そのため、ハンドリングなどでスキンシップをとることも他のヘビに比べると容易に可能です。
オスメスで性格の違いなどはありませんが、メスのほうが体重も体長も大きくなる傾向にあります。
ボールパイソンのモルフは数100種類にも及び、価格帯も数1000円~数10万円と様々になっています。
今回はボールパイソンの性格についての解説や、モルフ選びで悩んでいる方のために、代表的なモルフのみを説明しています。
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ボールパイソンの性格は?
ボールパイソンは小型のニシキヘビになるので、かみついたりする攻撃的なイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、ボールパイソンは実はとても臆病で大人しい性格なのです。
ボールパイソンの「ボール」という名前の由来は、敵に出くわした時にまず先にボールのように丸くなり、防御に徹底することからその名前がついています。
家の近くで見かけるような口を開けて飛んでくるようなヘビとは違い、とても大人しく、ハンドリングが容易に可能なほどおとなしい性格をしています。
また、ボールパイソンは他のヘビよりも神経質なところがあり、環境の変化にも敏感で、お迎え後にすぐに拒食に入ってしまう個体もいるようです。
そのため、お迎え後は度々構うのではなく、そっとしておく必要があります。ストレスから餌を吐き戻してしまうこともあるので、お迎え後すぐに餌をあげるのではなく、2~3日空け、様子を見ながら給餌を開始するようにしましょう。
ボールパイソンのオスメスの違いは?
ボールパイソンのオスメスの違いですが、性格には違いはないようです。
しかし、オスメスの最大の違いは大きさです。
ボールパイソンはオスに比べてメスの方が体重や体長が大きくなる傾向があります。
ボールパイソンの体重の平均はオスで1.561㎏、メスで1.635㎏になっており、最大で2~3㎏、中には4㎏を超える個体がいると言われています。
ボールパイソンは生後1年~2年が経つと成長はゆっくりになりますが、少しずつ成長を続け、生後5年までは成長して150㎝~2m程度にまで成長します。
野生環境下に比べて飼育環境下では育ちにくく、飼育環境下の平均では、オスのボールパイソンで鼻先から肛門までの長さが約111.3㎝、メスで116.2㎝と言われています。
肛門部分から尾先までの長さはオスで8.6㎝、メスで8.7㎝なので、合計するとオスの平均の体長が121.9㎝、メスの平均の体長が124.9㎝となります。
ボールパイソンの代表的なモルフは?
ボールパイソンはペットスネークの中でも人気の種類になるため、モルフ(品種)もたくさんあります。
お迎えを考えているときにモルフを見てみると、数100種類もあるため、どのモルフを選ぶか非常に悩ましいですよね。
それでは、ボールパイソンの代表的なモルフについて説明していきます。
ノーマル
ボールパイソンの原種にあたります。他のモルフと比べると人気がやや低いですが、価格も控えめで流通量もあるため入手が容易です。
パステル
ノーマルよりも黄味が強くなったモルフをパステルと呼びます。
原種のノーマルに比べると黒いカラーの部分が細くなっています。
パステルとパステルをかけてスーパーパステルというモルフにあたるものもいます。
スパイダー
ノーマルの黒い部分がパステルよりも狭くなり、クモの巣のように見えるモルフがスパイダーと言います。
スパイダーは特有の神経障害を持っている個体もいるため、購入時の状態は慎重に見極めるようにしましょう。
モハベ
ノーマルの黒い模様がやや明るい褐色になり、黒味がかったグレーが地の色になるモルフです。
色の濃さや模様によって特徴が出るモルフです。
リューシスティック
全身が真っ白のモルフです。うっすらと柄が残ることもありますが、基本的には白一色の個体のことを言います。
リューシスティックの中で目が青い個体をブルーアイリューシ、黒目の個体をブラックアイリューシと呼ぶこともあります。
アルビノ
ノーマルから黒色の色素が欠乏したモルフです。本来ノーマルの黒の部分が黄色になり、白がベースとなります。目は赤目になります。
まとめ
ボールパイソンのモルフは数100種類あり、ここではよく市場で見られる代表的なモルフを紹介しましたが、探せば探すほどキリがありません。
自分が「これだ!」と思うモルフを見つけるもの楽しいですし、珍しいモルフはそれなりの価格帯で流通しているのでお迎え予算で決めるのも良いかと思います。
ボールパイソンは10年前後は生きる長寿の生き物です。1度お迎えしたらモルフを変更することは出来ませんので、しっかりと吟味してからお迎えしてあげてください。
また、アルビノは視力が弱く、スパイダーは神経障害があるなど、モルフ特有のマイナス点もあるため、ショップの店員さんに聞いてみると良いかと思います。