でも、フトアゴヒゲトカゲの湿度管理のことはあまり書かれていません。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
理由は簡単です。
基本的に、フトアゴヒゲトカゲの飼育に湿度管理は必要ないからです。
フトアゴヒゲトカゲは本来、オーストラリアの乾燥した林に暮らしています。
フトアゴヒゲトカゲに適した温度になるようヒーターやライトを使うと、ケージ内が乾燥します。
そのまま乾燥させておいて大丈夫、ということです。
フトアゴヒゲトカゲの飼育時の湿度管理のポイントと、乾燥させたほうがいい理由と、をご紹介します。
Contents
フトアゴヒゲトカゲの湿度管理
フトアゴヒゲトカゲの湿度管理は不要?乾燥飼育のココがいい!
冒頭でもお話したようにフトアゴヒゲトカゲに適した温度になるようヒーターやライトを使うと、ケージ内が乾燥しますが乾燥させておけば問題ありません。
これが、フトアゴヒゲトカゲの飼育に湿度管理は必要と言われるゆえんです。
フトアゴヒゲトカゲの飼育時は湿度管理は不要で、ケージ内を乾燥させる一番のメリットは、清潔に保てることです。
湿度が高いと、どうしてもカビや雑菌が発生しやすくなります。
ベビーサイズの場合、そこから皮膚の病気になることもありますし、コバエが発生して不快な思いをすることもあります。
ケージ内が乾燥していれば、カビやコバエはほとんど発生しません。
おしっこもフンもすぐに乾燥してしまい、ケージ内に広がることがないので、掃除も楽にできます。
しかも、特に乾燥させるための工夫は必要ありません。通気性のいいケージで、フトアゴヒゲトカゲに適した温度になるようヒーターを設置していれば、何もしなくてもケージ内が乾燥します。
つまり、清潔な環境を楽に作り出せるのが、乾燥飼育のメリットです。
フトアゴヒゲトカゲの湿度管理は不要でも水入れは必要?
乾燥させて飼う、と聞くと、水入れはいらないんじゃないか、と思う方がいるかもしれません。
逆に乾燥させるからこそ、トカゲの全身が入る大きさの水入れを用意しましょう。
湿度的には乾燥を好むトカゲですが、水分そのものはそれなりに必要です。
しかも、最初のうちは水入れの水に気づかない個体がほとんどです。
一日に何度も水入れに突き落として覚えさせれば、自分で水入れから水を飲んだり浸かったりします。
これができれば、乾燥したケージ内でトカゲが自分で湿度調整できるようになります。飼い主が湿度を上げたり下げたりしなくても、トカゲが自分で調整してくれるのです。
フトアゴヒゲトカゲの脱皮前の湿度管理は?
フトアゴヒゲトカゲは定期的に脱皮(新しい皮膚を作り、古い皮膚を脱ぎ捨てること)します。
特にベビーサイズや若い個体はよく脱皮します。
多くの爬虫類では、脱皮前には湿度が必要とされていますが、フトアゴヒゲトカゲの場合はそこまで気にしなくても大丈夫です。
自分で水入れに浸かる、ということができていれば、脱皮に必要な湿度は自分で調整できます。
まれに、年老いた個体や弱っている個体で脱皮に失敗していつまでも皮が残ってしまうことがありますが、そういうときは脱皮促進用のスプレーを使うといいでしょう。
普通の水をスプレーすると、よけいに皮が貼りついて取れなくなることがあります。
フトアゴヒゲトカゲの卵の湿度管理は?
トカゲの飼い方からはちょっと外れてしまいますが、ついでに卵の湿度管理もご紹介します。
成体は基本的に乾燥させて飼いますが、卵にはある程度の湿度が必要です。
産卵についてはここでは割愛しますが、産卵したら、卵は上下をひっくり返さないよう注意しながら取り出します。
大き目のタッパーウェアに湿らせたバーミキュライトや孵化専用の床材を敷き、その上に卵を置きます。
タッパーウェアのフタにはいくつか空気穴を開けておきましょう。
空気は入れ替わるけれど乾燥はしない、という環境を作り、床材の湿度をそのまま保つようにします。
温度28度前後、タッパーウェア内の空中湿度30パーセントくらいを維持していれば、2ヶ月くらいで孵化します。
フトアゴヒゲトカゲの湿度管理は必要?【まとめ】
フトアゴヒゲトカゲの湿度管理についてまとめると、
(1)基本的には乾燥させ、全身が入る水入れを置いて自分で湿度調整させる
(2)脱皮前でもそのままで大丈夫
(3)卵の管理にはある程度の湿度が必要
ということになります。
要するに、何か工夫や無理をして湿らせる必要はない、ということですね。