ミツバチが花から採ってきた純度の高いはちみつなら犬にも大丈夫かな?と思うかもしれませんね。
はちみつ自体は、犬に与えても害の少ない食べ物だと言われています。
しかし、子犬や老犬、アレルギーや体調に不安のある犬には注意が必要な場合もあります。
今日は、はちみつは大丈夫?危険?を中心に、老犬にとってはちみつがどんな食べ物かを解説していきたいと思います。
Contents
老犬にとってはちみつは大丈夫?危険?
結論からお話しすると、老犬にとってはちみつは危険だと考えておく方が良いのかな、と思います。
ただし、老犬と言われるようになる年齢は、一般的に7歳以上を指すことが多く、7歳以上のすべての老犬にはちみつが危険かと言うと、そうだとは言い切れません。
逆に、7歳以下なら大丈夫だと言い切れないところもあります。
はちみつが老犬には危険だと言われることには、主に3つの理由があります。
・アレルギー反応を起こすことがある
・感染症のリスクがある
・肥満になる可能性がある
アレルギー反応を起こすことがある
はちみつは自然に咲いている花から蜜を採取するため、花粉などにアレルギーがある犬の場合は、アレルギー反応を起こす原因になることがあります。
それまでアレルギーのなかった犬でも、老犬になると反応することがあるので注意が必要です。
感染症のリスクがある
はちみつにはボツリヌス菌が含まれています。
通常、腎臓に疾患もなく胃腸の調子も悪くない犬であれば問題が起こることはほとんどありませんが、老犬で免疫力が低下してきている場合は感染症のリスクが高くなります。
ボツリヌス菌は筋肉の動きや神経系に影響を及ぼし、歩けなくなったり、呼吸が荒くなったりすることがあります。
肥満になる可能性がある
犬は甘いものが好きですよね。
だからはちみつなどをフードにかけると、喜んで完食してくれることがあります。
でもはちみつは100g当たり300kcalもあり、高カロリーな食べ物です。
日常的にあげていると肥満のリスクが高まります。
老犬ははちみつ入り犬用おやつも危険?
老犬にとってはちみつがあまり安全ではないことがわかると、はちみつ入りの犬用おやつも危険?って思ってしまいそうですよね。
でも犬用に作られたはちみつ入りおやつは、犬に危険がないように配合を調節してくれているので、問題が出ることはほとんどないと考えられます。
ただし、持病やアレルギーがある場合はわずかな成分でも反応することがあるので、あえてはちみつ入りのおやつをあげる必要はないかもしれませんね。
犬のおやつは選びきれないほど出ているので、安全で安心してあげられるものを食べさせてあげるのが良いのではないかと思います。
はちみつの栄養を他の食べ物で摂る方法
せっかくの栄養があるのに、はちみつを食べさせてあげられないなんて残念、と思った飼い主さんへ、はちみつの代わりに同じような栄養を摂れる食べ物をご紹介します。
老犬でも負担の少ないものを選んでみました。
さつまいも・カボチャ
甘いものが好きな老犬には、さつまいもやカボチャの自然な甘みはいかがでしょうか。
犬は野菜類を消化するのが得意ではないので、体重5Kg当たり10〜20gが限度にはなりますが、さつまいもやカボチャには免疫力をアップさせるβカロテンや食物繊維が豊富に含まれています。
βカロテンには抗酸化作用があり、免疫力アップに効果的です。
食物繊維は腸内環境を整えるのに適しています。
少し与えるにはおすすめの食べ物です。
アマニ油
オメガ3
はちみつは人間のスキンケア商品にもよく含まれているように、保湿効果が高い食べ物です。
犬にはちみつが良いとされているのも、こうした保湿効果から、被毛や皮膚を健康に保つことが期待されています。
それと似た効果を持つものとして、アマニ油があります。
アマニ油にはオメガ3脂肪酸が含まれ、被毛や皮膚の他に神経系にも優しく作用してくれる特徴があります。
匂いも味もしないように思えますが、うちのワンコはアマニ油が大好きです。
人間の体にも良いので、愛犬と一緒にアマニ油を摂ってみるのも良いかもしれませんね。
老犬にはちみつは大丈夫?危険?【まとめ】
老犬にとってはちみつは大丈夫?危険?と聞かれた場合、少し残念ですが、あまりおすすめできる食べ物とは言い難いところがあります。
免疫力が低下してきている老犬には、アレルギー、感染症、肥満などのリスクが高まってしまうからです。
でもはちみつの代わりに、さつまいも、カボチャ、アマニ油など、同じような栄養が摂れる食べ物はたくさんあります。
少し見方を変えると体に良い食べ物は他にもたくさんあるので、愛犬の体に本当に良いものを選んであげたいですね。