だから愛犬が怪我をして帰って来たら、「何があったの?!」とショックを受けてしまいます。
そして、もしも病院での治療になった場合、トリミングサロンはどのように対応してくれるのかも気になるのではないでしょうか。
保険で補償してくれるのか、それとも慰謝料を請求するべきなのか。
トリミングをめぐる愛犬の怪我についての補償を考えてみましょう。
トリミング中の怪我で一番にやること
トリミング中の怪我は飼い主である私たちに少なからず精神的ダメージを与えますが、まず一番に冷静になることを覚えておいてください。
そして、怪我をした直後でなければできないことをやりましょう。
これは、後に補償や慰謝料の問題が発生した時に必要です。
・トリマーさんから状況を聞きメモに取る
・愛犬の様子をメモしておく
・愛犬の患部の画像を撮影する
その上で、治療が必要かどうかを判断します。
必要と判断したら、トリマーさんにもそのことを伝えられるといいですね。
そしてすぐに動物病院へ行き、獣医さんに事情を説明しましょう。
長い治療期間が必要なら、診断書を作成しておくのも役に立ちます。
診断書は有料で3,000円ほどかかる可能性もありますが、念のため書いてもらっておいた方が安心だと思います。
たいていの場合、この時の診療代は飼い主さんが自分で支払うことになります。
ペット保険に入っているなら、保険も適用できますが、明らかにサロンの過失である場合、トリミングサロンが加入している保険で対応してくれる場合もあります。
サロンの対応はさまざまなので、保険に加入していても飼い主さんが知ることは難しいかもしれませんが、補償の対応がしっかりしているサロンであれば、あらかじめ確認しておくのも良いかもしれませんね。
サロンの対応と慰謝料の請求
周りの様子を見ていると、トリミング中に爪切りで出血したような場合なら、その場で止血剤などを使って止血し、戻される頃には落ち着いていることがほとんどです。
すぐにおさまる程度の怪我なら、トリマーさんから事情を説明されて終わります。
トリミングにかかった料金も減額になることは少ないようです。
しかし、治療が必要と思われる怪我になるとサロンの対応は分かれます。
トリミング代の減額、治療費の負担なども話し合わなくてはいけません。
多くのサロンでは、治療が必要とわかれば対応してくれるでしょう。
それまでの付き合いや今後のサロンの評価につながることなので、大事にせず、穏やかに解決したいとサロンの方も考えるようです。
ここで問題になりやすいのは、契約時に交わした誓約書に「怪我などによる補償は行いません」と書かれていた場合です。
「誓約書を交わしているから補償はありません」と言われた時、あきらめなくてはいけないのかと思ってしまいますよね。
でも大丈夫。
犬は「物」として扱われてしまうため、金額の面では満足のいく結果にならないかもしれませんが、サロンは犬を責任を持って預かり、苦痛を与えることなく返さなくてはならない義務があります。
納得できない時は、弁護士事務所に間に入ってもらうとスムーズです。
この場合は慰謝料として10万円が支払われた事例もあるので、相談してみるのも良いかもしれませんね。
トリミングで愛犬が怪我!【まとめ】
愛犬がトリミングで怪我をして帰ってくると、その場にいなかった飼い主さんは、愛犬が痛くて怖い思いをしたことが不憫に思えて、感情的になってしまうかもしれません。
でもこんな時こそ冷静になりましょう!
状況の把握、患部の撮影、動物病院の診断書など、怪我をした早い段階で必要なものをそろえることが大切です。
このような対策を取った上で、サロンの対応を見て、その後のことを検討してみてください。
飼い主さんがこれ以上面倒になる方がわずらわしいなら「補償はいいや、サロン変えよう」でもいいんです。
大切なのは、愛犬がその後二度と怖い思いをしないこと、そして飼い主さんが安心して預けられることだと思います。
冷静になって、愛犬の怪我を治し、安全なトリミングを受けられることを一番に考えてあげてくださいね。