うさぎがかかりやすい病気の中でも多いと言われているのが「ソアホック」です。
ソアホックはうさぎの足の裏が炎症を起こしてしまい、脱毛や腫れ、痛みなどを引き起こしてしまう病気です。
この病気は症状が進行すると完治までに時間と根気が必要となる厄介な病気ですので、初期症状を見逃さないように日頃から抱っこして足の裏をチェックすることが必要です。
また、原因をしっかりと突き止めて、日頃からの予防も大切になってきます。
今回はそんなソアホックについて、ご説明していきます。
Contents
うさぎのソアホックの初期症状は?
うさぎのソアホックは症状が悪化してからだと完治までに時間がかかるので、できるだけ初期の段階から進行を防ぐことが早めの完治の肝になります。
ソアホックの初期症状としてまず初めに起こるのは「足の裏の脱毛」です。
この初期症状のいち早い発見が、早く回復するポイントになります。
飼っているうさぎの足の裏の毛が薄くなってきたらソアホックを疑い、早めに動物病院にかかるようにしましょう。
ソアホックのその他の症状は?
ソアホックの初期症状に気付けずに脱毛が進んでいくと、足の裏の皮膚が厚くなり、硬くて白いタコのようになります。
その後炎症が起こってくると赤くただれていきます。
悪化してしまうと潰瘍となり、ひどくなると骨に達することがあります。
炎症が起こった頃から痛みが出るため、足を引きずって歩いたり、歩きたがらなくなるなどの様子がみたられ、痛みがストレスになると食欲不振に陥る子もいるようです。
ソアホックの治療は何をするの?靴下が有効?
ソアホックの治療としては以下のようなものが挙げられます。
- 原因に合わせた対処(飼育環境を変える、体型改善など)
- 炎症がある場合は患部を洗浄・消毒して乾燥させ、抗生物質や抗炎症剤、鎮痛剤の投与
- 包帯を巻いたり靴下をはかせて保護する
- 一般的に治療には時間がかかり、中には数か月に及んでしまうこともあります。
ソアホックの原因は?
治療法の項目で原因に合わせた対処と記載しましたが、ソアホックの原因には主に5つがあります。
*肥満
ソアホックはうさぎが適正な体重を超えてしまって肥満になっていると、足の裏に負担がかかってしまい、症状が悪化しやすくなります。
若いうちは大丈夫でも、年齢を重ねることでソアホックになってしまうこともあるのでこまめに体重を測ったり、定期的に動物病院にかかって体型をチェックしておきましょう。
*頻繁に足ダンする
うさぎが起こっていたりストレスを抱えていたり、なにか訴えたいことがあるときに見られる「足ダン」。正式名称はスタンピングと言います。
この足ダンを頻繁に行っている場合は足裏に負担がかかりすぎてしまうことからソアホックの原因にもつながるので注意が必要です。
頻繁に足ダンが見られる場合は、うさぎにとっては何かしらストレスがあるということなので、原因をさがしてみてください。
*不衛生な環境である
ケージの床が知っていたり、排泄物がそのまま放置されているような不衛生な環境も、最近が増えやすく感染のリスクが高まります。
ソアホックは細菌感染でもなりますので、ケージ内は常に清潔に保っておくようにしましょう。
*硬い床材
うさぎの足の裏には肉球がないので床の影響を受けやすいと言われています。
そのため、床材が硬かったり、すのこがザラザラしていた場合、ソアホックの原因につながりやすいといわれています。
床が硬い場合はマットや牧草を敷いて、出来るだけ足の裏の負担を軽減させてあげるようにしましょう。
*遺伝
ソアホックは遺伝すると言われているので、体質的にソアホックにかかりやすい品種のうさぎもいます。
ソアホックになりやすいのは、ミニレッキスなどの短毛種がかかりやすいといわれています。
短毛種は足の裏だけでなく全身の毛が短いため、皮膚を守るための毛も薄くなっているため、足の裏にも影響が出やすいと言われています。
うさぎのソアホック!初期の症状と治療は?【まとめ】
ソアホックを早期発見するためには日頃から抱っこをするなど、コミュニケーションをとっていることが必要不可欠になります。
そのため、日頃から部屋んぽのときなどに抱っこをする癖をつけておくと良いかと思います。
また、うさぎの歩行状態をしっかりと観察しておき、なにかおかしいことがあったらすぐに気づけるようにしましょう。
ソアホックは放置していても悪化する可能性のほうが高くなっています。
放置や自己判断での治療をする前に、まずは速やかに動物病院に連れて行ってあげるようにしましょう。