ヒョウモントカゲモドキはそこまで高い温度でなくても飼育できるため、保温器具も少なくて済みます。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
ヒーターとしてのパワーや使いやすさなどから、私がヒョウモントカゲモドキ飼育に使うヒーターとしてオススメしているのはパネルヒーターです。
今回は、パネルヒーターをオススメする理由と、その使い方や注意点についてまとめてみました。
Contents
ヒョウモントカゲモドキの飼育にパネルヒーターがオススメの理由
パネルヒーターがオススメの理由① 使いやすい
爬虫類の飼育で用いられるヒーターには、電球タイプ、セラミックヒーター、輻射式、そして今回オススメしているパネルタイプがあります。
保温電球やセラミックヒーターは、ヒーターそのものがかなり高温になります。
本体に触れれば火傷するだけでなく、至近距離にプラスチックなどを置けば溶けてしまいますし、水をかけると破裂することもあります。
輻射式ヒーターはこうした心配はないのですが、ケージ上面に取り付けるという特殊性から、あまり使いやすくはありません。
パネルヒーターの場合、設置して電源を入れるだけで使えるので、電球タイプや輻射式にくらべてかなり使いやすいといえます。
パネルヒーターがオススメの理由② 電気代が安い
これは特に電球タイプのヒーターと比べた場合ですが、パネルヒーターは格段に電気代が安い、という特徴があります。
ためしに計算してみると、保温ライトのワット数を60ワットとした場合、月に1166円ほどの電気代がかかるようです。
これに対し、15センチ四方くらいのパネルヒーターだと消費電力は4ワット、月に80円弱ほどの電気代しかかかりません。
パネルヒーターがオススメの理由③ 安全
「使いやすい」の項でも触れましたが、ヒーターの多くは本体が高温になります。
24時間使用したり、外出中にも使用することを考えると、火災予防に注意が必要です。
電球の場合、表面温度は200度近くに達することもあり、紙など燃えやすいものがあれば火事になりかねません。
一方、パネルヒーターの表面温度は50度以下ですので、火災の危険はもちろん、プラケースが溶けてしまうこともありません。
パネルヒーターの使い方と注意点
ヒョウモントカゲモドキ飼育時に、いいことずくめに見えるパネルヒーターですが、正しい使い方と注意点があります。
まず、パネルヒーターは基本的にケージの外側から暖めるものです。
ケージを設置する場所にまずヒーターを置き、その上にケージを乗せましょう。
特に、遠赤外線タイプのヒーターは接触したものを介して保温する仕組みになっているので、直接生き物が乗っても大した保温にならない場合があります。
防水性能などもない場合が多いので、ケージ内にパネルヒーターを入れると事故に繋がりかねません。
また、パネルヒーターはケージ全面に敷かないように注意しましょう。
大きくても、ケージの半分程度にしておきます。そうしないと、熱くなりすぎた際にトカゲの逃げ場がなくなってしまいます。
部屋が寒くて希望する温度に達しない場合、発泡スチロールの板を敷き、その上にヒーターを置いて、ケージを置いてみましょう。
床から断熱されるだけでもかなり効果があります。それでも温度が低い場合は、発泡スチロール箱の中にヒーターとケージを設置すると、かなり保温されるはずです。この場合も、ケージ全面にヒーターを敷くことは避けましょう。
また、パネルヒーターは電球のように光るわけではないので、トラブルで通電していなくてもわかりにくい、という欠点があります。温度計を毎日チェックし、ヒーターに異常がないか確認しておきましょう。
ヒョウモントカゲモドキにオススメのヒーターは?【まとめ】
ヒョウモントカゲモドキの飼育なら、パネルヒーターだけで十分な場合がほとんどです。
安全性も高く、電気代もかなり安いヒーターといえます。ヒーターの取扱説明書をよく読み、正しい使い方を心がけましょう。