かつて、グリーンイグアナは「もっとも安い熱帯トカゲ」とまで呼ばれ、ホームセンターなどでも売られていました。
さすがに現在では見かける機会が減り、価格も少し上がりましたが、それでも10000円以下で売られているケースがほとんどです。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
また、高価ではあるものの、アルビノやレッド、ブルーなどのモルフ(品種)が販売されるようになりました。
今回は、グリーンイグアナの値段についてご紹介します。
グリーンイグアナは、かつては数千円のトカゲ
私がグリーンイグアナを飼っていたのは20年ほど前のことですが、当時はなんと3000円ほどで販売されていました。中学生の私がお小遣いで買える値段だったのです。
しかし、飼いきれずに捨てられる個体が続出したことから、グリーンイグアナのような大型トカゲがあまりに安価で売られることに批判が強まりました。
同時に、「グリーンイグアナは大きすぎて飼いきれない」というイメージも拡散し、グリーンイグアナそのものの人気も落ちてしまいました。
その結果、現在では見かける機会が減り、価格も20年前ほど安くはなくなりました。
それでも、ノーマル個体が10000円以下で販売されています。単純な比較はできませんが、カラーモルフのフトアゴヒゲトカゲなどにくらべればかなり安い価格です。
売られているのはベビーサイズ?
現在、販売されているグリーンイグアナの多くは、ベビーより少し育ったくらいのヤングサイズです。
かつてはショップで、全長30センチもないようなベビーが、ライトを当てられたケージでワラワラしていて、確かに可愛らしかったものです。それが数千円で買えるのですから、人気だったのもわかります。
現在売られているヤングサイズは全長50センチほどの個体が多く、ベビーほどのあどけなさが見られません。逆に言えば、ベビーよりもがっしりしているので、より育てやすくなった、ともいえます。
一方、しっかりと育ちきったアダルトサイズのグリーンイグアナが売られていることはまずありません。
ショップで「参考個体」として展示されていたり、展示即売イベントのふれあいコーナーにいるのを見かけるくらいです。
1.5メートルのグリーンイグアナを持ち帰ること自体が現実的ではないので、当然といえば当然です。
私もベビーから育てたことしかないのでわかりませんが、かなり頭と目がいいトカゲなので、アダルトサイズだと環境や飼い主の変化を敏感に感じ取り、ストレスを受けて飼いにくい、ということもあるかもしれません。
安易な飼育は絶対にオススメしませんが、現在売られているようなサイズの個体が、飼い始めるには一番いいサイズといえます。
モルフやタイプもいる
グリーンイグアナはその大きさがネックで飼育しにくいトカゲなのですが、広い空間さえ用意できればとても飼いやすいトカゲです。
そのため、アメリカなど海外では積極的にブリーディングされ、カラーモルフが作られています。
今のところ、黒い色素が消失したアルビノ、全身が赤くなるレッド、全身が青くなるブルーが流通しています。
もちろんノーマルよりも高価で、アルビノで10万円くらいが相場です。
爬虫類では珍しくアルビノがもっとも高価で、レッドとブルーは5~8万程度と、アルビノよりも控えめな値段になっています。
ちなみに、最近になって「ガイアナ」というタイプのグリーンイグアナが流通するようになりました。
名前の通り中米ガイアナに生息するタイプで、よく見かけるものよりグリーンが濃く、成長してもあまり黒っぽくなりません。
価格は5万円前後と、レッドイグアナと同じくらいになります。
グリーンイグアナの値段相場【まとめ】
一時に比べれば値上がりし、見かける機会も減ったものの、グリーンイグアナは爬虫類全体でみればまだまだ安価なトカゲです。
ただ、価格が変わってもイグアナが変わったわけではありません。
カラーモルフであっても相当大型になるのは変わらないので、値段だけで判断しないようにしたいものですね。