実際に子犬を育てている飼い主さんの経験を元にしてお話しするので、ぜひ参考にしてくださいね。
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子犬の離乳食はいつからいつまで?
子犬の離乳食は、だいたい生後4週間あたりから、生後4ヶ月くらいの間になります。
子犬が母乳だけで十分な栄養を摂れるのは、生後4週間くらいまでだと言われています。
それ以降は、子犬の成長スピードが速くて母乳だけでは足りなくなってしまうので、ドッグフードなどで補うことが必要です。
子犬は生後56日までは原則母犬や兄弟から離してはいけないことになっているので、子犬を迎えたタイミングではすでに離乳食が始まっています。
だから「いつから離乳食にしたらいいの?」と悩まずに済みますね。
では、離乳食はいつまで続けるかということになると、目安は生後4ヶ月でも飼い主さんの意見はさまざまです。
小型犬や豆柴など、体の小さな犬の場合はワクチンプログラムが終了して散歩を始める生後4ヶ月くらいからドライフードに変えていくことが多いようです。
一方で、甲斐犬など少し大きめの中型犬やゴールデン・レトリーバーの飼い主さんは、生後半年を過ぎても離乳食を続けていました。
ちなみに近所のゴールデン・レトリーバーの子犬は、生後7ヶ月ころからドライフードの切り替えを始めたそうです。
犬の成長は小型犬の方が早く、体が大きくなるほどゆっくりになります。
大型犬は成犬の体になるまで1年半ほどかかるので、離乳食を卒業する時期も少し遅くなるのですね。
でも犬は生後3週間ほどで乳歯が生えてきて、1歳を迎える前に永久歯に生え替わります。
歯がムズムズして、大型犬でも早いうちからドライフードをバリバリ食べたがる子もいるようです。
下痢や嘔吐などの消化不良が起きなければドライフードでも問題ないので、いつまで、という時期にこだわり過ぎることなく、子犬の体調に合わせて切り替えてあげるのが良いかもしれませんね。
子犬の離乳食の回数は1日4回目安に
子犬は消化器官が未発達です。成犬になれば1日2回のご飯で健康を保つことができますが、子犬は一度にたくさん食べてしまうと消化できずに下痢や嘔吐などを起こしてしまうことがあります。
そして、これが一番重要なことなのですが、子犬は栄養を体の中に貯めておく機能も未発達です。
そのため、長時間何も食べずにいると低血糖になり、場合によっては命に関わることになります。
こうした理由から、1日の子犬のご飯の回数は4回くらいが一般的です。
だいたい6時間おきに栄養補給してあげると良いでしょう。
日中ご飯をあげることが難しい家庭では1日3回にしているところもあるようですが、ご飯とご飯の間隔が12時間あくと危険だと言われているので、ご注意くださいね。
子犬の離乳食のふやかし方について
子犬の離乳食は缶詰をあげたり、飼い主さんが野菜や肉を柔らかく煮込んで手作り食をあげたりすることもありますが、一般的にはパピー用のドライフードをぬるま湯でふやかすことが多いと思います。
ドライフードを利用することで、将来離乳食からドライフードに切り替える時に硬さを調整するだけで子犬に慣れさせることができます。
ドライフードのふやかし方は、フードをタッパーなどの容器に入れ、そこに40℃前後のぬるま湯をひたひたまで入れて30分ほどふやかすのが基本的な作り方です。
熱いお湯の方が早くふやけますが、温度が高くなるとフードの栄養が破壊されやすくなります。
決まった量を食べても子犬が栄養不足になってしまうこともあるので、熱湯などの高い温度のお湯ではふやかさないようにしてくださいね。
また、ぬるま湯にしっかり浸かっていても、ふやけ方にはバラつきがあります。
硬いままのフードが残っていると子犬の消化がうまくいかなくなることもあるので、時々箸やスプーンなどでフードを潰しながらふやかすのがおすすめです。
仕上がりの水加減は、多すぎると下痢を起こしやすくなることもあるので、水気が出過ぎないような量を目安にしてみてくださいね。
電子レンジを使ったふやかし方
急ぐ場合はフードが入ったタッパーに水を入れて電子レンジで20~30秒ほど加熱するという方法もあります。
この時に気をつけたいのは、加熱時間です。
電子レンジを使うと、一部分だけが急激に温度が上がってしまうことがあります。
20秒くらいで取り出し、かき混ぜたり潰したりしながらふやかすようにすると、温まりすぎを防止できますよ。
子犬の離乳食はいつからいつまで?【まとめ】
子犬の離乳食は生後4ヶ月ころから始めて生後4ヶ月ころまで続けるのが一般的ですが、成長がゆっくりしている大型犬は、生後7ヶ月くらいまで離乳食を続ける場合があります。
離乳食をいつから始めるかはどんな犬種でもほとんど変わりありませんが、いつまで続けるかはその子の成長次第で違ってきます。
愛犬のお腹の調子などに気をつけながら、徐々に切り替えてあげてください。
初めは1日4回だったご飯の回数やふやかし方も、成長するにつれて少しずつ回数や水分を減らしていくようになります。
こうした飼い主さんの細かい気配りが、子犬を健康的な成犬に成長させてくれます。
少し手間はかかるけれど、愛犬の健康のためにがんばってあげたいですね。