個体で色や模様が違い、総じて美しいヒレをもつグッピーはとても人気の観賞魚。
人気のグッピーを複数飼育している方も多いと思います。キレイですよね。
その中でグッピーを追いかけ回す行動を見かけたことはありませんか?
いじめ?喧嘩なのか、心配になりますよね。
今回はグッピーを追いかけ回す行動は喧嘩なのか、グッピーの行動について紹介します!
グッピーを追いかけ回すのは喧嘩なのかいじめ?
いじめの場合もありますが、繁殖前の行動でもあります。
いじめの時の行動
・目当てのグッピーがいると急に加速して突っ込むような感じ
温厚な性格で知られるグッピーにも相性や個性があり、喧嘩やいじめをします。
放っておくとヒレがボロボロになったり、弱ってしまいますのであまりにひどいようならば2匹を引き離してください。
追いかけているグッピーを別の容器に1週間程度隔離します。
その後元の水槽に戻すと大人しくなっていることが多いようなので、いじめは一時的なものなのでしょう。
最初から水槽にたくさん水槽を入れたり、隠れ家を用意して、グッピー同士が視界に入る回数を減らしてあげるのも、グッピーの平和の為ですよ。
・付きまとうかのように追い回す
・追い掛け回しているグッピーの横腹に体を寄せている
グッピーのオスは繁殖前になるとメスを追いかけ回す行動を取ります。
目当てのグッピーを追いかけ回すだけ、追いかけているグッピーの横腹に体を寄せているようならば繁殖前のオスの行動です。
オス同士でもグッピーを追いかけ回す場合もあります。単純にメスと間違えているようです。
オス同士ではもちろん産卵しません。
放っておいても大丈夫ですがあまりしつこいと、ストレスになりグッピーが弱る原因にもなってしまいます。
こちらも先ほどと対策は同じで1週間隔離です。
オスがメスを追いかけているのであれば、産卵を望む方はもちろんそのままにしてグッピーの産卵を待ちましょう。
繁殖させたくない方はグッピーをオスメス分けて絶対に一緒にしてはいけません。
そのままにしておくと増えて水槽内がグッピーだらけになりますよ。
グッピーの出産
グッピーが追いかけ回すのは繁殖前の行動ですが、その後どうやって交尾や産卵を行うのでしょうか。
グッピーの産卵方法は多くの観賞魚とは少し違います。交尾の方法も少し違います。
多くの観賞魚はオスがメスの産んだ卵に精子をかけて交尾します。
その為、精子を受け取れない卵もあり、有精卵(孵化する卵)と無精卵(孵化しない卵)が水槽内に残ります。
数日たって有精卵から小さな稚魚が生まれます。
これが大体の観賞魚の交尾・産卵です。
グッピーの場合は『ゴノポディウム』と呼ばれる交接器を持ちます。
これをメスの総排泄腔に挿入し、メス側に精子を送ることで交尾終了。
メスは体内に卵を持っていて、オスからもらった精子を卵に受精させ、約1か月後に稚魚を産みます。
ちなみに一度の交尾で3回も産卵できるそうですよ。
繁殖前にグッピーを追いかけ回すという行動は、強制的に交尾をする為に追い掛け回しているようです。
メスのグッピーは水槽内に逃げ場がないのか、諦めたのか、時間が経つとオスを受け入れるようです。
ちなみにグッピーの稚魚は卵から孵化した稚魚よりも大きく、生存率も高いそうです。
稚魚が自然に亡くなることが少ない為、グッピーが増えるということが起こるのでしょうね。
グッピーが追いかけ回す理由とは?【まとめ】
グッピーが追いかけ回す理由について紹介しました。
突然グッピーが特定のグッピーを追いかけ回していたらびっくりしますよね。
落ち着いてその時の様子を観察して、なんだー繁殖期かーや、いじめだ可哀そう!ときちんと判断してあげてくださいね。