犬には社会化という、犬同士の関わり合いや人間社会の中で快適に生活するための勉強が必要です。
そのために散歩はとても重要なことの1つになります。
今日は、子犬の散歩はいつから可能か、そしてそれまでにできる準備についてお話しします。
スムーズに散歩が始められるように、計画的にやってみましょう!
子犬の散歩はいつから可能になるのか
だいたいの目安ですが、子犬が散歩できるようになるのは生後4ヶ月を過ぎた辺りになります。
生後4ヶ月くらいまでの子犬は、ワクチン接種を3回、そして遅くとも生後90日を経過してから30日以内に、狂犬病のワクチンも打たなくてはいけません。
一連のワクチンを受けて、さらに最後のワクチンの抗体が体の中で確立する3週間ほど経ったころから、散歩が可能になります。
最後のワクチンが生後4ヶ月半くらいだったとしたら、その後3週間後から散歩ができるということですね。
それでも初めはわかりにくくて、心配になるかもしれません。
そんな時はワクチン接種の時に動物病院でいつから散歩に出られるかを相談してみると良いですよ。
ワクチン接種前に散歩ができない理由
私たちの身の回りには、たくさんの細菌やウイルスが漂っています。
人間や動物は、自分の免疫力でそれらの細菌やウイルスから身を守っています。
子犬も生まれてすぐに母犬の初乳を飲むことで、身を守る抗体を獲得することができます。
でもその抗体はすぐに薄れてしまうため、生後2ヶ月ほどで無防備な状態になりがちです。
まだ体も小さくて体の機能も未発達だから、細菌やウイルスに対抗する力がありません。
そのため追加でワクチンを接種して、体の中にしっかりとした抗体を作り上げる必要があります。
それまでは外の細菌やウイルスにさらされないように、家で生活して体力をつけながら暮らす必要があるのです。
狂犬病のワクチン前は抱っこ散歩で
すべてのワクチンが終わって散歩に出られるようになった時、突然知らない世界に出されたら子犬はビックリして怖がってしまうかもしれませんね。
そこで、スムーズに散歩を始めるために、抱っこ散歩をしてみてはいかがでしょうか。
抱っこ散歩とは、地面には降ろさず、子犬を抱っこしたままで少しだけ外を歩いてみる散歩です。
この方法なら、狂犬病ワクチンを接種する前に始めても大丈夫です。
気候の良い時間に10〜15分程度、ブラブラ歩いてみましょう。
私たちは無意識に感じていますが、外に出ると車や人、点滅する信号、風にゆらめくお店のノボリ、猫、鳥、散歩中の犬など、色々な生き物がいたり、音や動きがあったりします。
うちのワンコは抱っこ散歩をしないで外に出したので、初めのうちはすぐ目の前を通る車やすれ違う犬に怯えて、なかなかマンションから出ることができませんでした。
こうしたことを減らすために、抱っこ散歩はとても意味のある予習になります。
外には色んなことがあるんだな、と子犬に教えてあげるのは大切なことだし、気分転換にもなりますよ。
抱っこするには少し重いようならスリングやカートに入れてあげても大丈夫です。
ただし、一般的な自転車のカゴに乗せるのは子犬が不意に飛び出して危険なだけでなく、法律違反になることもあるので、やらないようにしてくださいね。
子犬の散歩はいつから?【まとめ】
子犬の散歩はワクチンが全て終わって3週間ほど経った頃から可能です。
それでも迷った時は、獣医さんにいつから散歩できるか相談してみましょう。
でもワクチンが終わる前でも、抱っこして短い時間外に出してあげると、外の環境に慣らすことができて、実際の散歩がスムーズに始めやすくなります。
外の空気を吸うことは子犬の気分転換にもなるので、少しずつ外に出して、楽しませてあげてくださいね。