丈夫で飼育しやすいベタは、水槽でない小さな容器でも飼育できることで知られています。
「コップで飼える」がキャッチフレーズのようになっていますね。
本来はおすすめしませんが、100均ショップでは水槽の代わりになるような容器も売られています。
どんなものが使えるのか、いくつかご紹介します。
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ベタは100均容器で飼育できる?理想的にはガラス水槽
最初に、ベタを熱帯魚用の水槽以外の容器で飼育するのはおすすめはしません。
これには、いくつかの理由があります。
ひとつめは、水質管理が難しいことです。
フィルターなど、熱帯魚用の器具のほとんどは、規定サイズのガラス水槽での使用を前提に設計されています。
そのため、特殊な形状の水槽や、水槽以外の容器では工夫しないと使えないものがほとんどです。
容器が小さければそのぶん水量も少なく、水質の変化が早くなりますが、水質悪化を防ぐためのフィルターが設置できないという問題があります。
もうひとつは、水温管理が難しいことです。
ベタは東南アジア産の魚ですので、原則としてヒーターでの保温が必須です。
ところが、水槽用のヒーターは表面温度が数百度にも達する高温の器具なので、ガラス容器以外の容器で使用すると破損や溶解、火災などの危険があります。
さらに、ベタのサイズに対してあまり小さな容器を使うと、狭いこと自体がベタに対してストレスになってしまいます。
ベタをきちんと飼うための水槽は設置したうえで、お客さんが来るときに使うとか、病気での隔離で使うとか、一時的な使用のために水槽以外の容器を使用すると考えた方がいいでしょう。
100均で買えるベタの飼育容器
プラケース
実は、100均ショップの昆虫コーナーなどを除くと、いわゆる虫かごと呼ばれる透明プラスチックの飼育容器が売られています。
100円なのは一番小さいサイズで、これでは小さすぎますが、ワンランク上のサイズなら、広さとしては十分です。
素材はプラスチックですが、生き物を飼うために設計されたものですので、わりと使いやすいと思います。
投げ込み式のフィルターも設置できますし、透明なので観察もしやすいでしょう。
透明ボトル
キッチンコーナーに行くと、ガラスでできたメイソンジャーや、PET樹脂でできた透明なボトルなど、様々な透明ボトルが売られています。
これも、飼育容器として使うことができます。
見た目の割に水量が多いので、大きめのサイズを選べば容量としては十分ですし、投げ込み式のフィルターやエアストーンも設置できます。
ガラスポットなら低容量のヒーターも使えますが、そこまで大きなガラス容器は100均では見つけられないかもしれません。
コレクションケース
フィギュアなどを飾るための透明なプラスチックケースも、ひっくり返せば水槽として使うことができます。
飼育用のプラケースよりも形がきれいに整っているので、見た目はかっこよくなると思います。ただ、プラケースよりもプラスチックが薄いので、割らないように注意が必要です。
ベタの飼育容器と合わせて用意したい器具
これらの容器でベタを飼育する場合、用意しておくと便利な器具があります。
まず、エアポンプとエアストーンです。
投げ込み式のフィルターが入れられない場合、エアストーンを入れてエアレーションするだけでも、水質悪化をかなり防ぐことができます。
ちなみにエアポンプが強すぎると感じた場合、エアチューブをクリップで挟めば調節できます。
もうひとつ、爬虫類用のパネルヒーターを用意しましょう。
飼育容器の下に敷いたり、側面に貼りつけて使用するヒーターですが、熱帯魚用のヒーターが使えない場合でも役立ちます。
サイズも豊富なので、自分の容器に合ったものを選ぶといいでしょう。
まとめ
最低限の環境を整えたうえで、一時的に水槽ではないおしゃれな容器にベタを入れて楽しむのも、ひとつの楽しみ方ではあります。
100均の容器を使って長期的に飼育するのはかなり厳しいですが、一時的なことと割り切って使えば、案外大丈夫なものです。