脱走を遊びにします。
犬ならおとなしくその中で留守番ができるのですが、フェレットにそんな道理は通用しないのです。
リビングだけで遊ばせる
もう少し余裕がありそうなら、他の部屋に脱走しないよう閉め切った状態で、リビングを開放してあげるのも喜びます。
先ほどお話ししたとおり、フェレットは自分の「秘密基地」を作って、そこに気に入ったものを集めてホクホクしていることもあります。
家具の下は好きですね。
そこにスーパーのビニール袋をせっせと集めている子がいました。
好きなだけバリバリ爪で引っ掻いて、疲れるとその中で眠ります。
フェレットより少し小さめのぬいぐるみを見せると、抱え込みながらバックで動き出し、くるくる回って遊んだりもします。
フェレットの上からタオルなどを掛けてやると、大喜びで飼い主さんとも遊びます。
フェレットによって遊び方は様々です。
見ていて飽きませんよ。
洗濯機、お風呂場、人間のトイレに注意!
以前、動物病院でフェレットの飼い主さんと話していた時に、洗濯機の中で寝ていたフェレットに気づかず洗濯機を回してしまい、死なせてしまったという話を聞いたことがあります。
フェレットは眠ってしまうと簡単には起きないし、とても小さな動物なので、なかなか飼い主さんは気づけません。
同様に、トイレの便器やお風呂場の排水口なども危険な場所です。
特に排水口は、フェレットの身体がスッポリと入ってしまうジャストサイズです。
いったんはまってしまうと簡単には引き出せないので、絶対に近づけないようにしましょう。
遊ばせる時間はどのくらいが良いの?
たいていの家では、「フェレットが寝るまで遊ばせる」ことが多いと思います。
個体差や年齢差がありますが、30分から、長いと3時間くらい遊ぶ時もあります。
我が家は共働きなので、朝は私が起きてから出かけるまで、夜はフェレットが遊びたいだけ遊ばせていました。
可能であれば、1日数回ケージから出してあげてください。
遊び疲れて寝る場所は把握しておく
フェレットは、一定の時間遊んで疲れると、その場でコトンと寝てしまうことがあります。
ケージに戻って寝ることもあります。
初めはどこで寝ているのかわからずに私も焦ったことがありますが、そのうちだんだん場所が決まってきます。
石の下にいるコオロギを探すように、洋服やビニール袋の山をめくってみると、かなりの確率で寝ています。
安全な場所にいることが確認できたら、私はそのまま寝かせていることがほとんどでしたが、このタイミングでケージに戻しても大丈夫です。
フェレットは抱かれたくらいではほとんど目を覚まさないので、ハンモックの上でスヤスヤ眠ります。
心配なのは、いつもいるはずのところにフェレットがいない時です。
一度、ローボードの後ろの隙間に挟まって動けなくなっていたことがありました。
幸い鳴き声がかすかに聞こえたため、すぐに救出できましたが、予想より狭いところに入れてしまう動物なので、ご注意ください。
我が家のローボードの裏は、これ以降、必要のないタオルや雑誌などをありったけ詰め込んで、フェレットが入れないように塞ぎました。
隠れて寝てしまったフェレットを起こす呪文
「呪文」なんて言うと、魔法使いみたいですが……
フェレットは、一度寝ると、名前を呼んだくらいではなかなか起きません。
どこかで寝ているのか、それともどこかに挟まって動けなくなっているのか、飼い主さんは気が気ではなくなってしまいます。
そんな時、爆睡フェレットを起こせる音があるのです。
我が家で偶然見つけた方法ですが、他の家でも同じような話を聞いたことがあるので、効果は実証済みです。
やり方は簡単。
普段から、フェレットにおやつをあげる時に、必ず決めた音を出します。
「おやつ、おやつ」みたいに、短い言葉を繰り返します。
私は無意識だったのですが、舌でチッチッチッチッと音を出していました。
パブロフの犬の原理です。
フェレットは、美味しいおやつと、その音を条件付けて記憶します。
すると、爆睡中であっても、その音が聞こえると、おやつ欲しさに起きて出てくるのです。
この条件付けは、私がフェレットと暮らす中でとても役に立ちました。
音を一つ決めて繰り返すだけなので、誰でもできますよ。
フェレットの遊び方【まとめ】
・何でも潜ります
・緩衝材やビニール袋も大好き
・小物は秘密基地に持って行かれてしまいます
・サークルやペットガードは脱走されないものを選んで
・部屋遊びなら狭い隙間に入り込んで出られなくならないように
・何でもおもちゃにするのがフェレットの遊び方です
こうして書き連ねると、フェレットを遊ばせるのは大変かも…… と思ってしまうかもしれません。
でも慣れてくると、フェレットは上手に遊びます。
傷つけられると困るものや危険な場所を回避させることで、人間とフェレットが一緒に楽しめる空間作りができると良いですね。