名前がそっくりなので同じだろうと思う方がいると思います。
しかし、よくよく見ると色や大きさが違います。些細な違いですが種類自体が違う動物になっています。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
この2種類のリクガメは生息する地域の違いによって種類が別れました。
なぜ生息地の違いで種類が別れたのでしょうか。
これから、二種の違いに深く関わっている生息地の違いを説明したいと思います。
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ヘルマンリクガメは「ニシ」と「ヒガシ」でなぜ違う種類になったの?
まず、ヘルマンリクガメというリクガメはヨーロッパ南東に広く分布しています。
その中でニシヘルマンリクガメはイタリア、スペイン、フランスの暖かく乾燥した地域に生息しています。
ヒガシヘルマンリクガメはブルガリア、ギリシャ、トルコの寒くなると地域に生息しています。
地図がぱっと浮かばない方はヒガシヘルマンリクガメのほうがロシアに近いとこに生息していると考えてください。
同じヘルマンリクガメという種類が長い年月をかけそれぞれの生息地に適応した結果、ニシヘルマンリクガメとヒガシヘルマンリクガメになったのです。
元は同じ種類でも住んでいる環境に適応して姿形を変えることがあります。
ここまでは生息地の違いを説明しましたが、ペットとして飼われているのは繁殖された個体で東西の違いが判らなくなっています。
次で見た目での違いを説明するので、あなたの家のヘルマンリクガメは東西どちらの血が濃いか調べてみてはいかがでしょうか。
「ニシ」と「ヒガシ」の見た目や色の違いは?甲羅で見分けられる?
二種類を見分ける簡単な方法として大きさが挙げられます。
ヒガシヘルマンリクガメのほうが一回り大きく、ニシヘルマンリクガメは小さいです。大きさを言われても並べなければわかりませんよね。二匹並んでいるときは大きさで見分けることができます。
単体ではどう見分ければ良いのでしょうか。大きさで判別できなければ、甲羅の色を見ましょう。
ニシヘルマンリクガメは甲羅の黒色を占める割合が多いです。
それに加え、茶色部分との境目がはっきりしています。ちっちゃい甲羅にパキっと入った黒色が美しいですね。
それに比べヒガシヘルマンリクガメは、甲羅の黒色を占める割合が少なく明るい色の印象です。
茶色部分との境目はぼやっとグラデーションのようになっています。大きくて優しい色のリクガメですね。
「ニシ」と「ヒガシ」のヘルマンリクガメ、飼い方の違いはあるの?
生息地の違いで種類が分かれた2種ですが、飼い方の違いはあるのでしょうか。
生息地を見るとニシヘルマンリクガメは乾燥した地域にいて、ヒガシヘルマンリクガメのほうが低温に耐えれそうだと思いますね。
ですが、どちらも同じ飼い方で大丈夫です。飼育下では、温度差などは気にせず常に一定を保ちましょう。
野生のヒガシヘルマンリクガメは冬眠するみたいですが、飼育下でさせる必要は一切ありません。
一つ気を付けたいのが、ヒガシヘルマンリクガメのほうが大きくなるのでその分大きなケージが必要になるでしょう。
体が大きい分、えさの量も増えまね。リクガメが不自由なく歩き回れる大きさのケージを用意すれば大丈夫です。
ヘルマンリクガメの「ニシ」と「ヒガシ」の違い【まとめ】
ヘルマンリクガメの違いを説明していましたが、先ほども言ったとおり、現在の日本では純血の種類を飼うのは不可能になっています。
もしどうしても欲しいとなっても、ペットショップでそれらしいのを吟味して選ぶしかないと思います。
飼育下のヘルマンリクガメはそれくらい曖昧になっています。野生でしか見ることができなくなっている種類の違いですが、東西どちらかわからなくなってしまってもヘルマンリクガメはかわいいので大丈夫ですね。
愛情をもって育てればこっちが良かったとかはならないと思います。末永く一緒に過ごすことになるため、お気に入りの見た目の子を選びましょう。