ミナミヌマエビは「水槽の掃除屋」と呼ばれ、観賞魚と一緒に飼育されている方も多いと思います。
そんなミナミヌマエビは繁殖しすぎる、よく増える、という話をよく聞きます。
可愛くても、水槽内を掃除してくれていても、ミナミヌマエビが増えすぎてしまうと困りますよね。
今回はミナミヌマエビが繁殖しすぎてしまう原因と対策、増えすぎたミナミヌマエビを減らす方法を紹介します!
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ミナミヌマエビが繁殖しすぎてしまう原因
ミナミヌマエビの産卵は水槽内で一度に大量の卵を産みます。
その数なんと30個から、多いと100個と言われています。
繁殖の頻度は1か月に1~2回、考えただけでもエビだらけですね。
その卵が魚に食べられないのであればどんどんミナミヌマエビは増えます。
ミナミヌマエビは昔から日本に生息しているエビで、近所の川や池などにも生息しています。
アクアリウムをやっている方ならば「エビは水質管理が厳しい」ということを聞いたことがあると思います。
ミナミヌマエビはエビの中では水質の変化にも丈夫なので、初心者でも飼育が容易と言われています。
初心者で繁殖をさせようと意識をしなくても、放っておくとかなりの数が増えます。丈夫ですから。
ミナミヌマエビの繁殖に適した水質・水温は熱帯魚を飼育する環境とほぼ同じなので、温厚な熱帯魚との混泳水槽だと容易に繁殖します。
数字でいうと通年25℃の水温だと年間を通して産卵する機会があります。熱帯魚を飼育していれば冬でも25℃ですよね。
ミナミヌマエビが繁殖しすぎると何が起こる?
・フンによる水質悪化
・見た目が悪い
ミナミヌマエビが増えすぎたために、水中の酸素不足・大量のミナミヌマエビが出すフンによる水質悪化があげられます。
混泳させている熱帯魚がいれば、熱帯魚の方が体調不良になるかもしれません。
次に景観、ミナミヌマエビをメインにしている水槽ならば問題ありませんが、熱帯魚メイン水槽だと見た目も大変なことになります。
ミナミヌマエビは小さめのエビで、熱帯魚メインの水槽に入れてもあまり目立つことはありませんので、よく掃除係として水槽に導入されるミナミヌマエビ。
確かに数匹ならば目立ちませんが、100匹だと…。
水槽内どこを見てもエビだらけという状況になります。
熱帯魚が完全に脇役になります。
ミナミヌマエビが繁殖しすぎないように対策を
ミナミヌマエビを繁殖させ過ぎないようにする方法は
・水温を19℃以下にする
水温19℃位ならばミナミヌマエビが繁殖することはありません。
日本の四季に対応できるエビなので特に病気の心配もありませんが、熱帯魚が一緒の場合は熱帯魚が生きていけませんのでこの方法はあまりおすすめしません。
・水槽内のレイアウトから「隠れ家」を減らす
ミナミヌマエビの稚エビは自身を食べようとする魚から身を守る為隠れ家に逃げます。
稚エビは本当に小さく隠れると他の魚から見つかることがないので、ミナミヌマエビの稚エビの生存率は高いと言われています。
隠れ家が少なければその分生存率も下がります。食べられてしまいますから。
ミナミヌマエビが繁殖しすぎた、減らす方法はメダカにあり
増えすぎたミナミヌマエビはメダカに食べてもらいましょう。
雑食性の魚でしたらどの魚もミナミヌマエビを食べるのですが、特にメダカがおすすめ。
混泳相手をメダカにすることによって、ミナミヌマエビにもメダカにもメリットがあるようです。
まず単純にミナミヌマエビの稚エビの数が適度に減ります。
逃げ切る、再び繁殖、を繰り返していくうちに強い個体のミナミヌマエビが誕生します。
ミナミヌマエビにも個体差があり、逃げるのがうまい個体、すぐに食べられてしまうような個体がいます。
そうして逃げるのがうまい、優秀な個体のみが生き残るようです。
その優秀なミナミヌマエビは大食い、大型の金魚との混泳でも繁殖が出来ると言われています。
メダカは稚エビを食べたことにより、稚エビを餌と認識、水槽内を泳ぐ際下を見ながら泳ぎます。
一生懸命美味しいエビを探しているのです。
普通は飼育者が上から人口餌を与えるので、だいたい水面付近にいたり水面で口をパクパクさせています。
稚エビの味を覚えたメダカは自分で餌を探すということを覚え、泳ぎ方も通常とは異なった泳ぎ方を見せてくれるようです。
水槽の状態もよくしてくれますし、ミナミヌマエビが増えすぎてしまった場合はメダカを投入すると良いかもしれませんね。
ミナミヌマエビが繁殖しすぎの原因と対策【まとめ】
ミナミヌマエビが繁殖しすぎた際の対策などを紹介しました。
ミナミヌマエビの寿命は約1年半と短いので、増えすぎたからと全滅させたり、全く繁殖させないようにするよりも適度に数は増やした方が良いと思います。
増えすぎますが、水槽内のタンクメイトとしてはとても優秀なので、ぜひ対策しつつミナミヌマエビを飼育してみてはいかがでしょうか。