コリドラスはわりと陽気な性格の魚ですが、それでもやはりナマズの仲間。
ネオンテトラやグッピーのようにずっと泳ぎ続けているわけではなく、泳いでは休み、を繰り返して生活しています。
また、本来は夜行性の魚なので、ちゃんとした隠れ家があった方が落ち着きます。
今回は、そんなコリドラス飼育におすすめの隠れ家をご紹介します。
コリドラスの隠れ家のおすすめは?
隠れ家① 流木や岩など自然物
個人的に、一番おすすめしたいのは流木や岩などの自然のマテリアルです。
単純に私が自然っぽいレイアウトが好きなのもあるのですが、人工物に比べると表面の構造が複雑で、同じ形状のものがありません。
流木や岩の影に隠れるだけでなく、微妙な凹凸を利用して様々な表情を見せてくれます。
流木のちょっとしたくぼみに乗るようにして一休みしたり、岩の表面の小さな穴を一つずつ確かめるように鼻先を突っ込む様子などが見られます。
お気に入りの流木や岩を一つ入れるだけで、コリドラスの表情が一気に多様になるはずです。
また、コリドラスの全身が隠れるような構造のものは少なく、コリドラス自身は隠れているつもりでも、体の一部は見えている場合がほとんどです。
そのため、水槽内で行方不明になることが少なく、個体が環境に慣れるのも早いといえるでしょう。
欠点としては、流木はアクが出るので下処理が必要な点と、岩の一部は水をアルカリ性にするのでコリドラスには不向き、という点です。
隠れ家② 土管など人工物
熱帯魚ショップに行くと、様々な形の隠れ家が市販されています。
その多くは、セラミックや素焼き、プラスチック製です。
最初から水槽に入れて使用するために作られているので水質への影響を心配する必要がなく、さっと水洗いすればすぐに使えます。
コケなどで汚れてもスポンジでこすればすぐにきれいになりますし、ぼろぼろになって水槽を汚す心配もありません。
好みの問題ではありますが、土管から顔をのぞかせている様子など、とても可愛らしく見えます。
自然物よりもバリエーションが豊富なので、自分のイメージにあったものを自由に選びやすい、という利点もあるでしょう。
欠点は特に思い浮かばないのですが、自然っぽさという点では本物の流木や岩にはどうしても及びません。
自然っぽい雰囲気で飼いたいのなら、素直に本物の流木や岩を使用するのが一番です。
隠れ家③ 自作・100均
専門店で売られているレイアウトグッズは、自然物でも人工物でもそれなりの値が張ります。
また、思い通りのものが見つからない、ということもあるでしょう。
こういう場合に、意外と100均ショップでちょうどいいものが見つかることがあります。
ガラスや陶器、プラスチック製品は特に問題ないのですが、園芸コーナーなどで売られている屋外用のオブジェには注意が必要です。
コンクリートなど、水に成分が溶け出す素材でできている場合があります。
また、ガラスや陶器、プラスチックの製品を使う場合も、念入りに水洗いしましょう。工場出荷時に剥離剤が付着したままになっている場合があります。
自作する場合も、素材にはくれぐれも注意しましょう。
DIYショップなどに行くと、粘土パテなど簡単に成型できる素材がたくさん売られていますが、飼育水槽で使用するために作られた製品はほとんどありません。
使う場合は自己責任の覚悟が必要です。
ただし、流木や岩をくっつける程度の簡単な自作なら、水槽用の接着剤が売られています。使用上の注意をよく読んで使用しましょう。
私は、プラスチックのプランターに水槽用のシリコン接着剤で流木を貼り付けて、隠れ家を自作したことがあります。
コリドラスの隠れ家のおすすめは?【まとめ】
水槽に入れるものを自作したり、それ用に販売されたものでない製品を水槽に入れるのはリスクを伴います。
まずは専門店で、自分の気に入ったものを探して入れてみるのがいいでしょう。