クマノミの性別の見分け方と【オスメス性転換】の不思議!

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魚のオスメスの見分け方は、人や犬にネコといったホ乳類と比べると難しいことが多いです。

見た目の差がほとんどないことが原因の一つです。

ですが今回とりあげるクマノミたちは性別の見分けがつきやすい魚です。

飼育しているうえでオスメスの見分け方がつくと繁殖など、通常の飼育以上の楽しみができます。

そこで今回はただ飼育するだけから次の一歩目にもつながる、クマノミのオスメスの見分け方について解説いたします!

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目次

クマノミの性別は見た目で見分けがつきやすい

クマノミの性別は大人であれば見た目で見分けがつきます。
すごく簡単です。

大きいか小さいか、体の大きさでクマノミの性別の見分けがつきます。

例えば水槽に複数匹飼育していて、一番大きいものがメス、次に大きいものがオスです。

でもってその2匹が仲良さげに一緒に泳いでいたら夫婦の関係になります。

一番大きいものがメスに変わり、二番目に大きいものがオスになる。

つまりより小さい3番目4番目の個体がもし近くで暮らしている場合はその個体たちはオスでもメスでもないです。

でもってなにかおきてメスが消えるとオスがメスになり、次にオスでもメスでも無い個体がオスに変わっていきます。

すぐに変化するわけではないですが、このような状況下になると時間をかけつつも変化はおきます。

なんで体のサイズでオスメスが変わるのかというのも不思議ですよね。

だって人では身長が高い女性もいれば低い男性もいます。

というわけで、いまのままだと記事はあっさり終了してしまうかつこのクマノミの性別の差の理由について解説している記事が少なく見えたので以下はいろいろ補足で書いておきます。

なぜクマノミの性別は変化する?

なんで変化するのかというと、まずイソギンチャクに隠れることを日常生活にしているクマノミたちは、そんなに行動範囲が広くもなく広い海でオスメスの出会いが難しいことになります。

職場に出会いが無くても、スマホ一つで婚活アプリを登録すれば異性と交流がとれる人とはわけが違います。

そして海はサバイバルです。

仮にオスメスの夫婦を築けたとしても、どちらか片方を失うリスクももちろんあります。

仮に人がそんな状況におちいったら不利ではないでしょうか?

教会に行って永遠の愛を誓うより次の相手の候補者をリストアップしておく方が賢明です。

でもそれならオスはメスをたくさんみつけてハーレムにしたり、メスだってイケメンなオスを囲い込みたい気持ちが湧きますよね?

そうはいかない事情があるわけです。

クマノミはなぜオスメス一対一の夫婦なのか?

これも行動範囲が限られることによる制約が大きいのでしょう。

例えば仮に永遠の愛ではなく戦略的に花嫁花婿候補をリストアップするにも性別が変化しないことによるリスクがあります。

例えば彼氏募集期間に入ったとして、女性しか見つからない、男はいたけどまだ子供、、、なんて可能性もありえます。

という風に、身を守ることに精一杯で行動範囲が制約されているクマノミの場合は、最初からオスメスが決まって変化しないより、性別が変化する体をもったほうが、柔軟に対応できることになります。

クマノミの性別の差で、なぜメスが大きくなり、オスが小さいのか?

じゃあなんでオスではなくメスが大きくなるのか?というのも気になりますよね?

魚の中で性別が変化する魚は多いですが、全員がクマノミと同じように「オス→メス」となるわけではないです。

「メス→オス」の魚もいます。

このように違いがあるということは、そっちが良いことが多いからなっている可能性が高いはず。

クマノミにとって「メスが大きい方」がなぜいいのかというと、卵を多くつくれるから、という説があります。

クマノミの性別から見える、性別の面白さ【まとめ】

動物全体を通していえるのは繁殖するにはオスは精子、メスは卵をつくるわけですが、それぞれを一個当たりつくるエネルギーを比べると卵の方が大きいです。

つまり卵をつくるのは大変ってことです。

ですが、精子は一個つくるには卵ほどエネルギーはいりません。

つまりたくさんつくりやすいということ。

このオスメスの特徴と、クマノミの特徴をみると「メスが大きい理由」がわかります。

クマノミはイソギンチャク周辺の限られた行動範囲の中で生活する魚です。

そもそもの出会いが少ないので夫婦となってあとの次の課題は子供を「どうやって多くつくるか?」です。

オスメス一対一のつがいですから、この状況でできるだけ子供をつくるにはメスが大きくなった方が卵を多くできるのでよいはずです。

この考え方はオスが大きくなる魚にも当てはめられます。

ハナダイという魚のグループでは大きくなる一匹のオスに対し複数の小さいメスが囲んでいます。

メスが複数いる形式であれば、メスは小さくても複数匹いれば卵の数は確保できるので、小さくなっているというわけです。

いかがだったでしょうか?

深堀するとクマノミの性別には深い意味があるんだなということがわかります。

性別が変わることにも、オスからメスになることにも、生き残るための戦略があるというのはなかなか面白いことではないでしょうか。

ここでは簡単に書きましたが、詳しく知りたい方は関係書籍は多く出ているので読んでみてはどうでしょうか?

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