水槽でメダカを飼っている方で、メダカたちが一心に側面のガラスに向かって泳ぐ光景を見ることはありませんか?
ガラスをつついたり、勢いあまってぶつかったり…。
「メダカがおかしくなってしまったのか?」
「何かの病気?」
と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
水槽でメダカを飼っていると、メダカたちのこのような光景は結構多く見られるものです。
今回はメダカがガラスに向かって泳ぐ原因とその対策について解説します。
Contents
メダカがガラスに向かって泳ぐ原因と対策方法は?
原因① ガラスに映る自分の姿に興味を示している
メダカのガラスに向かって泳ぐ行為は、元は自然の川にいたメダカや、トロ舟などで飼育されていたメダカなど、今までガラスなどの物を反射して映すものが周りにない環境で暮らしていたメダカによく見られる光景です。
その為、目の前で自分と同じ動きをするメダカに興味を示し、ガラスをつつくなどの行為を行っています。
原因② ガラスの向こうに景色が広がっているように見えている
原因①のように、ガラスの存在になれていないメダカは、ガラスに映る水槽内の景色が本物に見えています。
水槽内の水草や泳ぐメダカたちがガラスに映り、まだ向こうに景色が広がっていると思いガラスに向かって泳ぐも、見えない壁にふさがれている…。
メダカも不思議に感じながらも、どうにかガラスの向こうへ行こうとしています。
原因③ ガラスに付着しているコケを食べている
私たちの目に見えないほどの小さなコケがガラス面に付着しており、メダカがそのコケを食べている可能性があります。
メダカは雑食で、コケだろうがなんだろうが口にできるものは何でも食べます。
知らず知らずのうちに、水槽内の水質が悪化しているかもしれません。
対策方法
原因①と②に関しては、メダカがガラスの存在に馴れていないことが要因であるため、しばらく時間をおくことでメダカも学習し馴れてくれるので、対策の必要はありません。
しかし、メダカがいつまで経ってもガラスに向かって泳ぐのをやめないようであれば、コケの存在を疑いましょう。
ガラスにコケが生えていることが原因である場合は対策が必要なため、次の項目で
コケの対策について解説します。
ガラスにコケが生えている場合の対策方法
メダカがコケを食べること自体は大きな問題ではありませんが、水槽にコケが生えているのは水槽飼育の一番の利点である鑑賞性に大きな問題をきたします。
また、コケが生えている水槽内は良い環境とはいえないので、しっかり対策しましょう。
水槽の設置場所と照明時間の見直し
水槽に直射日光が当たっていたり、照明の時間が長かったりするとコケが生えやすくなります。
今一度水槽の設置場所を見直し、直射日光が当たらない場所に移しましょう。
照明時間も今より短くしてみましょう。
メダカのバイオリズムが崩れないよう、急に照明時間を短くせず数日かけて調整してください。
短すぎてもメダカや水草の成長によくないので、最低でも照明時間は1日8時間確保しましょう。
メダカの餌の量の見直し
メダカの餌の食べ残しが水に溶けてコケの栄養になってしまうので、食べ残しがないように餌の量を見直しましょう。
目安としては3~5分ですべてのメダカが食べきれる量を与えるのがよいでしょう。
また、一度に与える餌の量を減らし与える頻度を増やすのもよいでしょう。
コケを食べてくれる生物を入れる
コケを食べてくれる生物を一緒に水槽内に入れることで、コケが生えてしまってもそれを食べて掃除してくれるので、水槽内をきれいに保つことができおすすめです。
次の項目でコケを食べてくれるおすすめの生物を紹介します。
コケを食べてくれるおすすめ生物
コケを食べてくれる生物は様々ですが、以下に挙げた生物はメダカと相性がいいのでおすすめです。
*オトシンクルス
*ミナミヌマエビ
*ヤマトヌマエビ
*石巻貝
*ヒメタニシ
メダカがガラスに向かって泳ぐ原因と対策方法は?【まとめ】
メダカがガラスに向かって泳ぐのは、ほとんどの場合はガラスに馴れていないことが原因ですので、時間が解決してくれます。
しかし、万が一コケが生えていたとすれば、コケはどんどん繁殖して水槽内に広がってしまうので、いち早く水質改善のために対策することをおすすめします。
今回紹介した対策で、しっかりと水槽内環境が整っていればコケは発生しなくなりますので、ぜひこの機会にメダカの水槽内環境を見直してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。