体が大きく、寿命も長い「水槽の掃除屋」ことヤマトヌマエビ。
そんなヤマトヌマエビを飼育されている方やこれから飼育してみたいと考える方も多いと思います。
同じく人気のエビである「ミナミヌマエビ」は勝手に増えることで有名ですよね。
対してヤマトヌマエビは勝手に増えません。少し手間がかかります。
そこで今回はヤマトヌマエビの繁殖にペットボトルを使用した方法、さらに生まれたゾエアの飼育方法などを紹介します!
ヤマトヌマエビを繁殖させる方法
ヤマトヌマエビは体内で卵を育て、稚エビの前の段階である「ゾエア」を産みます。
ゾエアは汽水(海水と淡水が混ざった水)がないと死んでしまいます。
ヤマトヌマエビの抱卵(お腹に卵を持った状態)を確認したらまずは汽水を用意しましょう。
そして親エビにストレスを与えない為、抱卵したヤマトヌマエビを隔離。
産まれたら隔離水槽から親エビのみ取り出し、隔離容器の汽水の中でゾエアを育てます。
ゾエアの餌は植物性プランクトンがおすすめです。
抱卵時に水草をたくさん入れたバケツを直射日光にあてておけば自然に発生しますし、無ければグリーンウォーターでも良いでしょう。
定期的な水替えを繰り返し、1か月程度過ごしたら親エビと同じ餌が食べられて、2か月後には親エビと混泳させても良いでしょう。
以上がヤマトヌマエビの繁殖の手順です。次にペットボトルを使用した方法を紹介します。
ヤマトヌマエビの繁殖にペットボトルは使用できる?
ペットボトルを使用した方法が調べたら多く出てきました。
方法は2リットルペットボトルを半分に切り、飲み口を下にしてもう半分に差し込んで固定。
この中には海水70%淡水30%の汽水を入れます。
汽水の用意も2リットルのペットボトルを使って計れば簡単です。
2リットルのペットボトルに海水を満たし、30%捨てて捨てた分淡水を入れれば汽水の完成です。
水を循環させるために飲み口の方からエアストーン(ブクブク)を入れます。
さらに一握り程度の水槽の底材とウイローモス、これは生まれたゾエアの餌になります。
これが隔離水槽になります。
抱卵したヤマトヌマエビを慎重に水合わせをして、ペットボトルの隔離容器に隔離。
産卵が終わったら親エビだけ元の水槽に戻し、ゾエアの飼育が始まります。
ゾエアの餌はペットボトル内の植物性プランクトンがありますので基本不要です。
もし足りないと感じたならばグリーンウォーターを入れる、もしくは動物性プランクトンを入れてあげましょう。
ヤマトヌマエビはゾエアの時期が一番死亡しやすく、主な原因は餓死と言われています。
それだけではなく、ヤマトヌマエビは水質管理を徹底しなければなりません。
ヤマトヌマエビはキレイな川にしか生息していない、と言われるくらいキレイな水でないと生きていけません。
ゾエアも同じでキレイな水を保つ為に2~3日に1/4程度水替えをしましょう。
その時の水ももちろん汽水を使用してください。
2週間もすれば水中をふわふわ漂っていたゾエアも稚エビとなり、しっかりと水槽の底に足を付けることが出来ます。
稚エビになっても餌はプランクトンメイン、水替え頻度も同じようにしてあげてください。
そこから2週間たつと親エビと同じ餌が食べられるようになります。
すぐに水槽に入れてはいけません。汽水から淡水に戻してから水槽に入れます。
ゆっくりと淡水に戻します。期間はおよそ1か月。
1週間目は海水60%、次の週は40%、とゆっくり戻してくださいね。
ゾエアだったヤマトヌマエビにとって生きていた環境がいきなり変わってしまうと死んでしまいます。
ヤマトヌマエビの繁殖はペットボトルでできる?【まとめ】
ヤマトヌマエビの繁殖はペットボトルで出来るようですね。
ペットボトルならば簡単に手に入り、費用もかからずお手軽です。
ヤマトヌマエビの繁殖は難しいと言われていますが、抱卵は淡水の水槽内で何回も行います。
ペットボトルを使用して一度挑戦してみてはいかがでしょうか。