ボールパイソンは1.5~2m程度まで成長する蛇なので、それなりのケージの大きさもいりますし、変温動物であることから保温用具もたくさん必要になります。
オスメスは見た目の形などでは違いありませんが、オスに比べてメスの方が大きくなる傾向にあります。
餌は基本的には解凍した冷凍マウスで、胴体の一番太い部分と同じくらいの太さのマウスなら食べることが出来ます。
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ボールパイソンの寿命は?
ボールパイソンの寿命は10~30年と言われ、平均すると20~25年と長寿する爬虫類です。
最長だと40年生きるというデータも出ています。
飼育環境下では近年の飼育用具などの質の向上や天敵がいないことで長生きすることが出来ますが、自然環境下では15年程度の寿命で一生を終える個体が多いようです。
ボールパイソンの飼育の方法は?
ボールパイソンを飼育するためには、以下のような用具が必要になります。
ケージ
アダルト個体は1m~1.5mに成長するので、ケージもそれなりの広さが必要になります。
蛇を飼うときには床面積がとぐろを巻いた3~5倍の広さが必要であるので、ボールパイソンの場合は横90㎝×奥行45㎝の広さのケージが必要になります。
高さがあるケージだとレイアウトによっては立体活動をしているボールパイソンを見ることが出来るので、横90㎝×奥行45㎝×高さ45㎝の爬虫類用ケージがオススメです。
また、爬虫類用ケージは重かったりと難しい方は衣装ケースを改造して飼育することもかのうです。
パネルヒーター
パネルヒーターとはケージの底面に敷くヒーターのことです。
ボールパイソンなどの爬虫類はお腹を温めなければ消化を促すことが出来ないため、必ず必要になります。
パネルヒーターを敷くときにはケージ全体に敷くのではなく、ケージの底面1/3の広さで敷くようにしましょう。
保温器具
爬虫類は変温動物なので夏・冬は熱すぎる・寒すぎるなどの問題が出てきます。
冬眠をさせない場合には、ベビーで28℃~32℃、ベビー以降で25~30℃を保つようにしましょう。
夏も温度が上がりすぎると脱水を起こして体調を崩し、最悪の場合死に至ってしまうのでエアコンなどを使用して、適温に保つようにしましょう。
保温球を使用する場合には、ボールパイソンが巻き付いてヤケドをしないようにカバーをかけてあげてください。
シェルター
本来神経質で繊細な性格をしているボールパイソンが安心して身を休めることが出来る場所を作ります。
シェルターは大きすぎず小さすぎずちょうどよい大きさを用意してあげてください。人や環境に慣れたら撤去しても構いません。
水入れ
ボールパイソンは50~70%の湿度が必要になります。
そのため、水入れを用意してあげたり、タッパーに水苔をいれて湿度の高い場所を作るようにしてください。
このとき、タッパーの蓋に丸い穴をあけた水入れにしてしまうとひっくり返ったときにボールパイソンが脱出できず溺死してしまう事故が起きやすいので、ひっくり返らないものか、口が大きいものを準備してあげましょう。
床材
床材はシート系かチップ系をおすすめします。
砂系もレイアウト的にはかっこよく、いれたくなる気持ちも分かりますが、誤飲の可能性を考えるとおすすめはできません。
一方チップ系であると万一飲み込んでも排泄物と一緒に出てきやすいですし、シートは切り口をとめておけば誤飲の可能性も高くありません。
ボールパイソンのオスメスの違いは?
見た目での差はほとんどありませんが、オスに比べてメスのほうが大きく育つ傾向があります。
体重の平均はオスで1.561㎏、メスで1.635㎏になっており、最大で2~3㎏、中には4㎏を超える個体がいると言われています。
大きさは飼育環境下の平均では、オスのボールパイソンで鼻先から肛門までの長さが約111.3㎝、メスで116.2㎝と言われています。
肛門部分から尾先までの長さはオスで8.6㎝、メスで8.7㎝なので、合計するとオスの平均の体長が121.9㎝、メスの平均の体長が124.9㎝となります。
ボールパイソンの餌は?
ボールパイソンの餌は冷凍マウスになります。
冷凍マウスの大きさには様々な種類がありますが、今自分が飼っているぼボールパイソンの胴体の一番太い部分と同じ大きさの冷凍マウスを用意してあげましょう。
与える際にはしっかりと解凍し、人肌近くなるように温めます。このとき、袋越しでも良いので解凍したマウスを触って中までしっかりと温まっているかどうかを確認してください。
まとめ
ボールパイソンは平均でも25年程度生きますし、最大でも1.5m~2mと大型になる蛇です。
初心者向けだからと言って安易に飼育を始めず、きちんと自分が終生飼育することが出来るかどうかを考えて覚悟して飼うようにしてください。
餌の点においても、もし購入したボールパイソンが冷凍マウスをどうしても食べなかったら活餌も考える必要が出てきます。
ブリーダーや店員さんにきちんと冷凍マウスを食べるか確認してから飼うようにしましょう。
また、ボールパイソンは神経質で繊細な生き物です。ハンドリングは可能ですが、無理強いすることがないようにしましょう。