メダカは小さくて愛らしい魚ですが、小さいがために長生きするタイプの魚ではありません。
どちらかと言えば、寿命が短い方の部類に入る魚です。
また、小型であるがために体調不良や病気と寿命との区別がつきにくい魚でもあります。
今回は、メダカの寿命について御紹介します。
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メダカの平均寿命は?
まずは、メダカがどのくらい生きる魚なのかみていきましょう。
平均的なメダカの寿命は約2年です。
ただ、一匹のメダカを孵化から死ぬまで細かくモニタリングしたデータはないので、あまり細かなことはわかっていません。
飼育者によっては、最長で3年ほど生きたという話も聞きます。
注意していただきたいのは、平均寿命が約2年だからといって、自宅で2年生きるとは限らないという点です。
ショップで販売されているメダカは生後3か月~1年程度の個体ですので、その分、自宅に導入してからの寿命は短くなります。
繁殖用にペア売りされている場合など、1年も生きないと思っていいでしょう。
もちろん、不適切な環境で飼育したり、病気になったりすれば、寿命を迎える前に死んでしまうこともあります。
メダカが寿命を迎えるサインは?
メダカは「そろそろ寿命かな?」というサインが読み取りにくい魚です。
小型魚なので細部までの観察が難しく、寿命で衰弱してから死ぬまでの期間が短いためです。
それでも、注意深く観察しているといくつかのポイントがわかります。
水底でじっとしている
元気なメダカは、水面付近を絶えず泳ぎ回っているものです。
そうやって、水面に落ちてきた虫などをすぐに食べられるようにするためです。
ところが、水面で泳ぎ回っているはずのメダカが水底でじっとしていることがあります。
たまたま、何かに驚いてしばらく水底に身を潜めていることはありますが、それがずっと続くようであれば老衰を疑いましょう。
体にツヤがない
これは、水槽で飼育していないとわからない特徴かもしれません。
若いメダカであれば、体全体がふっくらとしていて、筋肉で張っている雰囲気がわかると思います。
年老いてくると、この張りやツヤが失われてしまうのです。
しょんぼりした雰囲気、ともいわれます。この状態が進むと、痩せてしまったように細くなります。
尾びれや尻びれを広げない
感染症にかかっている場合も、ひれを広げなくなる症状がみられることはあります。
この場合、ひれを体にぴったりとつけて閉じてしまい、ひれを広げて泳ごうとしなくなります。
老衰でひれを広げなくなっていく場合、完全に閉じてしまうというよりも、広げきれなくなるという感じです。
この特徴は、ひれの中でもわりと大きめの尾びれや尻びれに顕著に表れます。
ふらふらとした泳ぎかた
メダカの泳ぎかた自体は、体全体を使ったひらひらとした泳ぎかたではあるのですが、元気なメダカの動きは直線的で反応が早く、なんとなくキレがあります。
年老いた個体ではこのキレが失われ、反応が鈍くなり、全体的にふらふらとした泳ぎかたになってしまいます。
寿命の近いメダカの個体を見つけたら
上記の特徴にあてはまるような、寿命の近い個体を見つけた場合、できることは残念ながらありません。
普段通りに飼育しましょう。
ただ、ストレスに対する抵抗力は弱くなっているので、ちょっとしたことですぐ病気になり、あっという間に衰弱してしまいます。
病気にならないよう、水質管理に気を配りましょう。また、死んでしまった個体はすぐに取り出すようにします。
あくまで天寿を迎えて死亡した場合でも、体内に病原菌をもっていて発症しなかっただけ、ということが十分に考えられるためです。
メダカの寿命のサインは?【まとめ】
メダカは平均寿命2年と、短命な生き物です。
このため、成長から老衰までを短期間に見ることになります。
日ごろからよく観察し、その時のメダカにあった飼育を心がけるようにしましょう。