苔を食べて水槽内の掃除の助けをしてくれる「石巻貝」。
飼育しやすい半面気が付くと動かなくなっていることが良くあります。
石巻貝が動かない状態になっている時に考えられる原因と対策を紹介します。
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石巻貝が動かない時に次のようなことはありませんか?
寝ている
水槽内の餌が足りなかったり、他の生体に刺激されて殻に籠ってしまうこともあります。その様子が寝ているように見えるのかもしれません。
餌が足りない水槽の場合、砂にもぐることもあります。
立ち上げたばかりの水槽は苔が生えておらず、石巻貝にとって餌が足りない状態です。
共に導入している生体の食べ残しの餌がないと餓死する事もあります。
冬眠している
石巻貝は水温10度くらいから活動します。
自然界の石巻貝は冬超しのため殻に籠り、ある意味冬眠しますが、水槽飼育の場合は考えにくいでしょう。
反対に水温が30度を超えるような高温の場合も殻に籠る場合があります。
死んでしまった
動かない個体を拾って中を見たら空になっていたり、腐敗臭がするという場合は死んでいます。
殻の奥に入り込んでいるだけということもあるのでよく確認してみましょう。
石巻貝を飼育するために注意すること
水質変化に注意し酸性に傾かないようにする
水質が酸性に傾いていると、石巻貝の殻を溶かすなど生体に負担がかかります。
よくある失敗の例としては、水替えの際に極端に酸性になっているのに気づかずに、入れてすぐ死んでしまうこともあります。
水槽内でひっくり返っていたら、元の体制にもどす
石巻貝は自力で体制を変えられません。
もし何かの原因でひっくり返っているのを見つけたら、すぐに元の体制にしてあげましょう。
放置するとそのまま死んでしまいます。
ヒーターを使用している場合
ヒーターに張り付いて焼け死んでしまうことがあります。
ヒーターカバーなどを設置すると事故を防ぐことが出来ます。
脱走することがある
石巻貝は夜行性傾向にあり、暗い時間帯に活発に動き回ります。
水のない場所でも進んでしまい、乾燥を避けるために殻を閉じてしばらくは生息しますが、あまり長い時間その状態が続くと死にます。
石巻貝を長生きさせるには
石巻貝の寿命は1年です。
適切な水質・水温になるよう丁寧に管理することが基本です。
もともと自然界の石巻貝は汽水域で生活する生物です。
自分で川から捕獲して水槽に入れる場合は、その川のPhに合わせた水質にしなければ個体に負担がかかります。
特にペットショップなどで購入してきた場合、その個体が自然界から捕獲したものだったとしたら、海に近い所で取ったのか、川に近い方で取ったのかにより、水合わせを慎重にする必要がある個体なのかもしれません。
寿命よりはるかに早く死んでしまった場合は、水質が合わずに弱っていたということも考えられます。
水合わせをしっかりしましょう。
水質管理も意識しましょう
水温が高くなり酸素不足になると水槽の上の方に移動します。
水質の悪化でも水槽の上の方に移動してきます。
石巻貝が水槽の上の方に移動してきたのは水質に問題があると判断して、水替えするなど水質改善をすると良いでしょう。
石巻貝を入れる水槽は?
アクアリウムなどの水草水槽は弱酸性の水質になるため、石巻貝飼育には向きません。
美しい水草を多種鑑賞したい、弱酸性の水質が合う生体を飼育したい場合は、石巻貝ではなくタニシなどの巻貝類を選んだ方が良いかもしれません。
石巻貝を飼育することの目的と、飼育環境が合わないことは生体への負担が大きいですから。
石巻貝が動かない原因と対策方法【まとめ】
石巻貝が動かない場合の原因と対策をご紹介しました。
水槽内の苔対策として人気の高い石巻貝ですが、意外と気をつけるポイントがあることが分かって頂けたでしょうか?
水槽の仲間の一員として石巻貝も長生きできるように大切に飼育したいですね。