柴犬といえば、番犬気質で警戒心が強く、飼い主以外の人にはなかなか心を開いてくれない印象ですよね。
触らせてもらえてもそっぽ向いたり、触り方によっては急に怒ってしまう子もいます。
撫でる場所が悪かったり撫でられる気分じゃなかったりと気分屋なので気持ちが読み取りにくく、なかなか距離が縮まらないですよね。
しかし少し触り方を変えるだけで、もしかしたら柴犬との距離が近づくかもしれません。
そんな柴犬と仲良くなるために、まずは柴犬が喜ぶ撫で方や撫でる場所を解説していきたいと思います。
柴犬の撫で方
撫でる前に注意することは、前置きもなくいきなり撫でてしまうことです。
いきなり撫でてしまうと犬が驚いて噛みついたりしてくる可能性があります。
まずは互いを知ることが大事になります。
犬同士の挨拶はお互いのお尻を嗅ぎあうことが「挨拶」となります。
犬の嗅覚は人間の数千倍から一億倍優れているといわれています。
お互いのお尻のニオイを嗅ぐことで相手の情報や気持ちを知るための大事なコミュニケーションとなります。
人間と犬の場合お尻を嗅ぎあうということが難しいので、手の甲を出してニオイを嗅がせてあげましょう。
手の甲を出すときはグーにして、鼻の前にゆっくり出すようにしましょう。
こうすることで人間側のニオイを嗅ぐことができ、犬同士の挨拶に近い形となります。
香水などの強いニオイは嫌われる理由のひとつでもあるので控えるようにしましょう。
また手をグーにする理由としては、万が一噛まれても怪我が少なくて済むからです。
人間側はニオイで犬の情報を知ることができないので、犬の性格を理解するようにしましょう。
柴犬は警戒心が強い、自立心が強い、頑固な一面がある。
これを知るだけでも接し方が変わってくると思います。
特に柴犬は他の犬種と比べて警戒心が強く、接し方が難しいです。
他の犬や人に対して適度な距離を保とうとする柴犬ならではの独特の距離のことを“柴距離”といいますが、柴犬専門用語があるくらい警戒心が強いことがわかりますよね。
人間側も適度な距離を保ちながら様子をうかがい挨拶を行った上で撫でてみましょう。
様子をうかがうコツとしては犬の表情を見ることです。
犬が怒っているときに見せるしぐさは、歯をむきだす、目つきが鋭くなる、耳が前を向く、尻尾を小刻みに振るなどといったしぐさを見せます。
このしぐさを見せているときに撫でると噛みつく恐れがあるので、もう少し時間をかけた方がいいでしょう。
こういった観察力も必要となってきます。
犬に嫌われる撫で方
犬に嫌われる撫で方は、犬が撫でてほしくない場所を撫でることです。
特に鼻、マズル、耳、目元、お腹、足の先、尻尾は撫でられるのを嫌がります。
お腹などは自ら撫でてほしいとお腹を見せてくる子は撫でても大丈夫ですが、そうでない子の場合、お腹は急所に当たるのでむやみに撫でるのはやめましょう。
お腹以外にも鼻や目、耳などは敏感で急所に当たるので慣れてない犬を撫でる場合はそういった場所を避けて撫でるようにしましょう。
また、犬の目線より上から撫でられるのも嫌います。
特に犬の目線より上から”頭”を撫でることが一番嫌われる撫で方ですので、気を付けましょう。
毛並みに逆らって撫でるのもNGです。
犬が喜ぶ撫で方
犬が喜ぶ撫で方は、犬の目線より下から優しく撫でることです。
犬が撫でられて喜ぶ場所は、顎の下、耳後ろ、背中、腰、首周りなどです。
特に背中などは自分で掻くことができないので喜ばれると思われます。
また犬によって喜ぶ撫で方は違うと思うので、その子が喜ぶ撫で方を探ってあげましょう。
喜ぶ撫で方をしてあげることで、仲良くなるきっかけになるでしょう。
犬を安心させる撫で方
先ほどは喜ぶ撫で方を説明しましたが、安心させる撫で方もあります。
それは毛並みに沿って撫でること、手のひら全体を使い優しく撫でてあげることです。
また優しく話しかけながら撫でてあげると犬も落ち着き安心できます。
柴犬の撫で方【まとめ】
柴犬が喜ぶ撫で方を説明していきましたが、これは柴犬だけでなく他の犬種にも通用する撫で方です。
撫でるのもコミュニケーションのひとつです。
撫でることでこの子はここを撫でられるのが好き、ここを撫でられるのは嫌いなんだというふうにわかるようになります。
こうやってわかるだけでも嬉しいですよね。
その子の性格を理解してあげる、表情を見て撫でるタイミングをうかがうことを意識することで自然と喜ぶ撫で方がわかってくるようになります。
撫でるタイミングや撫で方を少しでも間違ってしまうとずっと「苦手な人間」という認識で過ごしていくことになります。
喜ぶ撫で方をして少しでも犬と仲を深めていきましょう。