ヤマトヌマエビを飼育しているとなぜかポンプに集まることがあります。
ポンプに生えた苔でも食べているのだろうと、普段はあまり気に留めていませんでしたが、調べてみると他にも気になる理由があることが分かりました。
一か所に集まっていても飼育に影響はないのか?についてもご紹介します。
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ヤマトヌマエビの習性
水の流れる場所に集まり、水流に逆らう習性があります。
自然界は餌が上流から流れてくるため、その結果として水流に逆らう形となるのです。
しかし水面に餌がある場合は、水面に向かい背泳ぎの姿勢で餌を食べます。
案外器用な一面もありますね。
この場合、酸欠で苦しいから水面付近に集まってくるように思われますが、ヤマトヌマエビは水質が悪くなると物陰に潜んで大人しくなります。
水槽内で大人しく動かない状態は、死ぬこともありますので、水質に問題あると考え、早急に対策が必要です。
なぜヤマトヌマエビはポンプに集まるのか?その理由
ポンプ周りで元気に動いて餌を食べている場合は問題ありません。
新たに水槽に導入したての場合は、水槽に慣れていないことや、他の生体が泳いでいると、大人しく隠れていることも考えられます。
夜行性でもあるので、明るい時間も同様に隠れている場合もあります。
シャワーパイプなどからの水流が強すぎて、集まらざるを得ない状況のことも。
その場合は水流を調整してみましょう。
しばらくして慣れてくると水槽内を歩き回るようになると思います。
ただしポンプに集まる、一か所に集まって動かないなどの場合はヤマトヌマエビの身体に負担がかかっていることが考えられるため注意が必要です。
特に、餌をあげても食べに来ないなどの状態だった場合はかなり危険です。
その理由を確認してみましょう。
水質悪化
まず水質悪化をしていないか確認をします。
水槽内のゴミの溜まり具合やコケの発生具合、水の濁り具合を確認しましょう。
急な水質の変動
新たに導入したり、水槽の立ち上げや水換えなどで、水合わせをせずに水槽内に入れた場合、急な水質の変化でヤマトヌマエビは弱ります。
水換えの際は必ず慎重に水合わせをしましょう。
二酸化炭素が多すぎる
ヤマトヌマエビは酸欠に弱い生体です。
水草水槽での飼育の場合、水草を維持するためにCO2添加を多くしがちのため、それが影響する場合があります。
水温が合っていない
ヤマトヌマエビは30度以上の高い水温に弱く、特に夏場の高温期は注意が必要です。
日頃の対策として冷却ファンの設置で解決できる場合があります。
反対に水温が低すぎる場合も一か所に集まる場合があります。
対策が必要な場合
これらの要因により、ポンプ周辺で動かなくなっているヤマトヌマエビは、弱っている身を守るためにポンプに身を隠している可能性があります。
特にエビ類は魚に比べて、水槽内の環境の影響を受けやすく、熱帯魚に問題がなくてもエビだけ全滅してしまうこともあるくらいです。
適切に水合わせ・水換えを行って、ヤマトヌマエビが元気になれる環境に整えましょう。
ただし注意が必要なのは、慌てて水換えをすることです。
身体の小さなヤマトヌマエビにとって、水換えだけでも負担が大きいのに、弱っているときにやる場合は、よりゆっくり慎重に行うようにしましょう。
はやる気持ちは分かりますが、そのような究極な状態にならないよう、日ごろからよく観察して飼育するようにしましょう。
ヤマトヌマエビがポンプに集まる理由とは?【まとめ】
ポンプに集まるヤマトヌマエビについて調べたことをご紹介しました。
水槽の中で集まっているなと気づいたときに、更に細かく様子を確認することが大切なんですね。
まさか不調の原因が隠れていることになるとは思いませんでした。
水槽内の苔取り役として、餌をついばむ様子を見せてくれるペットとして、長く活躍してくれるよう飼育することを心がけたいものです。