朱文金は吹き出し尾と呼ばれる特徴的な尾を持つ金魚。
同じような尾を持つ【コメット】と呼ばれる金魚をご存じでしょうか。
今回は朱文金とコメットの違いや混泳は可能かを紹介します。
朱文金とコメットの違いは?見分け方
色合いを見てみましょう。赤・青・黒の3色が朱文金、赤と白の2色ならばコメットです。
しかしコメットの中には3色コメットと呼ばれる赤・白・黒の3色の色合いのコメットも存在。
こうなると見分けることは困難になりますよね。私は正直見分けられません。
朱文金の体の3色模様はキャリコ柄と呼ばれています。
キャリコ柄とは赤・青・黒の3色のまだら模様のことらしく、さらにモザイク透明鱗という普通鱗と透明鱗がモザイク状に合わさったものがあります。
3色コメットは基本的にキャリコ柄を持ちません。透明鱗がありませんので、朱文金よりは模様がかった感じはありません。
ほとんどのコメットは赤と白の2色なので、見分けることが出来ると思います。
他にも尾に違いがあります。
コメットの尾は先が長く伸びていて、先がとがっているような形をしています。
対して朱文金の尾は同じく長いのですが、先は丸いような形をしています。
次は体の形も尾も似ている朱文金とコメットの比較をしてみましょう。
朱文金とコメットの違いは?
朱文金とコメットは本当に似ています。
どちらも寿命が長いです。どちらも平均寿命は5年~10年と言われています。
そしてどちらも飼育環境によりますが、10年以上長く生きた個体も多数存在します。
体型はどちらもフナのような形で、特徴的な吹き流し尾を持っています。
体色は先ほど紹介した違いがあります。
体長はどちらも成長すると30センチにも成長するので、大型の金魚に分類されています。
体色以外には違いないように見えますが、実は生まれからかなり違いがあります。
まずは朱文金から紹介します。
朱文金は日本で作られた金魚で、キャリコ出目金と和金の交雑によって作られました。
朱文金の名前の由来は、鮮やかな浅葱色をベースに、朱色の模様が美しい金魚という意味で、「朱文金」という名前になりました。
名前も由来も日本人のようですね。
次にコメットの生まれを紹介します。
コメットはアメリカ生まれ、日本から輸入されたフナや琉金が自然交配をして生まれました。
突然変異として生まれた最初のコメットのはワシントン水産委員会の池でヒューゴ・ムラートによって選別、固定された品種です。
コメットは朱文金と違い人工的に作られたわけではなかったのです。自然というものはすごいですね。
「コメット」というのは「彗星」という意味があり、水中を長い尾で素早く動くことからその名が付けられました。
名前もアメリカンな感じがしますよね。
そしてアメリカからまた日本に逆輸入され、世界中で作られ愛されています。
朱文金とコメットの混泳は可能?
朱文金とコメットの混泳は可能、相性良いです。
朱文金もコメットも同じフナのようなスマートな体型をしています。
このフナ型の金魚は泳ぎが早く、泳ぎが遅い金魚との混泳は不向きです。
逆に同じ金魚同士、同じフナ型の混泳ならば混泳させても特に問題はありません。
朱文金もコメットも同じ金魚で、適した水温・水質も同じなので混泳は簡単です。
ただどちらも生き物で、お互いの性格があります。
混泳後はきちんと様子を見てあげて、問題がありそうだったら混泳はやめてあげましょう。
朱文金とコメットの違いは?【まとめ】
朱文金とコメットの違いについて紹介しました。
朱文金もコメットも見た目は似ていますが、ところどころ違いはあります。
どちらも美しく、飼育も容易でしかも値段も安価です。
ぜひ混泳させてみてはいかがでしょうか。