皆さんはうさぎのことをどのように数えていますか?筆者は1匹と数えています。
ですが「匹」の他にも「羽」や珍しいところでは「耳」というところもあるそうです。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
色々ありますが実は日本語的には「匹」「羽」どっちで呼ぶのも正しいそうです。
しかしなぜうさぎは鳥の数え方でもある「羽」というのか、謎ですよね。
今回はその由来などを詳しく見ていきましょう。
Contents
うさぎの数え方はなにが正解?
まずはじめにうさぎはなんと数えるのか解説します。
数え方は「匹」、「羽」、「耳」の3種類があります。
本来うさぎは「一匹、二匹」と数えるのが日本語として正しいのですが「一羽、二羽」でも間違いではないそうです。
しかし「二兎追うものは一兎をも得ず」の「1兎」はことわざでしか使われないので普段この数え方をしないように気をつけましょう。
面白いことに地域によっては「1耳、2耳」と数えるところもあるようです。
ただし、この場合1羽=1耳というわけではなく、1羽=片耳、2羽=1耳と数えます。
2羽でワンセットの考え方ですね。とても紛らわしくて私だったら間違えて数えてしまいそうです。
「1頭」という数え方は、「自分の手で持てるかどうか」で決まります。
猫は人間の手で抱えられるから1匹、一方虎は抱えられないので1頭。こんな感じです。
余談ですがそもそも「匹」という言葉は「ふたつのものが対になっている」という意味を持っていて馬が由来の言葉だと言われています。
なぜ馬が「匹」の由来なのか、気になった方は調べてみてくださいね!
おっと…由来といえば、うさぎの数え方の由来もご紹介する予定でしたね。
それでは気を取り直して、お次はなぜ鳥でもないのにうさぎは「羽」という数え方をするのか解説していきましょう!
うさぎの数え方の由来
由来その1 当て字からきた
皆さんは鵜(う)という鳥と鷺(さぎ)という鳥をご存じですか?
由来の一つとして「うさぎ」はこの鵜(う)と鷺(さぎ)という二種類の鳥にすることができるからだという説があります。
また、うさぎの「う」は「兎」ですよね?しかし残りの「さぎ」ははっきりしていません。
そこで残りの「さぎ」を鳥の鷺(さぎ)と考え「兎鷺」となり鳥の仲間と考えられていたら、「羽」で数えるのも不思議ではないと思います。
由来その2 狩猟から
今の時代生きるためにうさぎを狩ることはないですが、昔うさぎは貴重な食料でした。
そして狩りで獲ったうさぎを持って帰るとき、少し可哀想ですが耳を手で持ったりくくったりして持ち運んでいました。
このようなことから束ねたものを数える「把」(わ)を使い、最終的には「把」が「羽」になったという説もあります。
またうさぎの狩りの仕方は網を使って捕まえます。
この方法は鳥の狩猟方法と同じだから「羽」という数えたという説もあるようです。
由来その3 僧侶が肉を食べるため
最後にご紹介する由来は僧侶が肉が食べたいが為に言ったこじつけです。
今までご紹介してきた中でも一番有力な説と言われています。
私もこの説を推しています。
江戸時代になると生き物大好き将軍で有名な徳川綱吉が殺生禁止令と肉食禁止令というもの発令しました。
この中の肉食禁止令は4本足の動物の肉を食べてはいけないというものでした。
一般人は誤魔化しながら食べていましたが仏道を歩む人たちは誤魔化すことが出来ません。しかし僧侶たちも
お肉は食べたい。
そこで僧侶たちは「(本当は4本足だけど)うさぎは2本足の動物だから鳥の仲間!だから食べても大丈夫!」と
言い張り、「羽」と数えたため現代でもうさぎを「羽」と数えるのではと言われています。
うさぎの数え方【まとめ】
うさぎの数え方は「羽」か「匹」、地域によっては「耳」と数えます。
日本語的には「羽」か「匹」のどちらでも正しいようです。
なぜうさぎは「羽」という本来なら鳥に使われる数え方をするのかというと
●まず鵜と鷺という鳥を「うさぎ」に当て使ったから。
●そしてうさぎを狩る方法が鳥と同じだから。
●最後に僧侶がお肉を食べたくて無理やりうさぎを鳥と言い張ったから。
という3つの説があることがわかりました。
筆者的には「うさぎ」に鵜と鷺と当てたからという説が面白くて好きです。
こうしてみるとうさぎは古くから我々と過ごしてきているのだなと感じたと同時にうさぎ肉を食べてみたいなと思いました。