シンプルに飼うとしても、水入れ、ミネラル入れ、シェルター(隠れ家)は入れてやりましょう。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
力ずくでレイアウトを破壊することはないので、スペースに余裕があれば、かなり自由にレイアウトを楽しむことができます。
今回は、ヒョウモントカゲモドキのケージレイアウトについてご紹介します。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に、これだけはそろえよう
どんなにシンプルに飼うとしても、ヒョウモントカゲモドキを飼育するのに必要なものがいくつかあります。
まずは水入れです。
ヒョウモントカゲモドキは水入れに入れた水をちゃんと飲むので、必ず水入れを置き、常に水が入っているようにしましょう。こだわらないのなら、ペットボトルのキャップや100円ショップの小皿で大丈夫です。
次に、ミネラル入れ。
ヘビ以外の爬虫類を飼育する際、餌にはビタミンとミネラルを追加しないと、健康を害してしまいます。毎度餌に振り掛けないといけない場合が多いのですが、ヒョウモントカゲモドキは入れ物に入れて置いておくだけで自分で舐めてくれます。これも、ペットボトルのキャップで十分です。
ポイントになるのがシェルターです。
もちろん、落ち着けるための隠れ家としての機能もあるのですが、湿度を保つという重要な機能もあります。
基本的にはケージ内は乾燥させて飼育するのですが、そのままでは湿度不足になり、脱皮に失敗してしまうことがあります。
そこで、湿ったシェルターを用意してやり、自分で出入りして湿度を調整できるようにしてやるのです。いちばん簡単なのは、市販のウェットシェルターを使用する方法です。
素焼きのトンネルのような形で、上に水を入れられるようになったシェルターが販売されていますので、これを使うといいでしょう。あとは、タッパーウェアの側面に出入り口の穴を開け、中にミズゴケを詰めて自作することもできます。
ヒョウモントカゲモドキのケージレイアウトは自由
水入れ、ミネラル入れ、シェルターさえあれば飼育はできます。
ハンドリングを楽しんだりペット的に飼うのなら、このくらいシンプルなケージで飼う方が扱いやすいのですが、あまり殺風景なケージで飼うのもつまらないし、ちょっとしたレイアウトをするだけで自然な動きや表情を楽しむことができます。
コテコテと作りこまなくても、気に入った流木やコルク、石などの素材をひとつ、入れてみましょう。隠れたり、登ったり、いろいろな行動を見せてくれます。
自然素材でなくても、自由な発想でレイアウトを楽しむことができます。
爬虫類ショップや熱帯魚ショップに行くと、プラスチックやセラミックでできたレイアウト用のオブジェがたくさん売られています。
そういった専門グッズでなくても、気に入ったオブジェやフィギュアをレイアウトに使用することもできます。
よほど細々と作りこまない限りレイアウトを崩すこともないので、気軽にやってみましょう。
注意してほしいこと
わりとレイアウトの自由度が高いヒョウモントカゲモドキですが、いくつか注意してほしいことがあります。
まず、「砂漠の砂」は使わないようにしましょう。
なんとなく砂漠のトカゲのようなイメージがありますが、生息地は乾燥しているものの砂漠ではありません。
砂漠の砂は粒子が細かく、鱗の間に入り込んで脱皮不全を起こすことがあります。
また、ケージの大きさには余裕を持たせましょう。石や流木を置くだけでも、思った以上に場所をとるものです。特に石は重さもあるので、いくつか組む場合は崩れないようにしましょう。
レイアウトに生きた植物を使うのは、あまりオススメしません。
ヒョウモントカゲモドキの飼育環境は、観葉植物を育てるには乾燥しすぎていて、ヒョウモントカゲモドキには影響しないもののすぐに枯れてしまいます。植物をレイアウトに使いたい場合はフェイクグリーンを使うといいでしょう。
ヒョウモントカゲモドキのケージレイアウト【まとめ】
水入れ、ミネラル入れ、ウェットシェルターという条件と、砂漠の砂を使わない、ケージは大きめにする、という注意事項を守れば、かなり自由にレイアウトを楽しめる生き物です。
ハンドリングだけでなく、レイアウトケージで見せる動きや表情も楽しんでみてください。