ポメラニアンは、小さなからだにふわふわもこもこの愛らしい姿で人気がありますよね。
日本でも、「人気犬種ランキング」の上位にいることからたくさんの人に愛されていることがわかります。
たくさんの人に愛されているポメラニアンですが、生まれた当初は現在のような小さな姿の犬種ではなかったのです。
ポメラニアンは、どこの国で生まれ、どのような歴史をたどってきたのか、あなたは知っていますか?
今回は、ポメラニアンの歴史をたどってみようと思います。
Contents
ポメラニアンの基本情報
人気の高いポメラニアンですが、まずは基本情報をまとめてみます。
(1)サイズ:超小犬
(2)体重:1.5~2.5kg
(3)体高:17~22cm
(4)被毛:ダブルコート
(5)毛色:10種類以上
(6)性格:明るく活発。遊ぶことが大好きでとてもフレンドリー
ポメラニアンはどこの国が原産?
日本でも人気の高いポメラニアンの原産国は、ドイツです。
1800年代に、ドイツのポメラニア地方で最初に作出されたともいわれ、当初はまだ大型犬でした。
ポメラニア地方が原産という意味ではなく、ポメラニアンの原種となる犬種が多くいたということです。
バルト海に面したドイツ北東部とポーランド北西部にまたがる地域がポメラニア地域です。
ポメラニアンの原種(祖先)は?
ポメラニアンの原種は、スピッツ系の犬種同様の「サモエド」を祖先にもつ犬種とされています。
極寒の地ロシア北部のシベリア地方で遊牧民族のサモエド族と生活し、ソリ犬として活躍していた犬種です。
ポメラニアンの原種といわれるサモエドは、まっしろでふわふわの毛質に、温厚で遊ぶことが大好きという特徴があります。
ソリ犬ということもあって、体力もあり活発な性格を考えても、ポメラニアンの祖先というのは納得ができます。
さらに、寒い地域で生活していたサモエドは、冷たい空気をたくさん吸い込まないように鼻先が長くなっていて、吹雪の中で寒さをしのぐために顔をうずめるためのフサフサの尻尾があります。
ポメラニアンが尻尾に顔をうずめて眠っている姿は、サモエドが祖先なんだなぁと思えますね。
犬種の歴史をたどると、どこの国が原産なのかみえてきますよね。
ポメラニアンが今の姿になったのはいつから?
18世紀に英国に持ち込まれたポメラニアンは、愛犬家のヴィクトリア女王にとても可愛がられました。
当初、英国に持ち込まれたポメラニアンは14kg~23kgで、まだまだ大きなサイズで、毛色もホワイトとブラックの2色しかありませんでした。
ヴィクトリア女王は、ポメラニアンをドッグショーに出展し、自ら繁殖も手がけました。
中型犬サイズから、5kg程の小型犬サイズまでに改良された愛くるしい姿から、ヨーロッパの王族中心に小型のポメラニアンが広がっていきました。
毛色のみではなく、現在の小型化した愛くるしい姿は、ヴィクトリア女王がポメラニアンを愛してくれたからこそなんですね。
どこの国で生まれ、どこの国で改良されるかで、姿かたちが大きく変わっていくものなんですね。
祖先であるスピッツの愛らしい姿を残しつつ、小型化して現在も愛され続けているなんて、歴史を感じずにはいられません。
先祖返りしているポメラニアン?
原種はスピッツという大型犬を祖先にもつポメラニアンですが、基本サイズよりも大型化している「先祖返り」をする子もいるんです。
先祖が中型から大型のポメラニアンは、先祖返りをすると大きく育ちます。
これは、ずっと前の祖先がもっていた遺伝上の形質が子孫に突如現れることです。
人間のまわりをチョコチョコと走るかわいい姿を想像して飼い始めたポメラニアンが、10kg程の柴犬並みの「デカポメ」に成長するんです。
本当にポメラニアンなのか?と疑いたくなるほどの大きさになりますが、愛くるしいビジュアルはそのままなので可愛さも倍増しませんか?(笑)
チワワに次ぐ体の大きさから、骨格が細いので骨折に注意が必要なポメラニアンが先祖返りで大型になったら心配ですよね?
先祖返りしたポメラニアンは、祖先のおかげで強い骨格で成長するのでケガをしづらいのが特徴です。
もし、自分が飼ったポメラニアンが先祖返りしたとしても、祖先を理解していたら驚くこともないと思いませんか?
ポメラニアンはどこの国の犬?【まとめ】
いかがでしたか。
今回はポメラニアンはどこの国の犬かについて解説しました!
ポメラニアンの歴史を考えたときに、ヴィクトリア女王がいなかったら現在の姿はなかったかもしれませんね。
これからも、愛らしいポメラニアンを大切に生活していきたいと思います。