親個体の大きさは17㎝~21.5㎝であると交尾・産卵出来ると言われています。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
また、有精卵か無精卵を判断するためには、キャンドリングという方法を試してみると良いかと思います。
また、産卵後に保管する温度によって、ミドリガメの性別は変わってきます。
今回は、ミドリガメの卵や繁殖できる親個体について、またミドリガメの孵化時の性別決定について、ご紹介していきます。
Contents
ミドリガメの卵の孵化期間は?数は?
「ミドリガメを繁殖させたい!」そう思っている方もおられると思います。
それではまず、ミドリガメの卵について、知っていきましょう!
*ミドリガメの卵の孵化期間
ミドリガメは産卵して65~75日間で孵化すると言われています。
この期間が経ってももし孵化しないのであれば、無精卵か卵の中で亡くなってしまっている可能性が高いです。
*1年の産卵回数と1回の産卵で産む卵の数
ミドリガメは1年で2~3回、多くても5回の産卵をします。
1回の産卵ではその個体によりますが、2~23個の卵を産みます。
ミドリガメが卵を産めるようになるのはいつ?大きさは?
ミドリガメの卵については、上で説明した通りです。
それでは次は、親個体について知っていきましょう!
ミドリガメが繁殖できるようになるのは、生後5年以降になります。
繁殖できるようになるまでは意外と年数が必要ですね。
また、大きさは17~21.5㎝程度になると、交尾・産卵が可能になるようです。
ミドリガメが卵を産んだ!有精卵と無精卵の見分け方は?
せっかくミドリガメが卵を産んだのに、有精卵なのか無精卵なのか分からないという方もおられますよね。
それでは、有精卵と無精卵の見分け方を説明していきます。
*<産卵直後>有精卵の場合
有精卵の場合、卵の縦長の側方から見たときに、卵黄部分が卵の下側に沈み、扁平に見えるため、卵を上から見ると比較的白っぽく見えるのが有精卵です。
キャンドリングと呼ばれる、暗い場所で反対側から懐中電灯で照らして卵を透かして見る方法で、さらに分かりやすいと思います。
*<産卵直後>無精卵の場合
無精卵の場合、卵黄が卵殻内の中央部に浮き、全体的に黄色(オレンジ)のように見えます。
*<産卵から数日経過>有精卵
胚の発生が進んだ卵は、産卵後~5日以内に卵殻の上面が白濁します。
*<産卵から数日経過>無精卵
産卵後10日たっても白濁を開始しない場合は、無精卵であると判断できます。
ミドリガメは孵化する温度によって性別を決めることが出来る
「よし!繁殖できる年数だし、繁殖させるぞ!」そう思っている方も多いですよね。
ミドリガメは実は孵化時の温度で性別が変わります。この現象はTSDと呼ばれ、ワニやカメ、トカゲなどの爬虫類では一般的な現象のようです。
ミドリガメなどの亀全般では、
・28~29℃以下:オスメス半々
・30℃以上:メス
という風に分けられるようです。
もし、孵化させるときに性別の希望がある場合には、上の温度を参考にしてみてください。
ミドリガメの産卵場所は?
ミドリガメは野生環境下では水辺の岸近くの土部分に、外敵に見つからないように土を掘って産卵します。
飼育環境下でもし産卵をさせる場合は、次の手順で行ってください。
②小さな水槽に湿らせて硬く絞った水苔などを10㎝程度敷き、卵の半分が埋まるようにする。
③水槽の上にラッピングフィルムを張り、小さな空気穴を数個空ける。
④暗い場所に置き、希望の温度に保つ。
もし孵化期間を過ぎても卵が孵化しない場合には、無精卵だったか卵の中で赤ちゃんが亡くなってしまっている可能性があります。
飼育環境下では、産んだ卵を素早く隔離させるか、広い砂場を用意してあげると良いかと思います。
ミドリガメの卵の孵化期間は?【まとめ】
ミドリガメは1回の産卵に多くの卵を産みます。
この卵の全てが孵化するわけではありませんが、うまくいけばたくさんの子ガメが産まれることになります。
そのため、飼いきれなくなって川などに放流してしまう飼い主が後を絶ちません。
産卵させた場合には、しっかりと最後まで責任をもって飼育するようにしてください。
飼いきれない数が産まれてしまった場合は、きちんと引き取り手をさがすようにしてあげてください。
数が増えるとそれなりの設備も必要となってきます。覚悟を持って、繁殖をさせるようにしてくださいね。