丈夫で美しい小型魚として根強い人気を誇るアカヒレですが、実際に飼うとどのくらい生きるのか、寿命も気になりますよね。
今回は、アカヒレの寿命と長生きのコツについてご紹介します。
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アカヒレの飼育は初心者でも簡単?
そもそも、アカヒレの飼育そのものは難しいものではありません。
一般に熱帯魚として扱われていますが、実際には日本の常温でも飼育できる「温帯魚」です。
その意味では、ネオンテトラなどのいわゆる熱帯魚よりも扱いやすいといえるでしょう。
適応する水温の幅は広く、ゆっくり慣らせば12度~30度まで適応することができるといわれています。
水質悪化にも強く、あまり病気にならない魚です。
さらに、水質の適応幅も広く、弱酸性~弱アルカリ性まで適応できます。
雑食性でなんでもよく食べるため、餌で困ってしまうことはまずありません。
体の大きさに比例して口も小さいため、あまり大きな餌は食べられませんが、多少大きめのフレークフードでも頑張って食べてくれます。少なくとも、市販されている餌をそのまま使えば、まず問題ないでしょう。
性格はとてもおとなしく、同種同士でのケンカはほとんどみられません。
性成熟に達したオスがほかのオスを追い払ったり、メスを追いかけたりする行動は見られますが、相手を傷つけるほどの争いにはなりません。
ほかの魚にも無頓着で、ひれの長い魚のひれをかじるようなこともしません。
かといって臆病なわけでもなく、ほかの魚がいてもちゃんと餌を食べます。アカヒレだけで飼育する場合も他種の魚と混泳させる場合も、組み合わせに苦労することはないでしょう。
このように、様々な面からみて、アカヒレはかなり飼いやすい魚だといえます。
アカヒレの寿命の平均は?
それでは、アカヒレの寿命はどのくらいでしょうか。
一般的には、アカヒレは3年前後生きるとされています。
ただし、小型魚の常で、この寿命にはかなりの個体差があります。
これは、弱い個体と強い個体がいるのではなく、飼い始めた時点でのアカヒレの月齢によるものです。
大型魚であれば、大きくなってからもかなりの期間にわたって生き続けるため、寿命を気にすることはあまりありません。
しかし、アカヒレのような小型魚では、飼育開始した時点での月齢が飼育していられる期間に大きく影響します。
極端にいえば、生後3か月から飼い始めたアカヒレは2年7か月飼育できますが、生後2年経過したアカヒレは1年くらいしか飼えないのです。
見栄えのする大きめの個体を選ぶと、それだけ月齢の経過した個体を飼うことになります。
長く楽しみたいのなら、なるべく若い個体を選ぶといいでしょう。
アカヒレを長生きさせる飼育のコツは?
一方で、アカヒレは最長で5年ほど生きたという情報もあります。
良い環境で飼育すれば、それだけ長く生きてくれる可能性もあるのです。
では、長生きのコツはなんでしょうか。
なるべく大きな水槽で飼うこと。
丈夫で小型なのでつい小さな容器で飼いたくなりますが、なるべく大きな水槽でのびのび飼ったほうがいいでしょう。
個体間の接触によるストレスも和らぎますし、水質の安定にもつながります。
あまり過密にしない
ゆるい群れを作る魚なので複数で飼うべきですが、あまり過密にするとストレスになります。
目安としては、水2リットルに対して1匹です。たとえば30センチ水槽なら、7~8匹くらいということになります。
消化にいい、新鮮な餌を与える
人工フードの場合、劣化がわかりにくいのですが、少なくとも消費期限内の餌を与えるようにしましょう。
これらのポイントを押さえたうえで、前述の通りなるべく若い個体を飼うようにすれば、長く楽しめると思います。
アカヒレの寿命の平均は?【まとめ】
アカヒレは丈夫で飼育しやすい魚ではありますが、小型魚なので寿命はそう長くありません。
なるべく若い個体を選んだうえで、広い水槽で過密を避け、消化にいい餌を与えるようにすれば、少しでも長く飼うことができるでしょう。