胴体だけでもちょっとした小型犬くらいの大きさになるグリーンイグアナですが、その寿命は10年以上。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
最長で29年と、まさに小型犬レベルです。
オスの方が大型化する分、寿命も若干長いようですが、ほとんど差はありません。
今回は、そんなグリーンイグアナの寿命と成長についてご紹介します。
グリーンイグアナの寿命と大きさ
原則として、爬虫類の寿命はその大きさに比例します。小型種の寿命は短く、大型種では長いのです。
グリーンイグアナの場合、爬虫類全体としてみてもかなりの大型種に分類されます。
平均寿命は15年ほどで、最長で29年生きたという確かな記録もあります。
グリーンイグアナをアダルトサイズから飼いはじめることなどまずありえません。大きめの個体でも生後1年、普通は生後数ヶ月のベビーが販売されていて、それを飼いはじめます。
ということは、平均寿命のほとんどを飼い主の下で過ごすことになります。
グリーンイグアナを飼うときは、15年くらい一緒に過ごす覚悟が必要です。
グリーンイグアナはどのくらいで大きくなる?
グリーンイグアナは、ペットとして販売されている爬虫類の中では最大級のトカゲですが、成長速度もかなり速いトカゲです。
販売されているもっとも小さなサイズで、胴体が10センチ弱、全長で30センチ弱くらいの大きさですが、適切な環境で飼えば2年で1メートルを超えます。
1メートルを超えると成長はゆっくりになりますが、毎年確実に大きくなり続けます。
生後4年もすれば、全長1.5メートルに達します。
ショップで販売されているときどんなに小さく可愛らしい姿だったとしても、4年後には1.5メートルになるトカゲで、しかもその後10年以上付き合い続けることになります。
用意しなければならない設備の規模も考えると、絶対に安易に飼育してはいけません。
ちなみに、沖縄県石垣島では、誰かが飼いきれず逃がしてしまったグリーンイグアナが定着し、島の植物を荒らして問題になっています。
こんなことが続くと、グリーンイグアナが飼えなくなってしまうかもしれません。
オスとメスで違いは?
グリーンイグアナのオスとメスでは、オスの方が少しだけ大きく、タテガミ状の鱗(クレスト)が立派になります。
対して、メスはそこまでクレストが発達せず、なんとなく優しい顔つきです。
ただし、最大サイズは一回り程度しか変わりません。メスのほうがサイズ的に扱いやすい、ということはないので、注意しましょう。
オスとメスで違うのは性格です。
ふだんはどちらも攻撃的ではないのですが、発情期になると、オスは盛りがついて攻撃的になります。何かを感知できるのか、特に女性の飼育者に飛び掛ってくることが多いようです。
イグアナ柄のTシャツを着た人が、飼っていたグリーンイグアナに突然襲われて大怪我をした、という事故もありました。これは、Tシャツのイグアナを本物と思い込んで、ナワバリの主張のために攻撃してきたと思われます。
春先に発情することが多く、一定期間が過ぎると収まりますが、発情する条件はよく分かっていません。
グリーンイグアナのオスを飼うときは、いつもと違う様子がないか注意しましょう。
それなら最初からメスを飼えばいいのですが、残念ながらベビーサイズではオスとメスの区別ができません。育ててみてオスだったら注意する、ということになります。
グリーンイグアナの寿命【まとめ】
いかがでしたか。
今回はグリーンイグアナの寿命について解説いたしました。
大型で緑色、草食性で安価と、いくつもの魅力に溢れたグリーンイグアナですが、大きさだけでなく寿命の面からみても、飼育を始めるにはそれなりの準備と覚悟が必要なトカゲです。
飼ってみたいと思ったら、一度動物園でアダルトサイズのグリーンイグアナを見てきましょう。そのグリーンイグアナを家で飼えるかどうか、よく考えてみてください。