「わぁ、この子、将来どんな感じに育つんだろう」と、将来の姿を想像してしまうのではないでしょうか。
私の周りにも、チワプーやマルプー、チワダックスなど、小型犬を中心にミックス犬がたくさんいます。
でも不思議なことに、完全にミックスでありながら、どちらかの犬種に偏った外見の子が多いような……
ミックス犬は父犬と母犬どっちに似るかが決まっているのでしょうか。
ミックス犬の遺伝子の受け継ぎ方を調べてみましょう。
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ミックス犬は父犬と母犬どっちに似るの?
私の周りの犬達を見たり、飼い主さん達から話を聞いたりした様子では、外見的には母犬の影響を受けやすい印象があります。
確かにうちのワンコは父犬がチワワで母犬がシーズーとミニチュアピンシャーのミックスですが、見た目はシーズーです。
知り合いの極小豆柴のお父さんは、親犬や兄弟達を見て「母犬の影響を受けているようだ」と言います。
でも、よく散歩で会うトイプードルのお母さんは、時々その子の父犬を預かって一緒に散歩していますが、2匹は毛色も体型もそっくりです。
母犬はとても小柄で毛色も違うという話なので、完全に父犬似ということになります。
このように、母犬に似ることが多い傾向は若干多い気もしますが、実際は父犬と母犬のどっちに似るかの明確な比率はありません。
4匹のミックス犬が生まれたら、4犬4様の姿で生まれることも珍しくないのです。
例えば、1匹目は理想的なミックス、2匹目は姿は父犬に似たけれど性格は母犬、3匹目は姿は母犬で体質は父犬、4匹目は姿は父犬、毛色は母犬、性格や体質はミックス、という具合です。
容姿、体質、性格、全ての要素が複雑に混ざり合うのは純血種でも同じですから、違う種類の犬から生まれたミックス犬はもっと複雑になりますよね。
だから「ミックス犬は父犬(母犬)に似ます!」とは断言できないのです。
子犬を見て母犬・父犬どっちに似るかわかるの?
これもちょっぴり難しいかなぁと思います。
子犬はだいたい生後2ヶ月ほどで新しい飼い主さんの元に行かれるようになりますが、この頃の子犬ってみんな丸っこくて、ぬいぐるみみたいで、特徴的なところがあまりなかったりします。
そして、例えダップー(ミニチュアダックス×トイプードル)という組み合わせで見た目がダックスに近かったとしても、成犬までダックスの姿のままかというと、そうとも言い切れないのです。
うちのワンコは3種類の犬種が混ざっているからかもしれませんが、生後2ヶ月の頃は真っ黒だったのに、その後ベージュ色に変わりました。
今では耳の周りと背中に薄く黒や茶色が入っているだけです。
でも、毛色の異なる2種類の犬をミックスさせた場合にも、この変化は起こると言われています。
代々同じミックス犬を繁殖しているブリーダーさんであれば多少の予測はつけられる可能性もありますが、必ず予想どおりに成長するとは言いきれないそうです。
こればかりは人間の力の及ばない、自然の力の世界なのですね。
ミックス犬はどのように選んだらいいの?
「予測がつかないのは理解できたけれど、やっぱりできることならかわいい子が欲しいなぁ」
そうですよね。
自分の好みに合ったミックス犬が欲しいですよね。
そんな時は、こんな探し方はいかがでしょうか。
大きさが同じ犬種同士のミックス犬にする
まずは大きさを考えてみましょう。
体重が5kgくらいまでの小型犬同士のミックス犬なら、成犬になっても大きさの予測がつきやすくなります。
例えばこれが、ポメ柴(ポメラニアン×柴犬)だったとすると、柴犬の大きさによっては7〜8kgくらいまで成長することも考えられます。
理想の体重がある場合には、その体重と同じくらいの両親から生まれた子を選ぶのがおすすめです。
同じような犬種同士のミックス犬にする
マルシーズー(マルチーズ×シーズー)のように、どちらも薄めの毛色でしなやかな毛並の犬同士のミックス犬であれば、父犬、母犬のどっちに似てもお気に入りの姿に成長してくれる可能性があります。
もしこの2種類が混ざった時、気になる点があると言えば噛み合わせかもしれませんね。
シーズーは下顎が出る子がほとんどなので、そこがどのように受け継がれるかということがあります。
でも、うちのワンコも下顎が出ていますが、鼻と口周りをフンワリさせると全然目立たないし、スマイルみたいな笑顔に見えるので評判はとても良いです!
こんな風に、ちょっとなぁと思ったところがあっても、意外に長所になってくれたりしますよ。
とにかく気に入った子を選ぶ!
不思議なのですが、飼い主さん達に話を聞くと「この子がいいってピンときたの」という方が多いのです。
初めは、こんな子がいいなぁ、あんな子にしようって考えているのですが、いざお店に行って眺めていたら、なぜか自分と目が合った、なぜか自分に猛アピールしてきたなんて出会いがあって、結局初めに考えていたのと全然違う子になった、と言うのです。
この「なぜか」が、縁なのでしょうね。
そして理想的なミックス犬とかそんなこと関係なく迎えてしまったものだから、期待も何もない。
期待がないから裏切りもないわけで、いつの間にかその子が誰よりも愛おしい愛犬に格上げされてしまうのです。
私もこのタイプです。
私はネットの画像だけで決めたのですが、今見直しても「何でこの子にこんなに惹かれたんだろう」と不思議になります。
初めてうちのワンコを実際に見た時も、正直なところかわいいとは思えませんでした。
それなのに今では「なんてかわいい顔の子なんだろう」と思っています(笑)
心が揺さぶられた子、それが私の最もおすすめしたいミックス犬の選び方です。
まとめ
・大きさや外見の近いミックス犬にすれば予想はつきやすい
・ピンと来た子を迎えるのもおすすめ
成犬になった時の予測がしにくいのが、ミックス犬の特徴です。
だから「どっちに似てもいい!」と思えるくらい気に入った子を選びましょう!
命をひとつ受け入れるって、たぶんそういう大きな気持ちが必要じゃないかと思います。
必ず良い出会いがあなたにもあります。
そのチャンスを見逃さないようにしてくださいね。