アクアリウムでレイアウトを作る際、流木とともによく使われるのが石や岩です。
特に自然っぽいレイアウトを作る際、天然素材である石は重宝します。
でも、アクアリウムで使われる石をショップで買おうと思うと、なかなか相場がわかりませんよね。
そもそも、自然にある石なのですから自分で採取したものを使いたい、と思うこともあるでしょう。
今回は、アクアリウム用の石について解説します。
アクアリウム用の石の相場は?
熱帯魚ショップに行くと、レイアウト用に大小さまざまな石が売られています。
単に「石」として売られているのではなく、「〇〇岩」と岩石や鉱物の名前で売られている場合がほとんどです。
さすがレイアウト用に売られているだけのことはあり、どの石も色味や形がかっこよく、すぐに持ち帰って水槽に入れたくなるものばかりだと思います。
さて、気になる値段ですが、これは石の種類や大きさによって大きく異なります。
私の感覚では、幅20センチ、高さ15センチ、奥行き15センチくらいの、漬物石サイズの石で2000円~5000円くらいではないかな、と思います。
岩組をメインにしたレイアウトを作ろうとすると、水槽のサイズによっては石だけで数万円になるかもしれませんね。これを高いと思うか当然と思うかは人それぞれです。
アクアリウム用の石は自家採取できる?
そもそも自然にある石なら自分で取ってこれるじゃないか、と思う方もいるかもしれません。実際に、そうやって自家採取した石を使ってレイアウトを楽しんでいる人もいます。
ただ、個人的には石の自家採取はおススメしません。主な理由は、石の性質がわからないことと、採取場所の問題にあります。
まず石の性質ですが、石の中には水質に大きな影響を及ぼすものがあります。
アクアリウムの世界で有名なのはサンゴ岩や石灰岩で、水をアルカリ性に変える性質があります。
このため、弱酸性を好む魚の飼育や水草の育成には使えない一方、アフリカンシクリッドなどアルカリ性を好む魚の飼育では重宝します。
ショップで売られている石の場合、その石が水質にどのような影響を与えるか、店員さんに聞けば教えてもらえます。
しかし、自家採取では自力で見極めなければいけません。
また、どこの石でも拾っていいわけではありません。
公園や、天然記念物に指定された場所の石は原則として採取禁止です。
自宅の庭などの場合、落ちている石はたいていコンクリートの破片で、水をアルカリ性にする性質があります。
さらに、どんな付着物がついているかもわかりません。
こういった理由から、石の自家採取は難しいといえるでしょう。
アクアリウムで用いる石の割り方は?
ショップで見つけた石を分割して使いたい。そういうこともあるでしょう。レイアウト用の石を割る場合、金づちを用意しましょう。
ただ細かくしたいのならこれだけで十分ですが、ある程度狙った形に整えたい場合は「たがね」といいう道具もあるといいでしょう。どちらもホームセンターで購入できます。
石を割るとどうしても粉末がでますし、床も傷つけてしまうので、厚手のビニルシートがあると安心です。また、けがを防ぐために必ず手袋をつけて作業しましょう。
逆に、細かな石をくっつけて使いたい場合、バスコークなどのシリコンボンドを使うといいでしょう。
接着してから硬化するまで24時間ほどかかるのと、硬化したあとあく抜きが必要なので時間はかかりますが、水槽用として売られている接着剤なので安心して使うことができます。
アクアリウム用の石は安い?【まとめ】
なんとなく、「石に数千円」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、安全性などを考慮すると妥当な相場だということもあります。
気に入った石を見つけたら、すぐに使う予定がなくても手元に置いておくといいでしょう。