数あるモルフの中には、純白に可能な限り近づけようとしたものもあります。
安定して流通しているモルフもあり、販売価格や入手難易度もそれぞれですが、ほとんどは1万円台から入手できます。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
ただ、コーンスネークの白系モルフはアルビノ系統である場合がほとんどなので、ノーマル個体よりも若干、体が弱い場合があります。
また、ベビーは純白ではない上にモルフごとの違いもわかりにくく、選びにくい場合があります。
今回は、コーンスネークの白系モルフについてご紹介します。
Contents
コーンスネークの白系モルフ
コーンスネークの一番お手ごろモルフは「スノー」
黒い色素が出ない「アメラニスティック」というモルフと、赤い色素が出ない「アネリスティック」というモルフの掛けあわせでできたモルフです。
アメラニもアネリもかなり安定供給されている固定されたモルフなので、スノーを見かける機会も多いといえます。
価格も1万円台で、もっともお手ごろ価格で手に入る白系モルフといえます。
ただし、純白というわけではなく、うっすらと模様が残りますし、首元に黄色が発色することがほとんどです。
純白のコーンスネーク「ブリザード」
アメラニに「チャコール」というモルフを掛けたモルフで、スノーの上位互換のような存在です。
チャコールはアネリのバリエーションのようなモルフなので、基本的な特徴はスノーと変わりません。
ただ、チャコールがもともと色の薄いモルフなので、スノーよりも純白に近いモルフとなります。
見た目の美しさもあり、価格はスノーよりやや高価です。
チャコールの特徴で、ベビーサイズがノーマルより小さいため育成には少し手がかかります。
ブリザードの上を目指して「ホワイトアウト」
ブリザードに「ブラッドレッド」というモルフを掛けて得られるトリプルコンボモルフです。
ブラッドレッドはその名の通り真っ赤になるモルフですが、ブラッドレッドの遺伝子は「他の色を消して真っ赤にする」という作用が働くようです。
他の色が消えて真っ赤になるところに、ブリザードのもつ赤を消す作用が働くため、結果的に純白になります。
非常に完成度の高い白系モルフですが、ベビーサイズが小さい上に、ブラッドレッドの特徴で消化器系が弱く、丁寧な育成が必要です。
作出にも育成にも手がかかるので、販売価格は4万円近くします。
至高の白系「グレイシャー」
スノーに「ラベンダー」というモルフを掛けたトリプルコンボモルフです。
ラベンダーは薄い紫色が発現し、その色合いで藤色とも表現されるとても美しいモルフですが、虚弱体質で流通量の少ないモルフです。
さらに、ラベンダーは雌雄で色が少し違うため、スノーとの組合せが難しいところでもあります。ラベンダーを使うためグレイシャーの作出は難しく、ほとんど見かけることがありません。
もし売っているとすれば5~6万円くらいだと思いますが、相場を紹介できるほど流通していない、というのが実情です。
グレイシャーを探すよりも、自分でスノーとラベンダーから作ったほうが早いかもしれませんが、ラベンダーの虚弱体質に注意が必要です。
特に消化器系が弱く、温度が低かったり大きなものを無理に食べさせたりすると、すぐに吐きもどしてしまいます。
黒目で純白の可能性「パルメット」
コーンスネークには白いシングルモルフであるはずの「リューシスティック」が存在しなかったのですが、最近流通したパルメットというモルフがリューシスティック系統であることがわかりました。
ただし、パルメットにはランダムに模様が発現する「パラドックス」という遺伝子が入っているため、基本的に純白になりません。
パルメットも非常に珍しい高額モルフなのでなかなか検証できませんが、パルメットのパラドックス部分を消すような組合せが見つかれば、黒目で純白のモルフが作れるかもしれません。
コーンスネークの白系モルフ【まとめ】
お手軽に白いヘビが飼いたい、ということであれば、スノーかブリザードがオススメです。
更なる完成度を求めたり、モルフそのものの価値にこだわるのなら、トリプルコンボモルフに挑戦してみてもいいでしょう。