野外飼育も推奨されている観賞魚メダカ。
餌にゾウリムシを与えてみたいと考えている人もいると思います。
今回はメダカにゾウリムシの与え方、いつまで与えるのか、量やメリットも紹介します!
メダカにゾウリムシの与え方
・フィルターを使用しゾウリムシのみ与える
ゾウリムシを培養液に保存している場合が多いと思いますが、培養液自体がメダカに取っては良い物ではありません。
ゾウリムシは動物性バクテリア、その培養液にはメダカにとって有害なアンモニアがたくさん含まれています。
培養液ごと与える場合は少量に、与え過ぎは水質悪化につながりますのでやめましょう。
おすすめはコーヒーフィルターなどを使用し、培養液とゾウリムシを分けてからゾウリムシのみを与える方法です。
培養液で与える際は水10Lに対し培養液20ml程度。
フィルターを使用した方法は、コーヒーフィルターなどを用意。
培養液をそのままフィルターにかけると、上にゾウリムシのみが溜まります。
そこからカルキ抜きした水をかけてさらにろ過すると尚良。
成魚の場合はそこまでしなくても大丈夫だと思います。
ゾウリムシは生まれたてのメダカの稚魚でも食べられることで知られますが、稚魚の場合は水質の変化に弱いので極力水質の変化は抑えるようにしましょう。
メダカにゾウリムシはいつまで与えるのか
産まれてから成魚まで食べても良いが、小さくて栄養不足が心配になります。
ゾウリムシのおすすめは生後2週間程度くらいまでです。
生まれたての稚魚でも食べられる、ということはそれくらい小さいと考えてください。
もちろん与え続けても問題はありませんが、成魚になってもゾウリムシだけしか与えないのであれば小さくて栄養不足になることもあります。
生後2週間からは粉餌や、他のプランクトンを併用してあげるとゾウリムシのみで育てた場合よりも大きく育ちます。
人間も同じですね、赤ちゃんが食べるような少量で飲み込みやすい離乳食をずっと食べ続けているわけではありませんから。
逆に生まれたての稚魚にはゾウリムシはとてもおすすめです。
メダカの稚魚は針子と呼ばれ、産まれながらに動くものを食べる習性を身につけています。
水槽にゾウリムシを入れてあげると、針子が追いかけて食べる姿が見られますよ。
メダカにゾウリムシを与えるメリット
ゾウリムシは人口餌よりも水が汚れにくく、生まれたての稚魚にはとてもおすすめです。
先ほども書きましたが、生まれたばかりの稚魚でもゾウリムシは食べられます。
メダカの稚魚の一番の死亡理由は餓死。上手に餌を食べることが出来ずに死んでしまう稚魚がたくさんいます。
人口餌でも良いのですが、ゾウリムシの方が人口餌よりも生き残る個体が多いようですよ。
そしてゾウリムシは人口餌よりも水を汚しにくいのでさらにおすすめです。
動物性バクテリアであるゾウリムシは1日程度ならば死にません。
人口餌だと、うまく食べられずにそのまま残ってしまい水が汚れる、ということがおおいのですが、稚魚の場合頻繁な水換えもやらない方が良いです。
その点ゾウリムシだと死なずに泳ぎ回ってくれる為、好きな時に稚魚が食べられる生き餌としても優秀。
完全に水が汚くならない、というわけではありませんが、人口餌よりも汚れにくいのは確かです。
メダカへゾウリムシの与え方【まとめ】
メダカの餌としてゾウリムシを紹介しました。
成魚には小さすぎておすすめはしませんが、稚魚にはとってもおすすめです。
メダカは割と簡単に繁殖させることが出来ます。
これを機にメダカの繁殖、稚魚にゾウリムシを与えてみるのも良いと思います。
針子がゾウリムシに寄ってくる姿はとても可愛らしいものですよ。