より自然に近い風景や、静かな環境でのメダカの飼い方をしたい方は、できればポンプなしでメダカを飼いたいと思いますよね。
メダカの住みやすい環境をつくってくれるポンプですが、一方で、自然を意識したアクアリウムとしてレイアウトしても、ポンプのような人工物があると雰囲気のノイズになったり、静かにメダカを観賞したいのにポンプのモーター音がうるさかったりと、人によってはデメリットも大きく感じると思います。
今回は、ポンプなしでのメダカの飼い方について、またポンプなしの代わりの対策方法についても解説します。
Contents
ポンプの種類と役割について
アクアリウム分野におけるポンプには、エアーポンプとろ過ポンプの2種類があります。
エアーポンプはエアレーションとも呼ばれ、飼育容器内に空気を送り込み、水と酸素を溶け合わせる酸素供給の役割と、飼育容器内に水流を発生させて水を循環させる役割があります。
ろ過ポンプはろ過フィルターとも呼ばれ、飼育容器内の水の汚れをろ過し綺麗な水に変える水質浄化と、こちらも水流によって水を循環させる役割があります。
いずれも飼育容器内の環境を整えてくれる装置ですが、ではこれらポンプなしでメダカの飼い方は可能なのか、次の項目で解説します。
メダカの飼い方でポンプなしは大丈夫?
ポンプなしでも問題ありません。
メダカの飼い方は簡単だと言われるだけあって、メダカは非常に丈夫な生き物で、水質変化にも酸欠にも強いです。
そのため、小さな飼育容器に多くの生態がいるようなメダカの飼い方をしていない限りは、ポンプなしでもメダカが酸欠を起こしたり、水質汚染で体調を崩したりすることは少ないでしょう。
それでも絶対ではないので、次の項目でポンプなしの代わりとなる対策方法について解説します。
ポンプなしでのメダカの飼い方の対策方法
*水草を植える
ポンプなしの飼育容器には水草を植えるのが大変効果的です。
水草は飼育容器内の環境を整える、ポンプ代わりの能力を持っています。
水草は植物なので光合成をし、それによって水中に酸素を供給してくれます。
水中の汚染物質を栄養として吸収してくれる水質浄化の役割も果たしてくれます。
また、物質の凹凸を好むバクテリアが水草の表面に棲みつきやすく、バクテリアによってさらに水質浄化が促進されます。
注意点として、水草は植えすぎないことです。
光合成で酸素を供給してくれますが、光の当たらない夜間は呼吸によって酸素を取り入れます。
*底砂を敷く
メダカを飼っている方でも、底砂を敷かずに飼っている方もいるのではないでしょうか。
底砂には、水草に根を張らせるだけでなく、底砂の表面にバクテリアたちを棲みつかせる役割もあり、前述のように水質浄化が促進されます。
*餌の適量を把握する
餌の食べ残しは水質を汚染させる大きな原因のひとつです。
つい多めに餌を与えてしまう方もいるかと思いますが、食べ残しがないように餌の適量を
把握しましょう。
目安は、メダカに餌を与えて3~5分ですべてのメダカが食べきれる量の餌を与えるようにしましょう。
これによって食べ残しの量がぐっと減って水の汚染を抑えることができます。
*屋外飼育をする
ポンプなしでのメダカの飼い方としては屋外での飼育がおすすめです。
屋外であれば太陽の光がよく当たるため、前述の水草の効果を最大限発揮でき、バクテリアもより繁殖しやすくなります。
また、屋外飼育で使われる飼育容器は開口が大きいことと、風によって水流もできやすく、酸素が水により溶けやすくなります。
ただ注意点として、屋外飼育をする場合は、屋外飼育の最大のデメリットであるメダカの天敵たちへの対策はしっかり行うようにしましょう。
ポンプなしでのメダカの飼い方【まとめ】
ポンプなしでのメダカの飼い方と、ポンプ代わりの対策方法や注意点も解説させていただきました。
ポンプを使わないメダカの飼い方は、レイアウト性や静粛性の他にも、電気代などのランニングコストを抑えることもできます。
メダカのような丈夫な生き物には、ポンプは必須ではなく補助器具であり、代わりになるものはあるので、水草などを効果的に利用することでコストを抑えてメダカ飼育をより気軽に楽しむのもいいかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。