個人的には、熱帯魚を飼育していて一番楽しい瞬間は餌やりだと思っています。
魚も生き生きとして見えますし、餌を食べている様子は何度見ても飽きないものです。
飼い主の姿を見て近寄ってくることもあり、一種のコミュニケーションともいえるでしょう。
一方、餌はどのくらい与えればいいのか、いつ与えればいいのかなど、悩ましいところでもあります。
今回は、熱帯魚の餌やりについて解説します。
なお、大型魚など特殊な事例は除き、小型~中型の、雑食性の一般種を基準に話を進めますね。
Contents
熱帯魚の餌やりの頻度やペースは?
水槽の魚たちが飼い主の姿を見かけて集まってきたり、水面でざわざわして明らかに餌を期待している様子などをみていると、つい何回でも餌を与えたくなってしまいますよね。
餌やりのペース
個人的には、熱帯魚の餌やりは「多くても一日一回、3分で食べつくす量」と決めています。
もともと、魚という生き物は満腹中枢が緩めに設定されているところがあります。
過酷な自然環境ではいつでも餌にありつけるとは限らないので、いつでも一生懸命餌をとれるよう、いつでもおなかがすいているようにできているのです。
餌のやりすぎの問題点
ところが、十分な量を食べていても餌に食いついてしまうため、口に入れた餌を吐き出してしまうことがあります。
これをやられると、水がひどく汚れてしまうのです。
そのため、魚がまだ欲しがる程度で餌やりを止めておくのが、上手に飼うコツといえます。
また、食べすぎた魚は当然肥満してしまい、体形が崩れたり早死にしてしまうことがあります。
その意味でも、餌のやりすぎはよくありません。
熱帯魚の餌やりに最適な時間帯は?
餌やりはいつでも良い?
個人的には、夜行性でない限りはいつ餌を与えてもそんな問題はないと思っています。
夜だからきちんと睡眠をとるような生き物は人間くらいで、ほとんどの魚は明るくても暗くても活動し、餌を食べています。
少なくともライトをつけている間なら、いつ与えても問題ないでしょう。
強いてベストな時間帯を挙げるのなら、朝、ライトを点灯してから2時間後だと思います。
水槽内が明るくなり、魚がきちんと目を覚まして、活発に活動してすこし落ち着いたくらいの時間帯です。
餌やりは重要な観察チャンス
ただし、餌を食べている間は重要な観察チャンスでもあります。
餌への反応が鈍ければ病気かもしれないし、ほかの個体に圧倒されて餌を食べられない個体がいれば分けて飼育するなどの対策が必要です。
朝、出勤前の忙しい時間に餌だけ放り込んで出かけてしまうくらいなら、帰宅してからゆっくり時間をかけて餌を与え、よく観察したほうがいいでしょう。
また、夜行性の魚には基本的にライトを消してから餌を与えましょう。
いつでもそれなりに活動している昼行性の種と違い、夜行性種は明るいと本当に活動しない種が多いためです。
熱帯魚の自動餌やり機は便利?
タイマー制御で、決まった時間に餌やりをしてくれる自動餌やり機(オートフィーダー)という器具があります。
忙しい人でも確実に餌を与えることができるので便利な器具に見えますが、個人的には必要ないと思っています。
先に述べた通り、魚の餌やりはいつ行っても大した問題にはなりません。
ベストなタイミングや決まった時間に餌をやったほうがいいのは確かですが、飼い主がきちんと自分の目で魚を観察することも重要です。
オートフィーダーを使ってまで決まった時間にこだわるよりも、ゆっくり観察できるときに餌を与えた方がいいでしょう。
ただ、長期出張や旅行の際には、オートフィーダーはとても重宝する器具です。
熱帯魚の餌やり頻度は?【まとめ】
魚がかわいくてついたくさん食べさせたくなりますが、一回の餌の量はやや控えめにしておきましょう。
与える時間帯はいつでも大丈夫です。
魚の様子をきちんと観察できるときに餌やりをするようにしましょう。