犬を飼うと、長期の旅行ができなくなったり、自由に使えるお金も減るなど、今までできてきたことがいくつもできなくなります。
ですが、得られることもあり、多くの飼い主が犬を飼ったことを後悔していません。
犬を飼うとできなくなることが、必ずしもあなたにとってデメリットとは限らないからです。
今、犬を飼うか迷っているあなたは、犬を迎えた後の生活をきちんと想像できていますか?
この記事は、私の飼育経験や、実際に犬を飼っている飼い主の声をもとにまとめています。
人それぞれ、お金や時間に対する価値観は様々ですから、よく理解した上で、犬を家族に迎えるか考えるきっかけになれたら幸いです。
Contents
犬を飼うとできなくなることも考え方次第でメリット
犬を飼うとできなくなることは、旅行の他にも、自由な時間やお金が減るなどいくつもあります。
飼い始めてから、思っていた生活と違う!と困ることのないよう、よく調べてから飼うことは、飼い主にとって1番最初の責任です。
犬の平均寿命は13歳前後ですから、ここに書かれていることは10年以上続きます。
今から10年以上先のあなたは、家族構成も変わっているかもしれないし、住む場所も今と違うかもしれません。
愛犬の健康管理はすべて飼い主にゆだねられています。
できなくなることを1つ1つ確認しながら、責任をもって最期まで飼えるか考えてみましょう。
*長期の旅行に行けなくなる
ペットホテルに預ければ旅行に行くことは可能です。
ですが、ペットホテルはおうちとは違う環境です。
少なからず愛犬にストレスがかかり、食欲不振や下痢等の症状が出ることも覚悟しましょう。
1度そのような症状が指摘された場合には、今後は長期預けるような旅行は控えるべきです。
また、小型犬を飼われている方が圧倒的に多く、ゴールデンレトリバーのような大型犬用のお部屋は、多く用意されていない店舗がほとんどです。
大型犬を飼う場合は早めの計画と予約を心がけましょう。
宿泊施設の選択肢が少なくなってしまいますが、ペットと一緒に泊まれる施設を利用すれば預ける必要がなくなります。
キャンプ場に隣接したコテージタイプだと吠えてしまっても迷惑になりません。
犬の持ち物等、準備が増えますから、余裕をもって計画しましょう。
*自由に使えるお金が少なくなる
当然の事ながら犬を飼うにはごはんやペットシーツ等様々な消耗品が生涯かかります。
おうちでのシャンプーやカットが難しい場合にはトリミング費用もかかります。
病気になれば治療費がかかり、ペット保険に入っていない場合には全額払いですから、人間の病院より高額になります。
病気にならなくてもワクチンやノミ・ダニ予防等、毎年、病気の予防ケア費用もかかってくることを覚えておきましょう。
*仕事の影響がそのまま愛犬に
急な出張が多い仕事では、すぐにペットホテルの予約が取れるとは限りませんので、ご家族など預かってくれる人が必要です。
また、愛犬の病気などで連日通院が必要になってしまった場合、そのような理由で何日も休めるような職場はなかなかないでしょう。
代わりに連れて行ってくれるご家族や知人がいなければペットシッターを利用しなければならなくなります。
残業が多い仕事では愛犬に寂しい想いもさせてしまいます。
よくご家族と話合ったり、近隣のペットシッターサービスをリサーチしておくなど、準備しましょう。
*エアコンの節約ができなくなる
仕事や外出等、自宅に誰もいない時はエアコンを止めて家を空ける方がほとんどだと思いますが、犬がお留守番をする時はつけたまま外出することになります。
夏はエアコンを止めて外出すると人間と同様、熱中症になりますから危険です。
冬はペット専用のホットカーペット等も販売されていますが、寒い地域や、寒がりなワンちゃんにはこれだけではまかなえません。
ですので、犬を飼うとエアコン代の節約はできなくなります。
節約も、もちろん大切なことですが、犬の健康を最優先に考えてあげて下さい。
*自由な時間が少なくなる
大型犬でも室内飼いをされる方がほとんどになりましたが、小型犬であっても室内の運動量では足りません。
毎日のお散歩が必要になります。
また、ごはんを毎日あげたり、トイレを清潔にしたりお世話をする時間が増えます。
犬の体内時計は思いのほか正確で、ごはんの時間や散歩の時間になると、飼い主さんを起こしてでも要求します。
休日だからといっていつまでもダラダラと寝ている事はできなくなりますし、仕事で疲れていても、帰ってきたらまず、ごはんをあげなければなりません。
そういった意味では、飼い主さんの生活リズムが整うという考え方もできます。
犬も生きていますから、一緒に暮らすという事は生活のリズムを合わせる事になります。
*散らかしておくことができなくなる
犬に噛んで欲しくない物は届くところには置けません。
家具やスリッパを噛むのが好きな犬、配線コードを噛むのが好きな犬もいます。
テーブルに置いていた夕飯をよじ登って食べた。カバンに頭を突っ込んでチョコを食べた。これ、どちらも我が家の実話。
誤飲すると危険な物は出しっぱなしにせず片付ける、それが難しい時は目を離さないようにしましょう。
ゴミ箱をあさるのが大好きな犬は、蓋つきの物にしないとゴミを食べてしまいます。
こまめに片付ける習慣がつきますから、部屋がきれいな状態を保ちやすくなり、メリットでもあります。
犬を飼うとできること
犬を飼うとできなくなることばかりに目が行きがちですが、得られる物はたくさんあります。
*世界が広がる
今まで行ったことのないドッグカフェやドッグランに足を運ぶことで、新たな交流ができ出会いも増えます。
犬友達ができることも。
一人で歩いているより、犬といる方が声をかけられる確率が上がる、という統計がとれており、コミュニケーションの幅が広がります。
*お散歩の習慣で健康的に
一人ではなかなか続かなかったウォーキングも愛犬がリードしてくれるかも知れません。
運動不足の解消や生活習慣の改善にも一役買ってくれます。
*家族の会話が増える
話題は愛犬の話。
今日はこんなことがあった、こんな可愛い写真が撮れた、と話題の中心に。
週末はどこに連れて行こうなど、自然と家族の会話が増えます。
*いつもそばにいてくれる
仕事から帰ると嬉しそうに喜ぶ。朝起きると甘えてくる。なでると気持ちよさそうにしてくれる。
犬は癒しの宝庫。飼い主さんが大好き。
幸福感も与えてくれます。
犬を飼うことのメリット、デメリットをよく理解して、犬との生活が自分に合っているかじっくり考えましょう。
犬と飼うとできなくなることとは?【まとめ】
犬を飼うとできなくなることは少ないとは言えません。
しかし、考え方によってはデメリットばかりではありません。
最初は面倒に思っていても一緒に暮らす家族として慣れていく部分もあります。
時間やお金などの理由から飼うことが難しいと感じた場合には諦めることも愛情のひとつ。
ペットショップで目があってときめいたから、可愛いから、という衝動買いはやめてください。
犬を飼うということは責任と覚悟が必要です。
生き物は安易な気持ちでは飼えないことを覚えておいて下さい。