プラティはメキシコ原産で、アクアリウム初心者にも熟練者にも人気の熱帯魚です。
性格はおとなしいものの臆病ではなく、水槽内を活発に泳ぐためにぎやかな印象があります。
カラフルで鮮明な模様に加え種類も多く、卵胎生をして繁殖を楽しめます。
とても速いペースで繁殖するので困りごとになる場合があります。
ここではプラティの繁殖を抑えるための対策などに注目して調べてみました。
プラティは繁殖しやすい
プラティはとても簡単に繁殖をします。
オスとメスを同じ水槽に入れると勝手に増えるというくらい繁殖をします。
通常春から夏にかけて繁殖活動をするのですが、水温が一定に保たれた環境では、年間を通して繁殖をします。
一年中繁殖するため、増え過ぎて困ることになるのでしょうね。
生まれた稚魚は親から食べられてしまうこともあるため、水槽内に多めに水草を入れて隠れ場所を作ってあげたり、別水槽に隔離をするなどして守ってあげましょう。
プラティの繁殖方法
卵胎生で一度に20匹ほどの稚魚を出産します。
卵胎生とはお腹の中で卵をかえして、ふ化した稚魚を生むことです。
プラティは3か月くらいで成魚になり、繁殖が出来るようになります。
繁殖活動としてオスがメスを追いかけ回す行動が見られるようになり、接合してから出産までの日数は28日と言われます。
そして次の産卵まで、約25日ほどで妊娠します。
プラティは一度接合するとその体液を体内に保管することが出来るため、続けて1~5回出産出来ます。
このプラティの繁殖力の強さが、飼育していく上での困りごとに繋がるのでしょう。
これが一匹のメスだけだったら良いのですが、複数匹いる場合はその数の分増えていくのですから。
プラティの繁殖を抑えるには
プラティは毎月の様に稚魚を産みます。
飼育環境が繁殖に適していれば、年間通して出産をするわけですから、そうなると増える一方なのです。
プラティの繁殖を完全に抑える方法としては、オスとメスを同時に飼育しないことしかありません。
オスよりメスを少なくすると、メスがオスに追われ続けることで弱ってしまいます。
繁殖活動が出来なくなって出産は避けられますが、これではメスがかわいそうですよね。
水槽の水温が低めだと、活動がにぶくなり繁殖しないという説もあります。
プラティ飼育に適した水温は20~28度なので、低いほうの水温に合わせると良いかもしれません。
隔離などせず、自然繁殖で飼育して成魚の割合が多くなると、稚魚が食べられてしまうことが多くなり、数多く飼育することになりますが、増えるという状況は落ち着いてくるかもしれません。
むしろ稚魚が食べられるのは可哀そうだと丁寧に隔離していると、どんどん増えて持て余してしまうことになります。
あと考えられるとすれば、生まれた稚魚を放置せず別水槽に隔離して、ショップやプラティ飼育をしたい人に譲るなどし、飼育数を増やさないことでしょうか。
少々手間はかかりますが、せっかく生まれた命は大切にしたいですよね。
プラティの繁殖を抑えるには【まとめ】
プラティの繁殖を抑えるということについて注目して確認しました。
新しい稚魚が生まれることはとても嬉しいことです。
無事生まれてきた稚魚は、成魚になるまで育って欲しいですよね。
でも、増え続けることで、水槽内が汚れるペースも早まりますし、飼育している魚が多くなりすぎてストレスになるなど影響が出ます。
繫殖させないことで、今飼育している魚たちを大切に飼育し続けるという考え方もあるように思います。
これから飼育を始める方は、繁殖力が強くてすぐに増えてしまう可能性があるという懸念点を考えて飼育を始めましょう。