丈夫で飼いやすく、大掛かりな設備も不要、もてあまさない大きさで性格もおとなしい、となれば、人気が出ないわけがありません。
オスとメスの見分けも難しくはないのですが、性別の違いで飼いやすさや性格に差が出ることはありません。
繁殖を目指す人にとっては重要なことですので、ここではオスとメスの判別方法などについてご紹介します。
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ヒョウモントカゲモドキのオスとメスの見分け方
ヒョウモントカゲモドキのオスとメスの見分け方はそう難しくありません。
覚えておくべきなのはオスの特徴で、尻尾の付け根に「クロアカルサック」という2つのふくらみがあります。
ヒョウモントカゲモドキを平らな場所に置き、後ろから尻尾を軽く持ち上げて、尻尾の付け根にクロアカルサックのふくらみがあればオス、なければメスです。
あまり小さなベビーでは難しいと思いますが、たいていは判断できると思います。
また、オスは尻尾の付け根の胴体側に、小さな穴が緩いV字型に並んでいます。ヒョウモントカゲモドキをひっくり返してみればこの穴が見えますが、個人的にはクロアカルサックを見るほうが分かりやすいし見やすいと思います。
ひとつだけ、ヒョウモントカゲモドキのオスとメスを見分けるのに注意点があります。
見るときはさっと見て、いつまでもいじくり回さないことです。
「トカゲの尻尾切り」ということわざがありますが、ヒョウモントカゲモドキはびっくりすると自分で尻尾を切り離してしまうことがあり、これを自切といいます。
自切しても尻尾は再生しますが、元と同じようにはなりません。めったに自切することはありませんが、必要以上には尻尾を触らないようにしましょう。
どうしても自信がなければ、販売しているショップの店員さんにお願いして一緒に見てもらうといいでしょう。
ヒョウモントカゲモドキはオスとメスは性格が違う?
本来、野生のヒョウモントカゲモドキはオス1匹とメス数匹からなる「ハーレム」という群れで暮らし、オス同士はナワバリをめぐって小競り合いをします。
しかし、ペット的に1匹だけで飼育する場合、オスでもメスでも性格に違いはありません。
ちょっと臆病な個体や貪欲な個体もいますが、これは性別の違いではなく個体ごとの個性です。
ただし、オス同士を同居させると多少争うことがあります。
基本的には単独飼育する生き物ですが、十分に広いケージを用意した上で複数同居させる場合、メス同士を選びましょう。
ハンドリングしたい人には性格の違いが気になるところだと思いますが、オスとメスのどちらを飼育しても、ハンドリングは可能です。
個体差はあるので、どうしてもハンドリングしたい人は最初からハンドリングできる個体を買い求めたほうが確実です。
オスとメスは飼いやすさが違う?
オスとメスではどちらが飼いやすいか、ということもよく聞かれますが、これもほとんど変わりません。
特に成長の早さも変わりませんし、どちらが病気に弱い、ということもありません。体の大きさもほとんど変わりません。
普通に飼うだけなら、オスかメスか分からなくても特に不都合はないくらいです。
ただ、もし繁殖を目指す場合、オスとメスでは成熟にかかる期間が違うので、その点だけ注意が必要です。
オスはかなり早い段階で性成熟し、交尾が可能になりますが、メスが卵を産めるようになるのはもっと後です。
はじめから繁殖を狙う場合、ペアを揃えて飼い始めるより、まずはメスをしっかり育ててからオスを探すほうがいいでしょう。
ヒョウモントカゲモドキのオスメスの見分け方!【まとめ】
ヒョウモントカゲモドキは初心者でも飼いやすいトカゲで、ペット的に1匹だけ飼うスタイルから繁殖を目指すスタイルまで、幅広い飼い方が楽しめる種です。
雌雄判別は比較的簡単ですが、繁殖を目指すのでなければ、特に見分けられなくても不都合はありません。
オスかメスかにこだわるより、納得のいく1匹を探しましょう。