アクアリウムでは知らない人はいない観賞魚ネオンテトラ。
青く光る体がとてもキレイで、ライトを付けた水槽で群れで泳ぐ姿はとても美しく癒されますよね。
そんなネオンテトラはなぜ光るのか、その理由を知らない人も多いと思います。
今回はネオンテトラはなぜ光るのか、理由やネオンテトラの色の変化をご紹介します!
ネオンテトラはなぜ光るのか
少し難しい説明になりますが、ネオンテトラが自ら発光しているわけではなく、ライトや自然界の光を反射して光っているように見えています。
名前も体を表しているネオンテトラなので、ネオンライトを想像させますがそうではありません。
ネオンテトラには色んな色を含んだ光の反射層を持っていて、光を反射させることにより光って見えるのです。
ネオンテトラは様々な色素を持っていますが、実は青い色素は持っていないようです。
青いラインが見えていますが、青を持っていないのは驚きですよね。
ネオンテトラの青いラインはグアニンという物質でできた、薄い結晶板がたくさん並んだ反射板。
ネオンテトラの体は鱗で覆われています。その下にコラーゲン層があり、その下にグアニンの結晶版を含んだ虹色素胞があります。
虹色素胞には色が無く、板状構造の細胞が光を反射することによって構造色を生み出します。
ネオンテトラの光るラインは光の反射によって作られた色だったのですね。
ネオンテトラに限らず、サンマやイワシなど銀色に光る魚も同じく体内に光の反射層を持っていて反射によって銀色に光って見えるのです。
ネオンテトラの色の変化をご紹介
ネオンテトラはいつでも同じ青いラインが出ているわけではありません。
日によって見え方が違います。
ライトが変わるだけでも見え方が変わりますし、ネオンテトラの体調にも色の変化が見られます。
朝起きてネオンテトラを見てみると色が薄くてびっくりすることがあります。
ネオンテトラは夜暗くなったり、寝ている時には青いラインと赤いラインが薄くなり、全体的に白っぽいネオンテトラになっています。
最初は色の薄さに驚きますが、正常なネオンテトラならばライトを当てていればまた青と赤がはっきりとしていきます。
明るいにも関わらずずっと白い場合は病気が疑われますが、ネオンテトラは日によって見え方が違います。
ネオンテトラの色について様々な研究がおこなわれていますが、その色の変化の理由については自然に身を隠せるように、という理由があるようです。
ネオンテトラの住むアマゾン川はブラックウォーターという茶色い水で、一見目立つ青いラインもブラックウォーターの中だと黒ずんで見えるようです。
逆に赤いラインは目立つようですが、腹側なのでさほど問題はないのかな・・・。
ネオンテトラも自然界から身を守るためにあの目立つ青いラインを持っています。
ブラックウォーターでの飼育でも暗くなればネオンテトラの青も赤も沈んだ色になり、またまた身を隠せるような色に変化します。
ストレスなどでも体のラインは変化するようです。
またネオンテトラの色の変化はネオンテトラ同士危険を知らせるためなど、コミュニケーションにも使われているようです。
群れで行動するネオンテトラらしいコミュニケーションですね。
あまりおすすめはしませんが、水槽をドンと叩いてみるとみんな同じ色で群れで避難しようとするネオンテトラが見られますよ。
ネオンテトラはなぜ光るの?【まとめ】
ネオンテトラが光る理由や色の変化について紹介しました。
私たちがキレイだなーと眺めているネオンテトラにも光る理由がありました。
ネオンテトラは色の変化が様々です。
私は調べて初めて知りました。生物の世界は奥深いですね。