私個人としては、あくまで爬虫類は野生の生き物で、人間に「慣れる」ことはあっても「なつく」ことはない、というスタンスでいます。
ところが、明らかにイヌやネコに近い馴れ方をするものがいるのです。
イグアナもそのひとつで、グリーンイグアナやキタチャクワラなどで、いわゆるペット的な馴れ方をする個体がときどき見られます。
でも、それはあくまでその個体の特徴であって、どの個体も同じように馴れるわけではありません。
馴れなくてもちゃんと飼いきる覚悟がないと、飼えない生き物たちです。
「なつく」イグアナたち
あくまで例外ではありますが、確かになつくイグアナはいます。
爬虫類の展示即売会にいくと、抱っこされたグリーンイグアナを見かけることがあります。
ハンドリングの上手な人が、トカゲが暴れないように上手に保っていることはよくあるのですが、そのイグアナは明らかに「馴れている」様子で、飼い主さんに体を預けていました。
緊張したイグアナや興奮したイグアナは、デュラップという顎下のヒダを伸ばし、頭を高く上げる行動をとるのですが、そういった行動がみられないのです。
また、キタチャクワラというイグアナを部屋で放し飼いにしている方のところでは、わざわざ餌をもらいに膝の上まで寄ってくる個体がいるそうです。
驚くことに、名前を呼ぶと反応する、という話も聞きます。さらには、飼い主とそうでない人で距離のとり方や接し方が違うそうです。
他にも、小型種でもハンドリングくらいは問題なくできる個体がたくさん報告されています。
わりと慣れやすいトカゲではあるのですが、大型種の一部の個体は明らかに「馴れる」ことがあるようです。
基本的に私は「爬虫類は決してなつかない」と考えていますが、どうも大型イグアナには例外がいるようですね。ちなみに、同じようなことが一部のオオトカゲにもいえます。
「なつかない」イグアナたち
ただし、これらの個体はあくまでも「例外」です。これらの例外の陰には、何匹ものなつかなかった個体たちが隠れています。
そもそも、イグアナがなつくのは普通ではないからこそ、ネットやSNSで話題になるわけです。
私が飼っていたグリーンイグアナも、ある程度「慣れて」はいたものの、なついていたとはとてもいえない個体でした。
当時、「爬虫類は神経質だからできるだけ刺激しないように飼うのがコツ。
触るのはタブー」という考え方が主流だったので、私はできるだけイグアナに触れないよう、刺激しないよう育てていました。
結果的に、私が飼っていたイグアナは数秒のハンドリングが精一杯、という個体に育ちました。抱っこなんてもってのほか、ケージから出すこともままなりませんでした。
とはいっても、手から餌を食べたり、多少触っても怒らないくらいにはなっていました。
これは、一緒に過ごした時間が長かったため、大したトレーニングをしなくてもイグアナのほうが私に慣れてくれた結果です。
こういう意味での「慣れる」なら、グリーンイグアナに限らず中型以上のイグアナならある程度期待できますし、イグアナに限らず他の爬虫類でも同様です。
ただし、もともとの性質として非常に臆病で、ハンドリングなど期待してはいけない種というのもいますので、注意が必要です。トゲオイグアナの一部など、種として性格がキツイものもいます。
イグアナは人になつく事があるの?【まとめ】
例外的に、ある種の哺乳類のようななつき方をするイグアナも確かに存在します。
ただ、それはあくまで例外で、イグアナそのものに期待していいことではありません。
なついてくれたらラッキー、なつかなくてもイヤにならない、というつもりで飼育しないと、飼い主もイグアナも幸せにはなれないでしょう。