飼い主同士で立ち話を始めても、柴犬はずっと立って待っています。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
時々公園の真ん中でポツンと座っている柴犬もいるのですが、飼い主さんによると見張りをしているのだそうです。
よく公園で会う柴犬は、他の飼い主さんからオヤツをもらう瞬間だけオスワリをしますが、それ以外は常に直立状態でどこに行こうかと辺りを見回しています。
いつもシャキッとしている柴犬ですが、家ではどんな様子なのでしょう。
柴犬の睡眠時間について調べてみました。
Contents
2ヶ月〜成犬の睡眠時間
柴犬の子犬をお迎えしてから、成犬、シニアになるまでの平均的な睡眠時間は以下のようになっています。
外では疲れた様子をほとんど見せない印象の柴犬ですが、家では寝ている時間が長いのですね。
では、子犬と成犬でどのような変化があるのか次の項目で見ていきましょう。
月齢、年齢ごとの柴犬の睡眠時間の変化
2ヶ月から3ヶ月
家に柴犬を迎えて間もない2ヶ月、3ヶ月の頃は、まだ体力もなく、1日の大半を寝て過ごす子が多いようです。
これから大きくなるための準備期間ですね。
目を覚ましても、30分から1時間程度、トイレを済ませたり餌を食べたりして少し動いたら、また眠らせてあげるくらいでちょうどいいかもしれません。
かわいらしいのでつい遊んでいる姿を見たくなってしまいますが、犬は自分で体力の限界に気づけない子が多く、グッタリした時には手遅れになることもまれにあると聞きます。
この時期は飼い主さんが加減してあげてくださいね。
4〜6ヶ月
4ヶ月は散歩を始める時期です。
初めての外の世界は刺激がいっぱいで疲れも溜まりますので、家ではゆっくり眠る必要があります。
5ヶ月になると少しずつ散歩の時間も増えます。
興奮して家でもはしゃいでしまうかもしれません。
しかしまだ体力がついていない時期なので、頃合を見て飼い主さんが休ませてあげるように工夫してあげてください。
6ヶ月になると徐々に成犬用の餌に切り替える飼い主さんもいて、子犬の身体もおとなになる準備が始まります。
睡眠時間も短めにはなってきますが、家ではやはり寛げる時間を与えてあげましょう。
7ヶ月〜12ヶ月
散歩にも慣れて、犬の友達と思いきり遊ぶ子もいます。
犬の遊び方って、けっこうパワフルです。
身体をぶつけ合ったり追いかけっこしたり、全力投球で遊びます。
だから家に帰るとヘトヘトかもしれません。
家でも家族と触れ合う時間が増えますから犬はとても楽しいでしょうが、様子を見て飼い主さんがクールダウンしてあげてくださいね。
まだ子犬なので、体力の消耗は激しいはずです。
また、身体の成長と共に心も成長します。
人間の反抗期に似た様子が見られることもあれば、夜鳴きをする子もいるようです。
真夜中に突然吠えだしたら驚きますが、この時は叱るより気をそらすように心がけた方が良さそうです。
特に近所迷惑になる住宅事情でないようならおさまるまで我慢するのも良いし、それが許されない場合は、吠えだした時に餌をあげたりして犬の意識をそらしながら、原因を探し対処することが必要かもしれません。
成犬(1〜6歳)
2歳くらいまでが一番活発で、長ければ1日の半分は起きているという子もいるでしょう。
家では家族と遊んで色々な芸も覚え、外では低空飛行のツバメや猫と追いかけっこをするような子もいたりします。
ところが2歳を過ぎる頃から、柴犬には心の変化が訪れます。
睡眠時間は12〜15時間程度で変わらなくても、家ではあまり遊ばなくなり、休んでいる時間が長くなる子もいるようです。
心がおとなになっていくのですね。
もともと家でそれほど遊ぶ子ではなかった場合は、睡眠時間は15時間ほどと長めのようです。
睡眠時間の個体差が一番大きい時期でしょう。
成犬(7歳〜)
10歳くらいまでは睡眠時間が少し増えたかなぁとか、散歩の時間が短くなってきたなぁという程度なのですが、10歳を超えた辺りから柴犬の明らかな老化を感じる飼い主さんが多いようです。
睡眠時間も子犬の頃のように1日18時間前後になります。
問題行動や体調不良などがなければ、柴犬の好きなように過ごさせてあげられると良いでしょう。
睡眠時間にまつわる色々な事象について
2ヶ月から成犬までの大体の睡眠時間については、理解していただけたかと思います。
ここからは、実際の柴犬の睡眠についてお話しします。
こんな時は獣医さんへ!
長時間眠り続ける
餌も食べずトイレにも行かずに1日中眠っているようであれば、何かしら体調に影響が出ている可能性があります。
特に2〜4ヶ月の子犬の場合は体力も奪われてしまいますので、注意しましょう。
眠りが短過ぎる、寝ない
これは最近知り合いの14歳の柴犬に起きたことなのですが、餌を全く食べなくなり、1日中家の中でも立ち尽くし、眠らなくなってしまいました。
しかも気がつくと玄関に行き、散歩に出たがるのです。
このお宅は70代のご夫婦の2人暮らしなのですが、24時間その子の様子を気にかけて、真夜中でも散歩に出ています。
初めはトイレなのかな、と思ったそうですが、外に出ても排泄せずにただひたすら歩き、行ったことのない場所でも気にせず進むのだそうです。
私もその子の姿を見ましたが、尻尾は下がり、立っていても少しユラユラした感じなのに座ろうともせず、うつろな瞳で前を見ていました。
呼びかけにも全く反応しないようでした。
柴犬にも認知症があるようですが、こんな時は獣医さんに相談した方が良いでしょう。
留守番が長い柴犬の場合
飼い主さんが仕事で日中誰もいない家では、犬はひとりで留守番になります。
我が家もそうです。
うちの犬は柴犬ではなく4歳の小型犬ですが、私が帰宅すると私が寝るまで一緒に起きています。
ウトウトしても私が動くと一緒に着いて来ます。
休日も同じで、私が動かすにパソコンなどに向かっている時は後ろで寝ていますが、1時間くらいすると起きて、私と遊ぼうとします。
それでも特に健康状態に問題がないところを見ると、うちの犬は留守番中にたっぷり睡眠を取っているのではないかと思います。
飼い主の生活スタイルに合わせて睡眠時間を変えているのですね。
ちなみに、主人だけが在宅の時はグッスリ寝ているそうです。
うちの犬は私にベッタリなので、主人だけしかいない時は睡眠時間を確保することにしているのかな。
犬はそういうところ容赦なく区別するのです。
かなりの正直者です。
起こす犬
寒いから布団に入れてとか、トイレが我慢できないとか、散歩の時間だよとか、寝ているところを柴犬に起こされる飼い主さんの話をよく聞きます。
特に心も成長を始める5ヶ月頃から、自分の意思を伝えるようになるようです。
柴犬は主人に忠実だと言われていますが、けっこうマイペースなところもあるようですね。
好きな時に寝て、好きな時に起きてというのが、柴犬の睡眠の取り方なのかもしれません。
柴犬の睡眠時間は?【まとめ】
2ヶ月〜6ヶ月くらいの子犬の頃は意識して睡眠時間を取らせてやる必要がありますが、成長するにつれ、柴犬は周りの環境に合わせて自分で考えて睡眠を取るようになりそうです。
朝日をしっかり浴びて、家では落ち着ける場所を与えてあげると、犬は質の良い睡眠時間を得られると聞きます。
犬は人間よりも多くの睡眠時間を必要とします。
柴犬が安心して寝られる環境を整えてあげたいですね。