ミナミヌマエビの卵が孵化する前兆とは?繁殖について解説!

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水槽内での繁殖が容易なことで知られるミナミヌマエビは、お掃除役としても観賞用としても人気です。

せっかく飼うのなら、ぜひ自分の水槽で小さなエビの姿を見てみたいものですよね。

ミナミヌマエビの観賞の楽しみの醍醐味の1つともいえるのが繁殖。

今回は、ミナミヌマエビの繁殖、そして卵が孵化する前兆についてご紹介します。

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目次

ミナミヌマエビの繁殖は簡単?

結論からいえば、ミナミヌマエビの水槽内繁殖は非常に簡単です。

というか、適当な数を水槽内に入れておけば、普通に飼育していれば殖えています。

ミナミヌマエビと同様に水槽のお掃除役としてよく知られたヤマトヌマエビと、何が違うのでしょうか。
まず、ミナミヌマエビは孵化直後からエビの形をしています。

当たり前だと思うかもしれませんが、実はエビの仲間全体でみれば珍しいことなのです。

ヤマトヌマエビの場合、卵から孵化するのはエビではなく「ゾエア幼生」と呼ばれるプランクトンです。

こちらの方が、エビの繁殖としては一般的なのですが、ゾエアはフィルターに吸い込まれるし植物プランクトンしか食べられないしで、飼育が非常に困難です。

最初からエビの形で生まれ、ほぼ親と同じものを食べてくれるミナミヌマエビは、この時点で非常に育てやすいといえるでしょう。

また、ヤマトヌマエビのゾエア幼生は少し塩分を含んだ「汽水」と呼ばれる水でないと生きられません。

この塩分濃度の維持も大変なのですが、徐々に淡水に以降させるのも大変です。

たとえ海水魚を扱ったことがある方でも、徐々に塩分濃度を変化させることはないと思うので、扱いに苦労すると思います。

孵化直後から生涯にわたって淡水で生活するミナミヌマエビは、この点においても非常に飼いやすいといえます。

ミナミヌマエビの孵化日数は?

水温や栄養状態によって左右されますが、ミナミヌマエビの抱卵日数は約20日間とされています。

つまり、産卵してから孵化するまで約20日間ということです。

ただし、実際に水槽で飼育していて産卵直後から孵化までを観察するのは難しいかもしれません。

というのも、ミナミヌマエビは交尾から数時間後には抱卵するのです。

また、交尾は水草や流木の影で行うことが多く、なかなか目撃できません。

ほとんどの場合、気付けば抱卵していることが多く、いつから抱卵していたのかわからない、ということになります。

これでは、日数から孵化日を推定することができなくなってしまいますが、ミナミヌマエビの卵には孵化の前兆があります。

生きた受精卵の場合、産卵直後は真っ黒に近かった色が、徐々に明るくなっていき、最終的にはピンクがかった肌色のような色になります。

この色になったら、早ければその日のうちに孵化します。

ミナミヌマエビの卵が孵化するタイミングを知りたいのなら、この色の変化を目安にするといいでしょう。

ミナミヌマエビの繁殖で気を付けること

ミナミヌマエビが確実に繁殖するようにしたいのなら、ミナミヌマエビだけを飼うための水槽を用意すべきでしょう。

コリドラスなど、どう考えてもエビなど食べない種ならまだいいのですが、多くの熱帯魚は孵化した稚エビを食べてしまいます。

それでも、ウィローモスなどの水草があれば隠れて生き延びるのですが、効率よく増やしたいのなら他の魚は入れないのが賢明です。

ちなみに、一度の産卵で40~100匹ほど孵化します。
半分が食べられたとしても20~50匹は生き残る計算になるので、あまり神経質にならなくてもいいと思います。

また、抱卵している個体を見つけたら、下手に隔離したりせずそのままにしておきましょう。

脱卵といって、せっかく抱卵した卵がメスの体から落ちてしまうことがあるのです。

水温や水質の変化でショックを受けて脱卵することが多いので、抱卵している個体には何もせずにそっとしておきましょう。

ミナミヌマエビの卵が孵化する前兆【まとめ】

ミナミヌマエビは飼育も繁殖も容易な、エビの入門種ともいうべき存在です。

お掃除役、というと脇役のようなイメージになりますが、ミナミヌマエビだけでも観賞価値は高いといえます。

ぜひ、繁殖も視野に入れてじっくり飼育してみてくださいね。

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