クレステッドゲッコーの【シェルター】について。隠れ家は必要?

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クレステッドゲッコーなどの爬虫類を飼育する際には必ずシェルターの話題が出ますよね。

飼育者によっては「隠れ家になるシェルターは人慣れの妨げになるため必要がない」と言う飼育者もおられるようですが、筆者はクレステッドゲッコーなどの爬虫類には、シェルターはストレスを避けるという意味でも必要であると考えています。

今回は「クレステッドゲッコーの隠れ家となるシェルターが必要?」「シェルターの選び方と注意点」についてご紹介していきます。

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目次

クレステッドゲッコーにシェルターは必要?隠れ家の役割は「安息」

爬虫類飼育を考えている方がネットなどで調べると、必ずと言っていいほど「シェルター」という用品が出てきますね。

このシェルターという用品は、爬虫類にとっては「隠れ家」になります。

爬虫類だけではありませんが、動物は常に安息の地を求めています。

慣れないケージの中に入れられ、慣れない環境を慣れていかないといけない爬虫類にとっては人の目がないシェルターはいわば安息の地です。

私たち人間に例えて言うと、爬虫類のケージは私たちの住む地域、シェルターは自宅という役割に近いと思います。

私たちにもアパート、マンション、持ち家という形は人それぞれですが、安息が出来る自宅は必要になりますよね。
そのため、「クレステッドゲッコーなどの爬虫類の飼育にシェルターは必要?」と聞かれれば、筆者は断然「必要です!」と答えます。

飼育者の中には「シェルターって絶対必要?」「人慣れするためにはシェルターはいらない!」という方もおられます。

しかし、もしお迎えした個体が群を抜いて神経質だった場合、人慣れを目的にシェルターを除外してしまうことで、爬虫類には多大なるストレスにしかなりません。

お迎えをした日や慣れるまではシェルターに入りがちになることもありますが、慣れてくれば飼い主がいる時間帯でも自然とシェルターから出てきてくれるようになります。

焦らず、その個体が自然と人慣れしてくれるのを待ちましょう。

我が家にはヒョウモントカゲモドキ、コーンスネーク、フトアゴヒゲトカゲがいますが、3匹ともシェルターを使うようにしています。

それぞれお迎えしてしばらくはシェルターに入りがちでしたが、飼育して数年たった今はシェルター外で過ごしてくれています。

安息の地以外のシェルターの役割は?

シェルターの1番の役割は先ほどお話した通りに「安息」ということですが、それ以外にもシェルターには様々な役割があります。

*脱皮のお手伝い

爬虫類は定期的に脱皮をしながら体が大きくなったり、アダルト個体と言われる大人になった後でも、定期的に脱皮をしながら体の清潔を保っています。

爬虫類によって脱皮の仕方は違いますが、クレステッドゲッコーなどのヤモリ系の爬虫類は口を使って脱皮皮を引っ張り、脱ぐようにして脱皮します。

その際にはケージの中に入れているシェルターや流木などで体をこすりながら脱いでいきますので、シェルターを入れていることで脱皮のお手伝いをしてくれることになります。

*産卵場所になる

飼育している個体がメスであると、産卵をすることがあります。

生まれてから1度もオスと合わせたことがない場合、100%無精卵にはなりますが、爬虫類が無精卵を産むということは人間の女性で言う月経と同じようなことだそうです。

産卵をする際には無精卵、有精卵にかかわらず、隠せる場所に産むことが多くなりシェルターが必要になります。

メスのすべての個体が無精卵を生むわけではないみたいですが、万が一のために準備してあげるとストレスなく産卵出来るかと思います。

*湿度の維持

特にヤモリ科のクレステッドゲッコーは、飼育する際には60%前後の湿度を保つことが理想とされています。

野生環境下で身を隠すために選んでいる穴ぐらも、眠っている間に乾燥しないように暗くて湿度がある穴ぐらを選ぶようにしていますし、日中は自分の好きな湿度の場所を選んで過ごしています。

そのため、シェルター内に適度な湿り気を持たせることが出来ればケージ内に多湿部分を作ることが出来、クレステッドゲッコー自身が自分の好みの湿度の所を選ぶことが出来ます。

シェルターを選ぶ、置くときの注意点

シェルターは基本的にケージ内の適当な場所に置けば良いですが、注意点がいくつかあります。
今回はその注意点をご説明していきます。

*サイズに注意

爬虫類は狭く暗いところを好む傾向にありますが、狭すぎて体が入らないと意味がありません。また、中が広くても出入り口が狭くても意味がありません。
出入口も適切なサイズにしてあげる必要があります。

*設置場所

クレステッドゲッコーのように壁に張り付いて移動する爬虫類になりますので、シェルターも高い位置に設置してあげると良いでしょう。

もし、保温のために底面にパネルヒーターを使用していて、置き型のシェルターを使用する場合はパネルヒーターの上にシェルターを設置するのはやめましょう。

パネルヒーター上にシェルターを置いてしまうことで、湿度が高くなることはメリットではありますがシェルター内の温度が上がりすぎてしまう場合があります。

*シェルターが落ちないように注意

シェルターを置くとケージ内のレイアウトがどうしても自然ぽさがなくなってしまいますよね。そのため、飼育者の中には流木や石を組んでシェルター替わりにする方もおられます。

しかし、自分でシェルターを組んだり、高い位置にシェルターを設置する場合には、シェルターが落ちてしまったり、崩れてしまわないように注意しましょう。

クレステッドゲッコーがケガをしてしまったり、最悪の場合圧死してしまう場合もあります。

また、ケガなどがなかったとしても、クレステッドゲッコーはストレスや衝撃でしっぽを自切してしまうという特徴があります。自切自体は命にかかることではありませんが、見た目がもう痛そうでかわいそうですし、傷口が膿んでしまうこともあります。

そのため、シェルターが崩れてしまわないように注意しましょうね。

*シェルターの湿度に注意

近年、販売されているシェルターを見てみるととても可愛らしいものが多いですよね。

しかし、そのシェルターを良く見てみてください。湿度が保てるような構造、素材でしょうか?

クレステッドゲッコーには湿度がとても重要になりますので、シェルターを選ぶ際にはしっかりと湿度が保持できるものを選ぶようにしましょう。

もし、使いたいシェルターが保湿に適さないものであれば、湿らせたミズゴケをシェルターの中に入れると湿度を保ちやすくなり、クレステッドゲッコーにとって居心地が良い空間を作ることが出来まず。

クレステッドゲッコーのシェルターについて。【まとめ】

いかがでしたでしょうか?

クレステッドゲッコーを飼育する際には人慣れをしてくれた方が飼い主としては嬉しいですし、今後のお世話もしやすくなりますよね。

しかし、人慣れに焦ってしまってシェルターそのものを最初から除外してしまうと、クレステッドゲッコーにとってはストレスでしかありません。

人と同じようにストレスは爬虫類にとっても良くなく、ストレスから体調を崩してしまったり、拒食に陥ってしまう子もいます。

飼い主が焦らず、その子の慣れるペースに合わせてあげることが大切です。
そして、ストレスを少なくしてあげるために、必ずシェルターを設置してあげるようにしましょう。

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