なかでも、特に人気のある種類がフトアゴヒゲトカゲです。
基本的にはとても飼いやすいトカゲですが、ある日突然ぐったりとしていることがあります。
眼を開けず、地面や木の上にだらんと寝そべり、反応が鈍いときです。
いくつか原因が考えられますが、このような場合、すぐに病院へ連れて行くようにしましょう。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
フトアゴヒゲトカゲがぐったりしてしまう主な原因と対策、そして病院の選び方について解説します。
Contents
フトアゴヒゲトカゲがぐったりの原因(1) 保温器具の故障
フトアゴヒゲトカゲがぐったりしている原因の多くは、ヒーターなど器具の故障が原因です。
光の出ないハロゲンヒーターやパネルヒーター、遠赤外線ヒーターの場合、故障していてもわかりにくいものです。
保温器具が壊れてしまうと、ケージ内の温度が上がらず、変温動物のフトアゴヒゲトカゲは動けなくなってしまいます。
温度計をチェックして、寒くなっていないか確認しましょう。
もし保温器具の故障で温度が下がっていた場合、器具を新しいものに取り替えて、ゆっくり普段通りの温度に上げましょう。
急に温度を上げるとショックで弱ってしまいます。
フトアゴヒゲトカゲがぐったりの原因(2) 脱水症状
実は、フトアゴヒゲトカゲは脱水症状になりやすいトカゲです。
その理由は、動かない水が見えないから。キラキラと反射する水滴のような水しか、彼らには見えないのです。
トレーニングすれば水入れを覚えてくれますが、最初から水入れの水が飲めるわけではありません。飼育してしばらく経っていても脱水症状になることがあるので、注意が必要です。
ためしに、スポイトで口元に水を垂らしてみましょう。ごくごく飲み出したら要注意です。ただし、あまりに脱水症状が進んでいると、口元に水を垂らしても反応しないことがあります。
フトアゴヒゲトカゲがぐったりの原因(3)病気や寿命の可能性
実は、フトアゴヒゲトカゲが明確な病気にかかることはあまりありません。
フトアゴヒゲトカゲに限らず、爬虫類の生態は分からないことが多く、きちんと病名がつくことが少ないのです。そのため、症状からなんの病気か調べるのはかなり難しいといえます。
ちなみに、フトアゴヒゲトカゲの寿命は8~10年くらいです。
私が飼っていた個体も9年生きましたが、晩年は寝ている時間が多くなったものの、ぐったりしている様子はありませんでした。
トカゲを診てくれる病院はある?動物病院の選び方
ここでご紹介した対策は、あくまでもその場しのぎです。出来るだけ早く、専門の病院に連れて行くことが肝心です。
最近はイヌやネコ以外でも診てくれる動物病院が増えてきましたが、爬虫類を診てくれるところはまだまだ少ないのが現状です。いきなりトカゲを連れて行っても、診察を断られてしまうことがあります。
ネットで動物病院を探す場合がほとんどだと思いますので、「爬虫類を診察できます」とハッキリ書かれたところを探しましょう。
「エキゾチックアニマル」と書かれている場合、フェレットやハリネズミは診察できても爬虫類は対象外、ということが多くあります。電話して聞いてみるのも一手です。
いずれにせよ、急に探して見つかるものではないので、日頃から探しておくといいでしょう。
また、診察の際に飼育環境を聞かれることがあります。
ケージの大きさや温度はメモを取っておき、写真も撮っておくといいでしょう。
フトアゴヒゲトカゲがぐったり【まとめ】
フトアゴヒゲトカゲがぐったりしてしまう主な原因は、
(1)保温器具が壊れて温度が低い
(2)水分不足で脱水症状になっている
の二つです。
どちらの場合もその場でできることはありますが、なるべく早く動物病院へ連れて行きましょう。
いざというときにすぐ連れて行けるよう、日頃から病院を探して置くことが大切です。