なぜ苦戦するかと言うと、それまできちんと室内トイレができていた子犬でも、散歩を始めた途端に外でしかしなくなる子がとても多いからです。
だから子犬を迎えたら早いうちにトイレ誘導の仕方をマスターし、散歩を始めるようになっても継続してトイレのしつけをするようにしましょう。
ここでは、子犬のトイトレの基本となるトイレ誘導の仕方をご紹介します。
子犬がトイレをしたがるタイミングやしぐさ、そしてトイトレのしつけで一番大切な飼い主さんの反応の仕方についてもお話ししたいと思います。
Contents
子犬のトイレ誘導の仕方【タイミング】
このトイレ誘導の仕方は、子犬のトイレのタイミングを把握して行うトイトレです。
子犬は1日10回前後オシッコをして、ご飯を食べる回数分ウンチをするのがだいたいの目安です。
1日3回ご飯をあげるならウンチは3回くらい、4回ご飯をあげるならウンチは4回くらいって感じになります。
子犬は生活していくうちに、寝て、起きて、オシッコして、ご飯を食べて、少し遊んで、ウンチして、オシッコして、寝る、というようなパターンができあがってくるので、「そろそろオシッコかな」というタイミングでトイレに誘導してみるのが効果的です。
うちの犬の場合は、朝起きた時がその日のトイトレスタートでした。
トイレのところで「オシッコシーン、オシッコシーン」と言いながらペットシーツをトントンすると、うちの犬はそこでオシッコしてくれるようになりました。
同様に、夜に私が寝る前も同じことを繰り返してオシッコさせていました。
これでその日のトイトレ終了です。
ウンチは、ご飯を食べて少しした頃が多かったです。
だからご飯を食べた後は、トイレシーツをたくさん広げたスペースで遊ばせたりして、もよおしたらすぐに「ウンウン」と声をかけてさせていました。
でも、ウンチはなぜか人目につかないところですることも多かったので、少し離れたところにウンチ専用のトイレシーツを敷いてさせることもありました。
必ず人間の決めた場所でさせるよりも、よくトイレをする場所をトイレにしてしまうというのも成功するためのひとつの方法ですよ。
毎回同じ言葉を繰り返すこと
トイレ誘導の仕方で大切なのは、言葉を統一することです。
これは家族全員同じ言葉にすることが大切です。
お父さんが「プップー」、お母さんが「ウンウン」とかバラバラになってしまうと、子犬は言葉と動作を連携して覚えることができません。
オシッコなら「シーシー」、ウンチなら「ウンウン」というように同じ言葉で統一して声をかけることで、子犬はその言葉を聞いたときにオシッコやウンチを連想してもよおすようになります。
言葉と紐づけて覚えさせると、旅行先でトイレをさせる時などにとても役立ちますよ。
子犬のトイレ誘導の仕方【しぐさ】
個体差がありますが、犬はオシッコやウンチの時に少し動きが変わることがあります。
このしぐさを合図にして行うトイレ誘導の仕方をご紹介します。
ウンチの時はクンクンクルクル
犬はウンチがしたい時、床のにおいをクンクンしたり、クルクルと回り始めたり、ソワソワして走り出したりすることがあります。
これは多くの犬に共通したしぐさです。
散歩中によその犬を見ていても、「あ、この子ウンチしたいんだな」ってわかるようになるくらい、みんな同じような動きをします。
初めはピンとこないかもしれませんが、何だかあわただしいなって動きをし始めたら、トイレの方へ行かせるようにしてみましょう。
また、ウンチの時は肛門がプクッと膨れてくるので、お尻に注目してみるのもわかりやすいですよ。
でも、トイレのしぐさを確認してから誘導するのって、けっこう難しいんですよね。
あわててトイレに入れたりすることで、子犬がビックリしてオシッコやウンチをしなくなっちゃう可能性もあるし、中途半端に垂れ流し状態でトイレに入ることもあります。
トイトレで一番悩むところじゃないかと思います。
だから初めは遊ばせる部屋に設置するトイレをうんと広くして、端っこでもいいからそこでさせるようなトイレ誘導の仕方が一番やりやすいんじゃないかと思います。
わが家では、1畳分くらいトイレシーツを敷き詰めていました。
その真ん中に水を入れた大きなペットボトルを置くと、男の子ならそこを目指してオシッコしてくれるようになるからしつけやすいですよ。
トイレの前にハイテンションになることも
うちの犬の場合は、家でオシッコをする時にすごくテンションが高くなります。
ひっくり返って足をバタバタしたり、トイレトレーの上でグルグル回ったりして、ひとしきりはしゃいだ後にオシッコをします。
ほかにもトイレの前に踊る(!)犬も見たことがあります。
トイレの前にテンションが高くなる犬はけっこういるみたいなので、タイミングを計る参考にしてみてくださいね。
一番大切なしつけは飼い主さんの反応
トイトレのしつけで大切なことは、もちろんトイレに子犬を誘導して排泄させることなのですが、それと同じくらい大切なのがトイレが成功した時と失敗した時の飼い主さんのリアクションです。
飼い主さんの行動によって成功と失敗が大きく分かれてしまうこともあるので、気をつけてくださいね。
成功した時は大げさなくらい褒める
子犬がトイレを成功した時は、飼い主さんは全力で子犬を褒めちぎってください。
本当にうれしいんだよ。君はすごいね!という気持ちを、顔と声を動きで子犬に伝えてください。
ご褒美におやつをあげるのも効果的ですが、子犬は何よりも飼い主さんが喜んでいる姿を見て嬉しくなるはずです。
そして、また褒めてもらうために、トイレでちゃんと排泄するようになります。
失敗した時は無言で完全無視
逆に失敗した時は、無言で完全無視してください。
怒るのはダメです。
子犬は「オシッコ(ウンチ)したこと」に対して怒られたと思い、室内でトイレをしなくなってしまいます。
もしくは怒られたと思わず、飼い主さんがかまってくれたと勘違いして同じ失敗を繰り返すようになってしまうこともあります。
これではトイトレ失敗ですよね。
子犬がトイレを失敗した時は、完全無視で一言も口を開かず、子犬が見ていないところで片付けるのが一番良い方法です。
飼い主さんに全く相手にしてもらえないのは、子犬にとってとてもつまらないことです。
その代わりに成功して喜んでもらえた記憶が残れば、そちらを率先して行うようになります。
子犬のトイレ誘導の仕方を紹介!【まとめ】
・クルクル回る、床をクンクンする時はウンチをしたい時
・オシッコの時にテンションが上がる犬も多い
・トイレは1畳分くらいトイレシーツを敷き詰めると失敗が少ない
・成功したら全力で褒める
・失敗したら無言で完全無視
室内のトイトレが成功すると、自然災害で外に出られない時や、飼い主さんや愛犬の体調不良の時などに無理して外に出なくて良いというメリットがあります。
周りの環境を汚さないという配慮もできるので、ぜひ上手にしつけをしてあげてくださいね。